栃木

宇都宮

UTSUNOMIYA

300軒以上の餃子店がしのぎを削る「宇都宮餃子」の街。大谷石の資料館も迫力満点。

栃木県の県庁所在地・宇都宮市。中心市街地は、街のシンボルでもある二荒山神社(ふたあらやまじんじゃ)と宇都宮城址公園を中心に広がっている。宇都宮タウンのメインストリート「オリオン通り」は、地元の人から親しみを込めて「マチ」と呼ばれており、この通りのほか、「ユニオン通り」「釜川プロムナード」など、それぞれの通りごとに個性的な店が軒を連ねている。そんな商店街や郊外には、300軒を超す餃子店があり、全国有数の餃子の街として知られている。街なかには「餃子通り」もあり、観光がてら餃子店の食べ比べを楽しむことができる。最近ではジャズやカクテルなどの知名度も上がり、日中の餃子にプラスして夜まで楽しめる街として宇都宮を訪れる人が増えてきている。また、帝国ホテルの建築に使われた「大谷石」で有名な大谷エリアには、かつての採掘場の面影を今に伝える「大谷資料館」がある。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    宇都宮「餃子通り」
    餃子店が立ち並ぶ、餃子尽くしストリート!
    宇都宮といえば、まずは餃子。JRの駅に餃子のモニュメントもあるほど、餃子の町として広く周知されてきた宇都宮には、餃子を食べるためにわざわざ足を運ぶ観光客も多い。店選びに困ったら、さまざまな餃子店の立ち並ぶ「餃子通り」へ!
    歩道の色も餃子の焼き色をイメージしたもの
  • spot 02
    宇都宮みんみん 本店
    宇都宮餃子の代名詞 ! 戦後から続く行列必至の名店
    宇都宮餃子といえばココ! というほどすぐに名の挙がる老舗。市内に7店舗、県内計9店舗を構える人気店の本店で、餃子巡りを目当てに訪れる観光客も、まずはこの店へという人も多いだろう。宇都宮餃子発展の歴史とも関係の深い、伝統の味わいをご賞味あれ。
    左から「揚餃子」「焼餃子」「水餃子」。それぞれ1人前6個330円
  • spot 03
    宇都宮餃子専門店 悟空
    あふれる肉汁!うまみを凝縮した宇都宮餃子
    宇都宮のソウルフード「宇都宮餃子」を堪能できる店舗の並ぶ「餃子通り」の有名店。変わり種や佐野ラーメンなどの麺類も提供しているが、ここへ来たらまずはなんといっても「特製肉餃子」を味わってほしい。1個35g、一般的な餃子の約1.7倍になる大きさで、そのこだわりは肉と食感。国内産の厳選した豚肉を使用し、食べた瞬間、凝縮されたうまみと肉汁がジュワ-っと口に広がる。具材は大きめにカットされていてシャキシャキとした食感も。やみつきになること間違いなしのおいしさだ。\そして驚くのはまだ早い。特製肉餃子に次いで悟空人気No.2の「ジャンボ餃子」は、1個48gにもなり、一般的な餃子の約2.4倍。こちらもうまみたっぷりだが、野菜の甘さも手伝ってくどさはなく、ペロッと食べられる。ほかにも、香りが鼻にスッと抜ける「シソ餃子」や「野菜餃子」の付くメニューなど各種セットが豊富なので、焦らずじっくり選びたい。
    口に含んだ瞬間に肉汁が広がる
  • spot 04
    来らっせ 本店
    餃子のテーマパークで人気店を食べ比べ!
    餃子の町・宇都宮。市内で数十店舗の餃子店が営業しているので、できるかぎりさまざまな店の味を知りたい、そんな、餃子を食べ比べたい人にとってうれしい存在がコチラ。常設5店舗に日替わり店舗も加えて、毎日バラエティに富んだ餃子が登場する。
    常設店舗のひとつ「香蘭」より「ねぎ塩餃子」
  • spot 05
    二荒山神社
    宇都宮の歴史とともに歩む市民憩いの場
    宇都宮市のほぼ中心に位置しながら市街を見守るように鎮座、「二荒さん」の愛称で市民に親しまれている神社。創建は古く1600年前といわれており、町の変遷を長く見つめてきた存在だ。餃子店巡りの前に、挨拶の意味を込めて参拝していこう。
    印象的な大鳥居。拝殿や本殿に向かって95段の石段が続く
  • spot 06
    大谷資料館
    圧倒的な地下空間。大谷石の採掘場
    「石の里」と呼ばれる宇都宮市大谷。この地域で採掘される石は資材として優れ、古くから採掘場として発展してきた。大谷資料館では、大正時代から残る採掘跡を当時の面影をそのまま残し、一般に開放。異世界に迷いこんだかのような地下空間に胸が高鳴る。
    映画の世界をほうふつとさせる神秘的な採掘跡
  • spot 07
    ROCKSIDE MARKET
    大谷資料館隣接の雑貨カフェで最高の一杯を
    大谷地区に拠点を構えるコーヒーショップ「アイランドストーン コーヒーロースターズ」が営むカフェで、大谷資料館に隣接しており、見学後のひと休みにおすすめ。扱うコーヒーは農園単位で仕入れるスペシャルティコーヒーで、仕入れから焙煎、抽出までの工程を自社で一貫、確かな品質を提供している。テイクアウトもできるので気軽に立ち寄っていこう。\食べものはパンにこだわったホットドッグが定番。ケールソースに風味豊かなクワトロチーズがとろける「ケール&ブロッコリー」、ピリ辛のチリコンカンとチェダーのコクを楽しめる「チリコンカン&チェダー」や「マカロニ&チーズ」、「ベーコン&ドライトマト」の4種類から選べる。常時10-12種類のフレーバーがそろうジェラートも人気だ。\さらに、店内には雑貨販売スペースも併設。大谷石を生かしたキャンドルやコースターなどの雑貨小物、栃木県内で活動している作家のハンドメイドアクセサリー、益子焼の器まで、この土地らしいものがいっぱい。大谷土産もぜひここで探したい。
    イートイン・スペース。テラス席あり
  • spot 08
    大谷観音
    空海の作と伝わる日本最古の石仏
    「石の里」として有名な宇都宮市大谷。その名を冠する「大谷寺」には、なんと平安時代に彫られた日本最古の千手観音像が本尊として祀られており、「大谷観音」として人々に親しまれている。凝灰岩の岩壁に彫られた神秘的な千手観音の姿は必見。
    最新の研究でバーミヤン石仏との共通点も確認されているという千手観音像
  • spot 09
    宇都宮城址公園
    宇都宮城本丸の一部を復元。街のシンボル
    戊辰戦争で焼失した宇都宮城本丸の一部を、伝統的な工法によって復元し、公園として開放、市民の憩いの場として親しまれている。園内歴史展示室では市内にある遺跡で発掘された出土品をはじめ、貴重な資料の数々を楽しみながら見学できる。
    復元された「富士見櫓」
  • spot 10
    めんめん
    駅近の中華料理店。名物パリパリ餃子を召し上がれ
    東武宇都宮駅からほど近い街なかの中華料理店。その立地から、街なかで働くサラリーマン向けに考えられたメニュー構成で、野菜をたっぷり使用したものが多く、カウンター席が多いのも特徴だ。メニューは麺類、一品料理、丼もの、おつまみ系まで豊富にそろえている。名物の餃子はパリッパリの「羽根つき」。ガラスープや紹興酒を練り込んだ餡はほぼ白菜だが、肉汁が口いっぱいに広がり、ジューシーな味わいを堪能できる。最初は酢だけで、そのあとにラー油、最後に醤油につけて食べるのがめんめん流。ラー油は自慢の自家製で、いちばん人気の麺類メニュー「オリジナル坦々麺」にもふんだんに使用されている。辛酸っぱいスープに中太麺がほどよくからむ坦々麺はゴマがふわりと香り、ニラ、白菜、タマネギなど野菜もたっぷり。看板商品の羽根つき餃子とともに、ぜひ味わってほしい一品だ。アルコールもビール、日本酒、焼酎などたくさん取りそろえているので、泊まりがけの旅なら夜の来店もオススメ。
    羽根にまでしっかりと味のある「羽根つき餃子」、6個で360円。持ち帰り用冷凍餃子も販売している
  • spot 11
    香蘭
    常連客によって復活した名店の味わいに酔う
    1959年(昭和34)の創業以来、地元にも観光客にも愛されてきた宇都宮餃子の有名店。2008年(平成20)に惜しまれつつ閉店したものの、長く通っていたファンが、その味を店主から受け継ぐ形で復活。2010年(平成22)12月に営業をリスタートした。サイドメニューやドリンク類を除いたおもなメニューは餃子のみ。焼き、揚げ、水餃子すべて6個で297円。この価格は一度だけ変更はあったものの、創業からほとんど変わりない。「焼餃子」は皮が厚めでふっくらモチモチ。焼く際に使用するごま油を餡に混ぜており、その香りがより食欲を誘う。キャベツがメインの餡には玉ねぎも入れ、甘みを引き立てている。数量限定の「揚餃子」は生の餃子を揚げており、外はパリパリ中もっちり。サクサクと香ばしくも味はさっぱりめで、お好みで岩塩をつけて味わえる。数量限定で、その日に提供できる数に限りがあるので、「揚餃子」を味わうなら早めの来店を。リニューアル後に新しくメニューに加わった「水餃子」もぜひ試してほしい。
    濃口と薄口のごま油を餡に混ぜて焼いた「焼餃子」。野菜の甘みともっちり食感を楽しめる
  • spot 12
    FREE FLIGHT
    気軽に生演奏を楽しめるジャズバーで至福のひとときを
    カクテルの街・宇都宮。この「FREE FLIGHT」はJR宇都宮駅東側の東宿郷(ひがししゅくごう)に店を構えて40年になる。地元はもちろん県外からも多くの客が訪れる人気店だ。豊富なカクテル類はもちろん、おいしい創作料理、ステーキやパスタ、コース料理も提供しており、さまざまなニーズに応えてくれる。席はカウンター席、テーブル席、ソファ席まであり大人数の収容も可能としている。駅近ながらそれらしい喧騒もなく、ジャズの流れる落ち着いた大人の隠れ家といった雰囲気。週末には、そのジャズが生演奏となる。毎週金曜の20:30、土曜は19:30から3ステージ。毎週、この2日間については特に混み合うので予約がオススメ。栃木県内のアーティストを中心に毎月約30組のジャズミュージシャンが登場するので、ぜひこの日時を狙いたい。大人の隠れ家といっても、店長でバーデンダーの佐川さんをはじめとするスタッフはアットホームで、肩肘を張らず気兼ねなく過ごせる。バーの名店でかけがえのない夜をどうぞ。
    3層の色が美しいカクテル「ファイナル」990円
  • spot 13
    Dining蔵おしゃらく
    雰囲気のある石蔵で体にキモチにやさしい料理を味わう
    宇都宮市大谷の産物・大谷石の石蔵をリノベーションしたカフェダイニング。目の前には大谷石で建築された国登録有形文化財の「松が峰教会」があり、栃木の豊かな食の恵みとともに、大谷石の魅力を伝えるというテーマで営んでいる。石の風合いもさることながら、店内もまた蔵の趣を生かした空間で、落ち着いて過ごせる。食事メニューは農家直送の新鮮野菜と発酵食品をふんだんに取り入れた、体にやさしい料理がメイン。看板ランチ「美養箱膳」は発酵調味料で味付けしたおかず8品に十五穀米ご飯ん、サラダ、スープ、食後のデザートに、日替わりのメイン料理が付く。体の免疫力をアップさせる発酵料理は特に女性に評判がよく、さらにおいしく味わえる。ディナーは肉、魚料理のアラカルトを中心に、「那須御養卵のだし巻きたまご」など酒のつまみも提供。アルコールは栃木の地酒と那須や鹿沼のワインを取りそろえている。昼も夜も、栃木の味覚をたっぷりと堪能できる一軒。土・日曜のみ、モチモチとした酵素玄米もセレクトできる。
    「美養箱膳」1650円。この日のメインは肉が国産ポークの塩麹焼き、魚がスズキの梅おろし
  • spot 14
    カネホン採石場
    宇都宮の名産・大谷石。現役の採掘場へ潜入!
    良質な大谷石の産地として知られる宇都宮市大谷町。現在数社残っている現役の採石場の内、カネホン採石場は唯一露天掘りを行っている。その採石場の見学ツアーに参加できるほか、大谷石にまつわるさまざまな体験を満喫できる。大谷石の魅力をたっぷり体感!
    創業200余年の歴史ある採石場。見学ツアーは10:00から1時間ごと。15:00スタートが最終
  • spot 15
    道の駅 うつのみや ろまんちっく村
    温泉にグルメに宿泊も! 旅の目的地になる道の駅
    道の駅といえば、車で出かける際の立ち寄り場所というイメージだが、そんな枠にとどまらない道の駅がコチラ。46万平方メートル(東京ドーム10個分)もの敷地に温泉、ホテル、飲食店やビール工場、自家農園まで点在する。立ち寄りではなく、一日遊び尽くす旅の目的地として訪れたい。
    「集落のエリア」入場口。すぐ先に農産物直売所や飲食店がある
  • spot 16
    八幡山公園
    花も遊具も動物も。宇都宮の公園といえばココ!
    自然の丘陵を生かした、宇都宮市中心部の大規模公園。街のシンボルにもなっている宇都宮タワーからは、市内を一望できる。春には約800本の桜が咲く花見の名所であるとともに、さまざまな動物にも会える市民憩いの場。子ども連れや散策を楽しむ人など休日は大勢で賑わう。
    入園は無料。宇都宮タワー内の展望塔は入場料190円、営業時間は9:00-16:30
  • spot 17
    若竹の杜 若山農場
    圧巻の竹林美! 映画の舞台にもなった農場をおさんぽ
    人気映画の舞台にもなった宇都宮市北西部の大注目スポット。24万平方メートルの広大な敷地に美しく手入れされた竹林が広がり、散策はもちろん野宿やライトアップも楽しめる。竹林の規模は日本最大級。葉や竹が擦れあう音や木漏れ日の美しさに癒やされる。
    見渡す限りの孟宗竹のトンネルは圧巻。入場料750円
  • spot 18
    宇都宮動物園
    動物の息遣いを間近に感じられる「ふれあいパーク」
    「自然とどうぶつとこどもたちのふれあいテーマパーク」をコンセプトに営まれる、動物との距離を身近に感じられる動物園。キリンやゾウに触ったり、エサをあげたり、小動物を抱っこできたりなど、たくさんの動物と触れ合える場として親しまれている。
    直接エサやりできる動物がたくさん
  • spot 19
    栃木県立美術館
    国内近現代美術館の先駆。幅広いジャンルの展覧会を開催
    近現代美術館の先駆けとして1972年(昭和47)開館。日本の近現代美術から西欧の近現代美術まで、幅広いジャンルを所蔵している。宇都宮市内の寺院から寄贈された故・伊東直子氏のマイセン磁器コレクションも見ごたえあり。展覧会にあわせたメニューが登場するレストランも要チェック。
    エントランス前の広場にも彫刻などのアート作品が点在
  • spot 20
    BAR YAMANOI
    クラシカル、でもカジュアルに過ごせるカクテルバー
    1980年代の「全国バーテンダー技能競技大会」において、宇都宮の老舗「パイプのけむり」から4期連続で総合優勝者を輩出したことから、宇都宮はカクテルの街として知られるようになった。「BAR YAMANOI」もその魅力を受け継ぐカクテルバーのひとつ。店主、山野井皇さんの父・有三さんもパイプのけむりに勤めていた頃、競技大会で優勝している。4期連続優勝の内の1人だ。皇さんも同じく「横濱インターナショナルカクテルコンペティション」など、さまざまな大会で受賞している。雑居ビルの2階にある店舗は、テーブルの台にウイスキー工場の樽を使ったり、ガラス窓から夜の街を眺められたりと、カジュアルな雰囲気。オーダーの9割がカクテルで、カクテルバーとしてオーセンティックを貫きながらも肩肘張らずに過ごせる、そんな空間づくりに励んでいる。皇さんがカクテルを作る姿を店内の全席から、ほぼ正面に近い視野で見られるのもうれしい。カクテルの醍醐味は自分好みの一杯。まずはカウンターでバーテンダーとの会話を楽しみつつ、お気に入りのカクテルを見つけよう。
    店主でバーテンダーの山野井皇(ただし)さん。会話も気さくに応じてくれる
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旅のヒント

  1. その1

    JR東京駅からJR宇都宮駅までは、東北新幹線で約50分、JR宇都宮線(上野東京ライン)で約1時間50分。料金は倍以上違うので、予算と時間を見比べて、アクセス方法を選択したい。

  2. その2

    東武宇都宮駅までは、特急列車はないので東武日光線新栃木駅などで乗り換えを。

  3. その3

    車の場合、北関東自動車道「宇都宮上三川IC」か東北自動車道「宇都宮IC」が最寄りIC。大谷エリアに向かう場合は「宇都宮IC」が便利。

  4. その4

    宇都宮市街には循環バス「きぶな」が運行している。1日乗り放題で500円なので、餃子の食べ歩きに活用したい。

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