宮崎
日南・串間
NICHINAN / KUSHIMA
南国ムードあふれる海岸や、馬の暮らす岬があるエリア
宮崎県の最南部に位置する日南・串間エリア。エリアの海岸線は美しい景観のリアス式海岸となっており、サーフスポットとしても人気の海岸がある。またエリア内には飫肥藩伊東家の城下町として栄えた小京都「飫肥(おび)」や、野生の馬が暮らす「都井岬(といみさき)」などバラエティ豊かなスポットが満載だ。このエリアに来たら、まずは「鵜戸神宮」を訪れたい。洞窟の中に鮮やかな朱色の本殿が建てられている珍しい神社だ。境内にある千鳥橋や本殿前の階段などからは海岸風景も望むことができ、見ごたえはたっぷり。 鵜戸神宮から海岸線沿いを南下すると、都井岬に着く。都井岬には御崎馬(みさきうま)という馬がほとんど野生の状態で暮らしている。野生馬の生活を間近で観察してみよう。海原を背景に草原を歩む馬の姿はとても絵になるので、ぜひ写真に収めておきたい。
エリアの見どころ
-
spot 01
-
志布志湾海の駅 海鮮市場&志布志湾大黒イルカランド
- 遊びと癒やしを同時体験! 志布志湾海の駅 海鮮市場&イルカランドで一日中楽しもう
- 志布志湾のイルカランドはイルカと触れ合える体験型テーマパーク。志布志湾で水揚げされた魚介類や地元野菜、特産物加工品を多数取りそろえた「志布志湾海の駅 海鮮市場」を併設。遊べるだけでなく、食事も買い物も一度に楽しめる。
- スポットの詳細
-
志布志湾海の駅 海鮮市場&志布志湾大黒イルカランド
-
spot 02
-
spot 03
-
大乃屋
- 地元・串間の活〆ブリと地元野菜をふんだんに使った海鮮丼
- 「串間活〆ぶりプリ丼ぶり」は、串間市で獲れた食材をふんだんに使用したご当地グルメ。丼にアラ汁とサラダがセットで提供されるのが基本だ。宮崎県の最南端に位置する串間市は温暖な気候が特徴で、野菜は太陽の恵みをいっぱいに受け、黒潮の影響でおいしい魚介類が豊富に獲れる。土地の豊かな恵みを受けた旬の食材を一度に味わえるのがこの丼だ。新鮮なブリを100g以上使用し、プリプリと引き締まった臭みのない刺身を、2種類のタレで味わう。また、丼に付いてくるアラ汁は具が大きく豪快だ。「大乃屋」ではご飯の量を選べるうえ、刺身ではなく焼きに変更もすることも可能で、生魚が苦手でも串間の鮮魚を楽しめる配慮がうれしい。2016年(平成28)10月に行われた「宮崎オススめし総選挙」で見事1位を獲得した県民から支持される味をぜひ堪能してみよう。
- スポットの詳細
-
大乃屋
-
spot 04
-
マリンビューワーなんごう
- コバルトブルーの海でサンゴ礁や熱帯魚などを眺められる水中観光船
- 宮崎県日南市のなかでも南に位置する南郷エリアで、透明な水中を行く船が「マリンビューワーなんごう」だ。陸地から眺めるだけでも見とれる美しい海を、水上と水中からじっくりと堪能しよう。
- スポットの詳細
-
マリンビューワーなんごう
-
spot 05
-
spot 06
-
spot 07
-
spot 08
-
spot 09
-
横馬場通り(武家屋敷通り)
- 九州の小京都・飫肥(おび)で江戸時代にタイムトリップ
- 1977年(昭和52)に九州で最初の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された日南市飫肥の町並み。1588年(天正16)から江戸時代を通して280年間、飫肥藩伊東氏の城下町として栄え、「九州の小京都」と呼ばれている。なかでも、武家屋敷が並んでいた江戸時代の姿を色濃く残すのが、飫肥城大手門前から東側に延びる横馬場通りだ。高く築かれた石垣の上には茶の木が植えられ、石垣の所どころに武家門が口を開けている。250mほどの通りでひときわ目をひく「服部亭」は、「コケ博士」として有名な服部新佐(はっとりしんすけ)博士の実家で、1911年(明治44)築の古民家。広々としたお座敷で、郷土料理を盛り込んだランチやお茶を楽しむことができる。美しい日本庭園を眺めながら過ごすひとときは、旅のよい思い出になることだろう。また通りの北側には、飫肥出身で明治時代に近代日本外交の礎を築いた小村寿太郎(こむらじゅたろう)の生家が立つ。近くには「小村寿太郎記念館」があり、寿太郎の生い立ちから外交の舞台での活躍を紹介している。無料スペースでは飫肥に関するさまざまな展示を見学できるので、ぜひ立ち寄ってみよう。
- スポットの詳細
-
横馬場通り(武家屋敷通り)
-
spot 10
-
厚焼処 おびの茶屋
- お殿様も愛した、プリンのような高級スイーツ
- 「九州の小京都」と呼ばれ、城下町の美しいたたずまいを残す飫肥(おび)。この町の名産品のひとつが、江戸時代から続く伝統的な厚焼卵だ。原料となる卵や砂糖がたいへん貴重だったため、かつては身分の高い人や、結婚式やお正月といった祝事でしか食べられなかったという。「厚焼処 おびの茶屋」は町で唯一、昔ながらの焼き方を守っている専門店。作り方はまず、新鮮な県内産の卵20個に砂糖・みりん・塩を加えてかき混ぜ、裏ごししたものをひと晩寝かせる。これを銅鍋に注ぎ、卵の中に気泡ができないように、1時間ほどかけてじっくりと炭火で焼き上げる。微妙な火加減を調整し、厚さ約5cmの厚焼き卵を焦がさないように焼くのは、まさに熟練の技だ。できあがった厚焼き卵は、一般的なものとはまったく食感が異なり、つるんとなめらかで、濃厚な味わいはまるで和風プリンのよう。持ち帰り用を販売しているほか、店内でお茶とともに味わうこともできる。
- スポットの詳細
-
厚焼処 おびの茶屋
-
spot 11
-
おび天 蔵
- 飫肥城下町で江戸時代から数百年続く郷土の味
- 江戸時代に飫肥藩伊東氏の城下町として栄えた飫肥の名物が、飫肥の天ぷら「おび天」。アジやシイラなど日南海岸で水揚げされた新鮮な魚をすり身にして、油でこんがりとキツネ色に揚げる。見た目はさつま揚げと似ているが、おび天は豆腐を加え、味付けに黒砂糖と味噌を使っているのが特徴。食感はふんわりとやわらかく、黒砂糖の甘味と味噌の風味が味をいっそう引き立てる。栄養豊富なたんぱく源として、古くから庶民に親しまれ、伊東家のお殿様も好物だったとか。飫肥城大手門の近くに立つ「おび天 蔵」は、昔ながらの製法で庶民の味を今に伝える人気店。店頭でおび天の実演販売をしており、揚げたて熱々を食べられるのがうれしい。また1階奥に食堂があり、定食メニューを提供している。おび天とともに、かに巻汁(カニをすりつぶした味噌汁)、まだか漬け(切り干し大根の甘酢漬け)といった郷土の味を楽しんでみたい。
- スポットの詳細
-
おび天 蔵
-
spot 12
-
魚料理 びびんや
- マグロや伊勢えび、漁港直送の新鮮な海の幸を満喫する
- 日南海岸に面した港町、油津(あぶらつ)にある海鮮料理店。「びび」とは、この地方の言葉で魚を意味する。大正末期から昭和初期にかけて日本一のマグロ漁基地だった油津では現在でも漁業が盛んで、また日南市は近海カツオ一本釣りの水揚げ量日本一を誇る。「びびんや」では地元の新鮮な魚介を使ったオリジナル料理を豊富に取りそろえており、なかでもおすすめはマグロとカツオ。マグロはキハダやメバチを料理によって使い分け、刺身や天ぷら、ステーキ、あら煮、カマ塩焼きのほか、ゴングリと呼ばれる胃袋を唐揚げや煮物にした珍しい料理も。かつて漁師飯として食べられていた「かつお飯」、魚のすり身で作る「魚(ぎょ)うどん」などの郷土料理もぜひ味わってみたい。また日南海岸は伊勢えびの漁場としても有名で、9月から11月末まで漁が解禁される。日向灘(ひゅうがなだ)の荒波にもまれた伊勢えびは、身がしまってプリップリの歯ごたえ。この店では伊勢えび料理を手頃な値段で提供しており、日南を代表する秋の味覚を存分に楽しむことができる。
- スポットの詳細
-
魚料理 びびんや
人気スポット
旅のヒント
-
その1
宮崎市街南部-都井岬に至り、国道220号、448号、県道36号で構成される「日南フェニックスロード」には、沿道にはヤシ科の植物などが植えられている。南国ムードあふれる人気のドライブコースだ。車やバイクで観光する人はぜひ通ってみよう。
-
その2
鵜戸神宮から車で10分ほど北に行くと、モアイ像で有名な「サンメッセ日南」がある。鵜戸神宮に訪れる際には合わせて訪れたい。
-
その3
都井岬では野生馬ガイドもお願いできる。ガイドに解説を受けながら、馬を観察しよう。ガイドは「野生馬ガイド(体験時間30分、60分、90分)」と「ガイドと歩こう3時間パック(体験時間約3時間)」の2種類。
-
その4
鵜戸神宮から都井岬までは車で約1時間30分程度(約52km)の距離にある。鵜戸神宮のほか、サンメッセ日南や小京都・飫肥に寄ったり、都井岬でガイドを受けたりするとなると、一日でまわるのは急ぎ足になってしまうので日程に余裕を持ちたい。