宮崎
高千穂
TAKACHIHO
神が舞い降りた!?神話の舞台にある神社や絶景峡谷も
宮崎県の北部に位置する高千穂エリア。紀元前4000年頃から人が住んでいたと推定され、「神話と伝説の町」といわれている。これはこの地が天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫の瓊瓊杵命(ににぎのみこと)が、神々の住処・高天原から地上に降り立った「天孫降臨」の有力候補地とされているためだ。「天岩戸神社」は天照大神の「天の岩戸開きの神話」で有名な神社。天照大神が岩屋に隠れ、世界が暗くなった。そこで八百万の神々が相談して宴会を開き、天照大神を外に出すことに成功して再び光が戻ったという神話が伝わる。天岩戸神社はその神話の舞台となった場所にあり、御神体は天照大神の隠れた岩屋「天岩戸」だ。そのほか、このエリアに来たら峡谷「高千穂峡」観光ははずせない。7kmに及ぶ高さ80-100mの岸壁の間をボートに乗って進むことができる。水は川底が見えるほど透明で、岸壁と相まって絶景と呼ぶにふさわしい景色が広がる。
エリアの見どころ
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千穂の家
- 高千穂峡にある有名な流しそうめんの店
- 竹に冷水とそうめんを流し、箸で捕まえて食べる流しそうめん。誰もが知るこの食べ方発祥の店とされているのが、高千穂峡・真名井の滝近くにある1955年(昭和30)創業の食堂「千穂の家」だ。野良仕事の際に野外でそうめんを茹で、竹と高千穂峡の水を利用して涼を得たことから着想を得たという食べ方で、現在も滝の清水が使われている。冷えたそうめんを上手に捕まえて、そのツルツルとしたのどごしを楽しもう。流しそうめん以外にも「山女魚の塩焼き」や「だんご」といったメニューもある。店へのアクセスは車のみで、九州自動車道・松橋ICから国道218号を走ると、1時間半程度で到着する。高千穂峡一帯は観光客や団体客も多く混雑することもあるので注意しよう。
- スポットの詳細
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千穂の家
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荒立神社
- 夫婦神の伝説にちなみ良縁と芸能のご利益をいただく
- 天孫降臨の地として知られる、宮崎県高千穂にある日本神話ゆかりの神社。天孫降臨の道案内を務めた猿田彦命(さるたひこのみこと)と、天照大神(あまてらすおおみかみ)が隠れた天岩戸の前で舞った天鈿女命(あめのうずめのみこと)が結婚して住んだ地とされ、切り出した荒木で急いで宮居を造ったため荒立宮と名付けられたと伝わる。こうした伝説から縁結びや夫婦円満、道開きのご利益で知られ、また天鈿女命は歌や舞など芸能の神であることから、お忍びで参拝に訪れる芸能人も多いという。社殿にお参りしたら、境内奥にある「七福徳寿板木」へ。想いを込めながら板木を7回打つと、五穀豊穣、交通安全、商売繁盛、家運繁栄、縁結び安産長寿、厄除け、芸能武芸学業成就の御神恵を拝受できるそうだ。神社の裏手にある神漏岐山(かむろぎやま)には、手作りの散策コースが設けられ、ちょっとしたハイキング気分を楽しめる。コース上にはいくつもの「未来板木」が設置されていて、板木を打つ音が杉林にカーンカーンと鳴り響く。独身の人もカップルも、また友人や家族で一緒に、幸せを祈って板木を打ち鳴らしてみよう。
- スポットの詳細
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荒立神社
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槵觸神社
- 天孫降臨伝説の舞台で神話の世界を体感する
- 天孫降臨の地と伝わる、槵觸(くしふる)の峰に鎮座する古社。天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、この国を豊かに平和に治めるよう天上界から降り立った場所とされ、古くは峰自体を御神体としてお祀りしていた。1694年(元禄7)に社殿が造営され、瓊瓊杵尊をはじめとする国譲り神話の神々が祀られている。鳥居をくぐって、長い階段を上っていこう。杉の森に囲まれた境内は、昼間でも薄暗く、神秘的な空気に包まれる。天孫降臨の際、槵觸神社の御祭神でもある武甕槌命(たけみかづちのみこと)と建御名方命(たてみなかたのみこと)が行った力比べが相撲のルーツとされ、勝負や出世のご利益があるといわれる。神話に登場する金色の弓矢のモチーフが入った「勝守」(初穂料500円)もいただける。また周辺には「神話史跡コース」と名付けられた散策路が整備されている。天孫降臨後に諸神が天上を拝んだ「高天原(たかまがはら)遙拝所」、神武天皇の兄弟神誕生の地と伝わる「四皇子峰(しおうじがみね)」、瓊瓊杵尊が天上から水種を移したという「天真名井(あまのまない)」など、神話ゆかりのスポットをたどってみよう。
- スポットの詳細
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槵觸神社
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高千穂観光物産館 トンネルの駅
- ドライブで立ち寄りたい、焼酎を貯蔵する「幻のトンネル」
- 観光客で賑わう高千穂町の中心部から、国道325号線を熊本方面へ4kmほど走ると、道路脇に置かれたスカイブルーの列車とSL機関車が見えてくる。列車は2003年(平成15)3月まで高千穂鉄道で使われていたサロンカー。またSLは1921年(大正10)製造の元お召し列車で、1973年(昭和48)まで九州各地を走り回っていたものだ。名前の由来となったトンネルは、延岡と熊本を結ぶ九州中部横断鉄道のために掘られたもの。しかし、熊本県側の高森トンネル内出水のため1974年(昭和49)に工事が中断され、その後未開通となったため「幻のトンネル」と呼ばれる。現在は地元の「神楽酒造」が貯蔵庫として使用。トンネル内は年間を通して気温17℃、湿度70%前後と焼酎の貯蔵に適しており、木製の樽で長期間熟成させることにより、まろやかで芳醇な味わいとなる。物産館では麦・サツマイモ・そばなどを原料とした焼酎やリキュールを販売しており、ここでしか買えない限定商品も。好みの味を選んで、とっておきの1本をお土産に持ち帰ろう。
- スポットの詳細
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高千穂観光物産館 トンネルの駅
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高千穂牛レストラン和
- 大自然のなかで育った、最高級の高千穂牛を味わう
- 高千穂グルメといえば、まず名前が挙がるのが高千穂牛。宮崎県西臼杵郡(にしうすきぐん)の高千穂町・日之影町・五ヶ瀬町で、生まれから肥育まで一貫して生産される黒毛和牛で、肉質等級ランクA4以上のみが高千穂牛を名のることができる。5年に一度の和牛のオリンピック「全国和牛能力共進会」で日本一を受賞した実績をもつブランド牛だ。「高千穂がまだせ市場」にあるJA高千穂直営のレストラン「和(なごみ)」では、高千穂牛をステーキやハンバーグ(数量限定)で手軽に味わうことができる。自然に恵まれたこの地で、ミネラル豊富で良質な野草を食べ、愛情を込めて育てられた高千穂牛は、豊潤でとろけるような味わい。レストランの入り口に併設されている「JA高千穂地区ミートセンター」では、高千穂牛の精肉を販売しており、地方発送も可能だ。また隣にある「鬼八(きはち)の蔵」は、採れたて野菜や地元の特産品を扱う直売所。天然はちみつや釜炒り茶など人気のお土産がそろっているので、こちらにも立ち寄ってみよう。
- スポットの詳細
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高千穂牛レストラン和
人気スポット
旅のヒント
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その1
天岩戸神社では開始時刻(9:00-16:40)までに休憩所に集まれば、神職に御神体「天岩戸」を案内してもらえる。八百万の神々が相談した場所と伝えられる「天安河原」も敷地内にあるので合わせて訪れたい。
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その2
天岩戸神社-高千穂峡間は距離約10km、車で約20分。高千穂峡の貸しボートの営業時間は8:30-16:30。
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その3
一般社団法人 高千穂町観光協会では、観光ガイド(有料)を申し込むこともできる。天岩戸神社や高千穂峡のほか、コースによっては高千穂神社や二上神社など高千穂町内の神社を案内してくれる。