愛媛

今治・しまなみ海道

IMABARI / SHIMANAMI KAIDO

タオル、造船、瀬戸内しまなみ海道で栄える産業文化都市

愛媛県の北部、瀬戸内海のほぼ中心に位置する今治市。遥か昔、伊予の国府(行政の中心地)は越智郡にあったと記されており、伊予国の中心は今治であったという。今治という町は、1600年関ヶ原の戦いで活躍した城造りの名人・藤堂高虎(とうどうたかとら)が今治城を築いたことが始まり。その後造船業や、「今治タオル」のブランド化で復活を遂げたタオルの製造業がさかんになり、いまやその両方で日本一を争う産業文化都市となった。2000年(平成12)に開通した広島と愛媛とを結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」も今治を代表する名所。その道中のすべての橋を自転車で渡れることもあり、「サイクリストの聖地」として世界中から注目を集めている。ほかにも神社や札所、美術館、博物館などさまざまなスポットが多く存在する、海あり山ありの一大観光エリアだ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    今治城
    築城の名手・藤堂高虎の最高傑作と謳われる今治城
    日本屈指の海城といわれる、藤堂高虎が建立した今治城。かつては堀の一部が広い港湾になっており、城内の港としては日本最大といわれていた。現存する堀には海水が出入する全国的にも珍しい城。天守、櫓、城門も再建しており、当時の姿を目にすることができる。
    藤堂高虎は近江国出身で今治城を築いた武将。徳川家康からもあつく信頼されていた
  • spot 02
    やきとり山鳥
    今治名物!鉄板で焼き上げるスタイルの焼き鳥
    愛媛県今治市の名物のひとつに今治焼き鳥がある。串に刺して炭火で焼き上げる一般的な焼き鳥とは異なり、串に刺さずに鉄板と鉄板の間に鶏肉を押し当てて焼き上げるのが今治スタイル。鉄板で押し当てることで素早く焼き上げることができるため、せっかちな今治人気質にマッチして瞬く間に人気を博した。今治は造船所が多い土地柄、鉄工所も多かったので、鉄板を入手しやすかったことも今治焼き鳥が広まった理由の1つといわれている。数ある今治焼き鳥の店のなかでも、創業1987年(昭和62)のやきとり山鳥は自家養鶏場で育てたオリジナル地鶏「伊予水軍鶏(いよすいぐん)」を使っているのが特徴。毎日新鮮な地鶏を食べることができると観光客にも人気の店だ。オススメはとり皮。鉄板で焼き上げることで余分な水分が出てうまみが凝縮されており、鉄板の上にしみ出した脂でカリッと揚げたような食感に仕上がる。定番の醤油ダレ、塩ダレ、チリソースの3つのタレのなかから、好みのタレをつけて味わってほしい。
    とり皮の皿盛り429円
  • spot 03
    来島海峡展望館
    来島海峡大橋を望む最高のロケーションに建つ人気スポット
    世界初の三連吊橋・来島海峡大橋のたもとに位置し、海峡全体を見渡せる大パノラマが人気の来島海峡展望館。館内には、特産品を販売するショップと、架橋技術や村上海賊を紹介する展示コーナーがある。
    急流で有名な来島海峡を一望。橋と島々が織りなす絶景を堪能できる
  • spot 04
    タオル美術館
    今治の名産であるタオルとアートが融合した複合施設
    国内最大規模のタオル産地である今治。ここタオル美術館は、タオルで作ったアート作品を展示するギャラリーと、今治産タオルなどを販売するショップが融合したギャラリー&ショップだ。ギャラリーではタオルの製造工程が見学できるほか、ムーミンやキャシー中島のタオルアート作品が展示されている。
    タオル美術館は今治の山間部・朝倉エリアにある
  • spot 05
    コンテックス タオルガーデン 今治
    タオルの産地・今治にあるファクトリーショップ
    良質なタオルの産地として知られる今治。もともと江戸時代から織物産業が盛んな土地だったが、今治の職人が1897年(明治30)頃に綿ネルの織機を使ってタオルを作り始めたのをきっかけに、タオル産地として成長していった。現在今治には100社ほどのタオル会社があるが、なかでも1934年(昭和9)創業のコンテックスは、全国に熱烈なファンがいるタオルメーカーとして知られている。260平方メートルの敷地を誇る赤レンガ造りのファクトリーショップ「コンテックス タオルガーデン 今治」には、約50種類のタオルが一堂に会しており、今治タオルブランド認定商品をはじめ、速乾性の高い「MOKU」シリーズや、絵柄の豊富なタオル手ぬぐい「布ごよみ」シリーズなど多様なタオルが並ぶ。近年ではサウナブームの高まりとともにサウナ関連商品も多く取りそろえており、パイル地のサウナハットやサウナ用薄手タオルなども販売。上質な今治産タオルは、旅のお土産としても喜ばれている。
    コンテックスのオリジナルタオル「LANA」シリーズ。ハンドタオル880円、フェイスタオル1650円、バスタオル3410円
  • spot 06
    亀老山展望公園
    有名建築家が手がけたしまなみ海道の絶景を味わえる展望台
    大島にそびえる亀老山山頂にある、しまなみ海道屈指の絶景スポット。パノラマ展望台から、ダイナミックな来島海峡大橋や美しい瀬戸内海の島々を見渡せる。自然に溶け込むように設計された隈研吾氏による建築にも注目だ。
    大島の山頂で「建築を消そう」と試みた隈研吾氏設計
  • spot 07
    大山祇神社
    しまなみ海道の大三島に鎮座する、由緒ある日本総鎮守の神社
    全国に1万社余りある山祇(やまづみ)神社と三島神社の総本社で、日本建国の神・大山積神を祀る神社。愛媛県内最古の神社で、本殿および拝殿は重要文化財。全国の国宝、国の重要文化財の武具類の8割が境内の宝物館に保存展示されている。
    御神木である樹齢2600年の大楠が参拝客を出迎える。
  • spot 08
    今治市村上海賊ミュージアム
    日本最大の海賊・村上海賊の歴史ロマンを体感できる博物館
    戦国時代に「日本最大の海賊」と称された村上海賊のストーリーをわかりやすく学べる博物館。能島村上家伝来資料や村上氏関連遺跡の出土品などを多く所蔵・展示。日本唯一の海賊をテーマとしたミュージアムだ。
    伝統的な建築様式と現代的な様式が融合した斬新な外観。手前は村上元吉(むらかみもとよし)の石像
  • spot 09
    伯方島
    瀬戸内海に浮かぶ伯方島は、歴史と体験型アクティビティの島
    伯方島は、愛媛県今治市の島しょ部に位置する、しまなみ海道沿線の島のひとつ。今治市街地からは車を走らせて約30分とアクセスもよく、瀬戸内海特有の絶景や体験を求め、多くのサイクリストや観光客が訪れている。
    瀬戸内海の多島美に囲まれた伯方島。手前に見える橋がしまなみ海道「伯方・大島大橋」
  • spot 10
    瀬戸内しまなみ海道サイクリング
    サイクリストの聖地と呼ばれる海の道を駆け抜ける自転車旅
    愛媛県今治市と広島県尾道市の間の瀬戸内海に浮かぶ島々を7つの橋でつなぐルートが瀬戸内しまなみ海道。「サイクリストの聖地」とも称されており、国内外から多くのサイクリストが訪れている。ナショナルサイクルルートとなるサイクリングロードは、橋に併設された自歩道と島内道路、渡船からなり、今治から尾道までの約70kmの島旅を、自転車で楽しむことができる。
    瀬戸内の島々とそれらをつなぐ橋とが織りなす海の道・瀬戸内しまなみ海道
  • spot 11
    のまうまハイランド
    日本在来種のなかで最も小さい野間馬と触れ合えるテーマパーク
    5万6000平方メートル(5.6㏊)を誇る広大な園内には、日本一小さい在来種の野間馬が放牧されており、乗馬体験をすることもできる。また野間馬の歴史を学べる展示室や、公園内には大型コンビネーション遊具もあり、親子で楽しめるスポット。
    放牧場では野間馬が自由に歩いている姿を間近で見られる
  • spot 12
    今治タオル 本店・今治タオルLAB
    日本を代表する産地ブランド・今治タオルのオフィシャルショップ
    タオルづくりの聖地として、日本のタオル産業を担ってきた今治タオルの公式ショップ。今治タオルの本質的価値が体験できる「今治タオルLAB」も併設され、見て、触って、楽しみながらタオルを買うことができる。
    佐藤可士和氏による空間プロデュースのもと、2017年(平成29)にリニューアルされた「今治タオル 本店」
  • spot 13
    道の駅 よしうみいきいき館
    しまなみ海道沿いの大島にある、海鮮グルメが自慢の道の駅
    しまなみ海道沿いの「道の駅 よしうみいきいき館」は、サイクリストをはじめ国内外の観光客で賑わう場所だ。瀬戸内産の魚介を豪快に味わえる海鮮七輪BBQや、来島海峡の急流を体験できる観潮船が好評。
    今治市街地から車でしまなみ海道を走って約20分の大島にある道の駅
  • spot 14
    瓦のふるさと公園・かわら館
    約750年の歴史ある菊間瓦を学べる自然豊かなテーマパーク
    鎌倉時代に、伊予の菊間(現在の愛媛県今治市菊間町)で製造が始まったといわれている菊間瓦。独特のいぶし銀の美しさがあり、愛媛を代表する伝統工芸品のひとつでもある菊間瓦を、見て学ぶことができるテーマパーク。
    菊間瓦特有のいぶし銀の屋根が目を引くかわら館
  • spot 15
    伊豫水軍
    来島海峡を眺めながらいただく今治の海峡料理
    今治は瀬戸内海に面する都市で、今治とその沖の離島・大島との間を隔てている海峡を来島(くるしま)海峡と呼ぶ。この来島海峡を中心とした海域は、鯛、ホゴ、アコウ、サザエ、ウニなどの魚介類の宝庫。来島海峡の急流に揉まれ、豊富な栄養に恵まれて育った魚介類は、ここでしか味わえないうまみと食感をあわせもっている。そんな今治の来島海峡沿いに立つのが、1972年(昭和47)創業の伊豫水軍だ。今治の和食文化を牽引してきた同店では、毎日入る新鮮な地魚を中心とした海峡料理を味わうことができる。店内には大型生け簀が完備されており、来島海峡で漁師が釣ってきた旬の活魚が泳いでいる。いちばん人気のメニューは来島定食で、突き出し、刺身、天ぷら、カレイの釜飯、汁物、香の物がセットになっている。刺身には脂がたっぷりのった愛媛産養殖鯛を使用しており、職人が一つひとつ専用のガスコンロで手炊きした釜飯はプラス440円で鯛釜飯に変更することも可能。店内ではどの席からも来島海峡を見渡せるため、窓越しにすばらしい絶景を望みながら、旬の地魚を堪能することができる。
    いちばん人気の来島定食は1980円
  • spot 16
    白楽天今治本店
    今治を訪れたら食べたい、ご当地グルメ焼豚玉子飯の元祖
    ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」で1位に輝いたこともある、今治を代表するB級グルメが焼豚玉子飯だ。もともとは、今治の老舗中華料理店(現在は廃業)で従業員が食べていたまかない飯が発祥だったと伝えられている。当時、その中華料理店の料理人だった白楽天の先代が、自身の店を開業する際にメニュー化して世に送り出したのが焼豚玉子飯の始まりとされている。ごはんに焼豚を載せ、甘辛いタレをかけて半熟目玉焼きを載せたシンプルな丼飯だが、素早くできあがりボリュームもあっておいしかったことから、せっかち気質の今治人に受け入れられるようになった。店ごとにタレの味は異なるが、白楽天の焼豚玉子飯に使われている秘伝のタレは、1970年(昭和45)の創業当時から継ぎ足し続けられている元祖の味。店内には著名人や芸能人のサインが所狭しと飾られていて、この味を求めるファンが全国から絶えず訪れている。白楽天では、この秘伝のタレを持ち帰り用に店内販売もしているので、お土産として買って帰るのもオススメ。
    焼豚玉子飯(スープ付き)825円
  • spot 17
    登泉堂
    西日本1位に輝いた、今治の夏の風物詩・登泉堂のかき氷
    今治の夏の風物詩といえば、1889年(明治22)創業の老舗和菓子屋・登泉堂のかき氷だ。日経新聞の「並んでも食べたい かき氷の名店ランキング」では西日本部門第1位にランクインしたこともあり、全国からファンの訪れる名店。現在は5代目が店を切り盛りしており、特に人気なのが4月中旬から秋頃まで販売される「いちごミルク」のかき氷だ。登泉堂では、スタッフ総出で毎年3tから5tの愛媛県産イチゴをシロップとして仕込むのが恒例。手作業で1粒1粒ヘタを取って作る自家製シロップは、保存料、着色料不使用。さらに加熱処理もしていないため、フレッシュなイチゴ特有のプチプチとした食感をダイレクトに味わうことができる。人気の「いちごミルク」は、真夏を迎える前には売り切れてしまうこともあるため、できるかぎり早めに訪れるとよいだろう。かき氷は「いちごミルク」以外にも、「いよかん」や「和三盆糖」など全部で15種類ほどある。今治に立ち寄ったなら、ぜひ味わってほしい地元の人気かき氷だ。
    人気ナンバー1のかき氷、「いちごミルク」900円
  • spot 18
    ところミュージアム大三島
    瀬戸内海の絶景を臨みながら、現代アートを体感できるミュージアム
    美しく温暖な瀬戸内の島・大三島にある現代アート美術館。眼前に海が広がる山の斜面に立っている美術館で、海を見渡す面にはガラスや壁などの遮蔽物がない半屋外の設計。もともと大三島という土地は、国宝や重要文化財を所蔵する「大山祇神社」をはじめ、現代日本画で有名な「大三島美術館」など、歴史とアートに造詣の深い島。そんな大三島に2004年(平成16)に開館したのが「ところミュージアム大三島」。実業家の所敦夫氏が社会貢献の一環として建てたもので、いわゆる鑑賞型の美術館ではなく、大三島の自然とアートの一体感を体感できる場所。空調も照明もないので、海風を感じながら自然の明かりで作品を鑑賞できる。展示されている作品は、世界的な作家による立体的な現代アートが中心。たとえばアメリカで活動するノエ・カッツや、マリソール、トム・ウェッセルマンをはじめ、サン・ピエトロ寺院大聖堂の門扉を14年かけて制作したことで知られるジャコモ・マンズー、林範親、深井隆の立体アートなど、所蔵作品は32点。館内奥のオープンテラスからは瀬戸内海の多島美を一望でき、大三島でしか味わえない絶景とアートのコラボレーションを堪能できる。
    エントランスに施された、世界的に活躍するノエ・カッツによる作品「キッシング・ドア」。ドアを閉めると、男女がキスしているように見える
  • spot 19
    今治市岩田健母と子のミュージアム
    岩田健による「母と子」を題材にした、半屋外の彫刻ミュージアム
    広島と愛媛をつなぐ「瀬戸内しまなみ海道」の大三島ICから下車後、車で約30分の海沿いの宗方エリアに佇むのが「今治市岩田健母と子のミュージアム」だ。埼玉県川口市出身で東京美術大学(現東京藝術大学)にて彫刻を学んだ彫刻家・岩田健が、約60年にわたって制作を続けてきた約44点の作品が展示されている。作品群のテーマは「母と子」。自身の兄が第二次世界大戦で戦死した際に母の嘆きを見て、母の子への愛情を目のあたりにしたことで主要なテーマの1つになった。平和への祈りを込めた母子像や子供像などの彫刻作品44点のうち、大理石で作られた2作品以外はすべてブロンズでできており、直接作品に触って躍動感をリアルに感じ取ることができる。同館は、廃校になった宗方小学校跡地を利用した宿泊施設「憩いの家」の校庭部分に建てられており、設計は大三島に縁のある世界的建築家・伊東豊雄によるもの。館内は一部を除き天井のない半屋外になっており、約30mの円を描くコンクリート壁に囲まれた展示空間では、太陽の光や瀬戸内海の波の音を感じながら、ゆっくり作品を鑑賞することができる。
    展示スペースは半屋外でベンチがいくつも設置されているので、自然の風や光を感じながらのんびり彫刻を鑑賞できる
  • spot 20
    ドルフィンファームしまなみ
    瀬戸内海に浮かぶ伯方島(はかたじま)へ、イルカに会いに行こう
    愛媛県今治市から「しまなみ海道」を渡って2つ目の島・伯方島(はかたじま)にある、イルカと触れ合える日本最大級の体験施設「ドルフィンファームしまなみ」。併設されているオートキャンプ場ではグランピングを楽しむこともできる。
    人なつっこいバンドウイルカたちと直接触れ合えるのが魅力
  • spot 21
    道の駅 伯方S・Cパーク マリンオアシスはかた
    しまなみ海道・伯方島の玄関口にある、サイクリストに人気の道の駅
    愛媛県今治市街地からしまなみ海道を車で走って約30分の伯方島にある道の駅。海水浴場やレンタサイクルターミナルも併設されており、全国的にも有名な「伯方の塩」を使ったグルメを味わうこともできる。
    道の駅内の中央に位置する施設「マリンオアシスはかた」には、レストランや特産品の販売所がある
  • spot 22
    今治市大三島美術館
    現代日本画の波を感じる、瀬戸内の大三島にある美術館
    瀬戸内の美しい島々を結び、本州と四国をつなぐ架橋「瀬戸内しまなみ海道」。そのほぼ中心部に位置する大三島に、現代日本画の美術館として1986年(昭和61)にオープンしたのが「今治市大三島美術館」だ。国宝の武具・甲冑の所蔵で知られる「大山祇神社」に隣接し、切妻の大屋根が印象的な美術館。「今治市大三島美術館」の館蔵品は1940年(昭和15)以降に生誕した作家の作品が大半を占め、現代日本画とその関連資料約1100点に加え、浮世絵のコレクションが約110点ある。現在、第一線で活躍している画家の比較的若い頃の作品が多く、日本画ファンたちから「貴重なラインナップ」と評されて、全国から足を運ぶ人も多い。館内ではこうした所蔵コレクションを公開すると同時に、作家との交流を生かした企画展やコラボ展も開催されている。また、開館10周年を迎えた1996年(平成8)には、東京藝術大学名誉教授で著名な日本画家の田渕俊夫記念展示室が増設された。ぜひ昭和後期から現在へと続く日本画の美しい波を鑑賞しに、大三島まで足を運んでみてはいかがだろうか。
    現代日本画の殿堂「今治市大三島美術館」。館内の壁面は和紙で覆われ、やわらかく落ち着いた空間が広がる
  • spot 23
    Cafe un fil
    パリ3つ星店出身シェフが腕を振るう、瀬戸内食材を使った洋食店
    しまなみ海道沿線は世界からもその絶景が評価されており、米紙ニューヨークタイムズの「2019年に行くべき52か所」の7位に「瀬戸内海の島々」がランクインしている。その知名度の高まりとともに、近年では島への移住者も増加。ここ愛媛県今治市の伯方島にあるビストロ「カフェ アンフィル」のオーナーもそのひとりだ。オーナーである糸井守さんは、シェフ歴42年の大ベテラン。20代の頃にご夫婦でパリに渡り、ミシュラン3つ星店「アルページュ」や2つ星店「アピシュウス」など数々の名店で修行を重ね、帰国後は故郷の栃木でフレンチなどの飲食店を開業。そして還暦を迎えた頃、旅に訪れたしまなみ海道にほれ込み、移住を決意。洋食店のなかった伯方島に店を構えたところ、瀬戸内産の魚介類などを使ったカジュアルフレンチが話題を呼び、地元客はもちろん、県内外から多くのサイクリストや観光客が訪れる人気店になった。ランチタイムは客足が絶えないため、可能なら予約をしてから行くのがベター。3つ星店出身シェフが腕によりをかけて作る、瀬戸内グルメをぜひ堪能しに来てほしい。
    瀬戸内魚介の旨味が濃厚な「大海老と海の幸のトマトクリームリゾット」は、サラダプレート、ピクルス、ドリンクとセットで1500円
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旅のヒント

  1. その1

    今治市内の観光には車を利用するのが便利。時間が許せばレンタサイクルで橋を渡ってしまなみアートや海賊ゆかりの史跡をまわるのもおすすめ。

  2. その2

    今治には国分寺をはじめ6か所の四国遍路の札所があり、今治市内限定札所巡りも可能。

  3. その3

    豊かな自然を十分に満喫するには各所にあるレンタサイクルターミナルをはじめキャンプ場、海の駅、道の駅などを活用したい。

  4. その4

    今治定番の焼き鳥、せんざんき、焼き豚玉子飯などおいしいご当地グルメも満載。

  5. その5

    大山祗神社の神木大楠と合わせて神社奥にある生樹の御門も見どころのひとつ。

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