愛媛

石鎚山・四国カルスト

MT. ISHIZUCHI / SHIKOKU KARST

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エリアの見どころ

  • spot 01
    石鎚山
    山岳信仰の聖地として今も崇拝される四国の最高峰
    徳島県の剣山とともに「日本100名山」として知られる石鎚山。山岳信仰の古い歴史をもち、山上には険しい行場がある。石鎚山の中核となるパワースポット、石鎚神社の中宮・成就社へはロープウェイで手軽に上ることができる。
    四国ではなだらかな山が多い印象があるが、石鎚山は北アルプスの槍ヶ岳を思わせる岩峰だ(石鎚スカイラインの長尾尾根展望所から)
  • spot 02
    面河渓
    「面河ブルー」と称される、澄みきった清流美を満喫できる大渓谷
    四国の最高峰・石鎚山南麓の谷間に、「仁淀ブルー」で注目される仁淀川源流にあたる面河渓がある。流れに沿って探勝路が整備され、滝や急流が連続するダイナミックなエメラルドグリーンの渓谷美を堪能できる。
    面河渓の入り口に架かる五色橋から、清流と亀腹(かめばら)の大岩壁を望む
  • spot 03
    姫鶴平
    牛が放牧される「四国カルスト」のドライブ&観光拠点
    最高地点が標高1400mを超える高原に珍しいカルスト地形が広がり、カルストの奇観と高所からの絶景が同時に楽しめる「四国カルスト」。付近は四国有数の酪農地帯でもあり、白い石灰岩が点在する緑の草原に牛が放牧され、牛が草をはむ牧歌的な風景も見られる。その四国カルストのドライブ・観光拠点となっている場所が、標高約1250~1300mに位置する「姫鶴平」。ここには牛を放牧する姫鶴牧場があるほか、宿泊施設「姫鶴荘」やコテージ、キャンプ場などが集まり、周辺は遊歩道や展望所が整備されている。一帯は高原らしい開放感があふれ、ここから望む五段高原・天狗高原の眺めは絶景だ。そして、いちばん展望のよい場所に立つのが、中心施設の「姫鶴荘」だ。BBQも好評のスポットで、売店では、四国カルストの牛乳を使ったソフトクリームやミルクジェラートなどが人気になっている。牛の放牧期間は4~11月で、施設の営業期間は例年4月下旬~11月上旬。12月~3月下旬は、四国カルスト自体が冬季閉鎖となる(日時は積雪状況による)。
    四国カルストを訪れる行楽ドライバーやバイクツーリストたちがここに集まる
  • spot 04
    石鎚登山ロープウェイ
    石鎚山の7合目にある「成就社」へとロープウェイでひと上り
    山岳信仰の山として知られる「日本七霊山」のひとつで、四国の最高峰でもある標高1982mの石鎚山。その石鎚山へ登るには、瀬戸内海側の西条市からロープウェイを利用するのが便利で一般的だ。「登山ロープウェイ」の名が示すように、石鎚山の山頂を目指す登山者が利用するのはもちろん、一般観光客の利用も多い。標高455mの山麓下谷(さんろくしもだに)駅から標高1300mの山頂成就(さんちょうじょうじゅ)駅まで、約8分の空中散歩が楽しめる。高度をぐんぐん上げるロープウェイからは移りゆく景色が眺められ、山頂成就駅付近からは石鎚山の山頂や瀬戸内海まで眺望できる。山頂成就駅の周辺には見晴らしのよいピクニック園地もあり、石鎚登山の基地となる成就社(石鎚神社中宮)までも歩いて20分ほど。さらにリフトを使えば楽に行けるので、「諸願成就の宮」として幅広く信仰を集め、最強のパワースポットといわれている成就社へはぜひ訪ねてみたい。また山麓下谷駅の周辺には極楽寺天狗堂や石鎚教奥之院などがあるので、立ち寄って参拝しよう。なお、ロープウェイは点検日以外は通年で運行し、4~11月にはスターナイトツアーも実施している。
    石鎚山へのアクセスに便利なだけでなく、乗るだけでも楽しい
  • spot 05
    石鎚神社 中宮成就社
    諸願成就の神社として信仰を集める
    石鎚神社は、山頂にある「頂上社(奥宮)」、中腹にある「成就社(中宮)」と「土小屋遥拝殿」、ふもとにある「本社(口之宮)」の4社からなる。成就社は、石鎚山ロープウェイを下車し徒歩約20分の場所にあって、神職が通年常駐し、神事や一般の登拝者の祈願を行っている。「成就社」という名前の由来はこうだ。約1300年前、役小角(えんのおづぬ)が石鎚山の山頂を目指したが果たせず、途中で下山しようとしたところ、現在の成就社境内で斧を研ぐ白髪の老人に出会った。「この斧を研いで針にする」と話すこの老人の言葉に感動した小角は、再び山頂を目指し行を続け、開山することができた。老人との出会いによって、小角の願いが叶ったことからこの場所を「成就社」と称し、社が祀られたと伝わる。また、小角が山頂から降りてきて「吾が願い成就せり」と石鎚山を拝したところが、現在の境内に建立されている「見返り遥拝殿」の場所だといわれる。この故事から、現在も諸願成就の宮として広く信仰を集め、山頂に登れない人は、ここから山を拝して心願する。参道には宿や休憩所などもあり、登山の重要な拠点にもなっている。
    山上に建てられた立派な社殿に目を見張る
  • spot 06
    石鎚スカイライン
    もう1つの石鎚山7合目「土小屋」まで車で一気に駆け上る
    標高1982mの石鎚山へ登るには、西条市側からロープウェイを利用するのが一般的だが、車ならばドライブがてら、東側の7合目にある土小屋まで石鎚スカイラインで行くのがおすすめだ。スカイラインは、石鎚山南麓の面河川沿いにある入り口から、終点の土小屋まで延長18.1km、高度差約860m。途中には広い駐車場と望遠鏡を備える長尾尾根展望台があり、そこから石鎚山の鋭鋒と岩壁にかかる御来光の滝を眺望できる。土小屋には駐車場のほか、石鎚神社の「土小屋遙拝(ようはい)殿」や、2020年(令和2)にリニューアルオープンして話題の「土小屋terrace(つちごやてらす)」、国民宿舎石鎚がある。土小屋を越えて先に進めば、「UFO(ゆーふぉー)ライン」と呼ばれて人気のドライブコースとなっている「いの町道瓶ヶ森(かめがもり)線」へと続く。このUFOラインと結んで山岳ドライブを楽しむのもおすすめだ。また10月上旬~中旬には木々が色づき、紅葉のトンネルが楽しめる。スカイラインの入り口付近には渓谷美で知られる面河渓があるので、あわせて訪ねてみたい。
    登山用品メーカーのmont-bell(モンベル)が併設される「土小屋terrace(つちごやてらす)」
  • spot 07
    土小屋terrace
    登山やハイキング、神社参拝の起点として利便性が高い施設
    石鎚山の山頂まで尾根伝いに登山する約4.6kmのルートの起点にある施設で、おしゃれなカフェや食堂に加え、さまざまなアウトドア用品の商品開発を行うモンベルのコーナーを併設している。
    木を生かした山の風景になじむ建物。施設の前にはウッドデッキがあり、天気がよければここでコーヒーなどを楽しみたい
  • spot 08
    面河山岳博物館
    四国でただひとつの山の博物館が「面河渓」の入り口に立つ
    「日本七霊山」のひとつで西日本の最高峰である石鎚山(いしづちさん)の南麓にあり、四国屈指の渓谷として知られる面河渓。その入り口付近に、四国で唯一という山の博物館「面河山岳博物館」が立つ。博物館では石鎚山や面河渓の周辺地域を中心に資料収集・調査研究を行い、収蔵点数は約5万点に及ぶ。館内には、石鎚山や面河渓の鉱物や岩石、この地域に生息する動植物などの標本から、石鎚山岳信仰・登山史など、歴史資料まで約3000点の展示物が常設され、ジオラマや模型などを使ってリアルに紹介されている。事前に申し込めば、学芸員による楽しくわかりやすい解説も受けられる。また毎年開催される特別展や、四季折々の自然観察会、昆虫教室など教育普及活動も行っている。ミュージアムショップでは「生き物グッズで自然科学を身近に」をテーマに、 昆虫や両生類、哺乳類などをモチーフにしたグッズを販売。小鳥のさえずりや木々のざわめきなど、大自然が奏でる音楽がBGMに流れる館内は、学べるだけでなく、面河渓の清流を眺めながらほっとひと息くつろげる癒やしのスペースとなっている。冬季は平日のみ開館する。
    はく製や標本、模型やジオラマなどを駆使して、石鎚山や面河渓の自然や歴史・文化を、リアルにわかりやすく紹介している
  • spot 09
    リナシェンテ
    ピザも店の雰囲気も評判の「おもごの小さなピザ屋さん」
    石鎚山の南麓を流れる面河(おもご)川沿い、面河渓や石鎚スカイラインの関門ゲートの手前に評判のピザ屋がある。DIYで店を造ったという「おもごの小さなピザ屋さん」だ。2020年(令和2)にオープン。ドーム型のピザ窯まで手作りで、何から何まで手作り感があふれている。店名のリナシェンテ(Rinascente)は、イタリア語のルネッサンスRinascimento(リナッシメント/復活)からきており、面河地区の活性化への想いがこもる。アットホームな店内では、4席あるカウンター席の前が大きな窓になっている。外には面河川の渓谷を見下ろすウッドデッキのテラス席があり、美しい自然を眺めながら本格的な窯焼きピザを食べられる。店内のピザ窯でピザを焼く様子も見られる。ピザは王道の「マルゲリータ」(1200円)のほか、4種類のチーズと面河のはちみつがたっぷりトッピングされた「おもごのハチミツピッツァ」(1400円)や、チーズが苦手な人におすすめの「マリナーラ」(900円)など各種そろえ、お得なドリンクセットもある。なお店にトイレはないので、「おもごふるさとの駅」や関門ゲート前駐車場の公衆トイレなどを利用しよう。
    DIYで倉庫を改造した店には、手作り感があふれている
  • spot 10
    五段高原
    見事なカルスト地形が展開する「四国カルスト」の最高地点
    カルスト地形が高原に広がり、人気のドライブコースとなっている「四国カルスト」の2大拠点が「天狗高原」と「姫鶴平」。そして四国カルストでいちばん見事なカルスト地形が見られる場所は天狗高原と姫鶴平の間に位置し、五段高原と呼ばれているところだ。ここではカルスト地形特有のくぼ地(ドリーネ)も見られ、斜面が緩急5段になっていることから、その名が付いたという。標高1455.8mの五段城が最高地点となっている五段高原は、四国カルストで最も標高が高い場所でもあり、周囲に視界をさえぎる物がなく、四国カルスト随一のビューポイントでもある。しかし、ここに特別な施設や遊歩道はなく、「天空の道」(県道383号四国カルスト公園縦断線)の通過地点となっている。ここには駐車場もないので、見事なカルスト地形を近くでじっくり見たい場合は、隣接する天狗高原や姫鶴平の駐車場に車を止めて、「天空の道」を歩いて見学しよう。なお天狗高原や姫鶴平には遊歩道が整備され、のんびり高原散策が楽しめる。
    白い石柱群カレンフェルトと大パノラマの絶景が広がる
  • spot 11
    カルスト珈琲
    高原の風に吹かれて本格的なドリップコーヒーで至福のひとときを
    「四国カルスト」のドライブ・観光拠点となっている「姫鶴平(めづるだいら)」は、牛がのどかに草をはむ牧歌的な風景が広がり、向こうに四国山地を眺望する絶景スポット。そこでは宿泊・食事休憩施設の姫鶴荘が中核施設となっており、キャンプ場を併設しているが、そのキャンプ場に隣接して、キッチンカーで営業するオープンエアのカフェ「カルスト珈琲」がある。かわいいキッチンカーの周囲にはテーブルや椅子、そしてブランコベンチなども置かれ、本格的なコーヒーを思いおもいの場所で楽しむことができる。青い空に白い雲、360度のパノラマビューを眺めながら、爽やかな高原の風に吹かれていただくコーヒーは格別だ。またコーヒーだけではなく、高原牛乳を使ったドリンク類やシュークリーム、クッキーなどのメニューも評判で、マグカップなどの記念品も販売。四国カルストでの営業期間は例年4~11月頃。冬季は久万(くま)スキーランドで出店している。
    周囲にさえぎるものがない、開放感あふれるパノラマビューの高原の真ん中にある
  • spot 12
    ケヤキ平
    「四国カルスト」の北側山腹に広がる癒やしの森
    ドライブが人気の「四国カルスト」で散策といえば、天狗高原や姫鶴平(めづるだいら)の高原漫歩を思い浮かべるが、その周辺には森林浴が楽しめる場所もある。この「ケヤキ平」も、そのうちのひとつだ。四国カルストの拠点となっている姫鶴平から約2km、車で10分足らずの場所に駐車場があり、そこから「森の巨人たち百選」に選ばれた推定樹齢600年、樹高30mの「猪伏(いぶし)の大トチ」まで、森のなかに約2kmの遊歩道が続く。カルスト地形の草原が広がる稜線の北側に位置する山腹の斜面は、原生林に包まれ、マイナスイオンがたっぷり。途中には湧き水もあり、文字どおり天然水でのどをうるおせる。小鳥のさえずりも耳を楽しませてくれ、まさに「自然の宝庫」だ。斜面を巻くように続く道はアップダウンも、足元がよくない場所もあるので、トレッキングシューズや運動靴が望ましい。秋には紅葉も見事で、それを目当てに訪れる人も多いが、木々に包まれた森のなかは夏でも涼しく、春夏秋を通じておすすめだ。
    緑の草原が広がるカルスト高原の山腹斜面に、原生林が広がっている
  • spot 13
    姫鶴荘
    「四国カルスト」の観光拠点となる姫鶴平の中核施設
    「四国カルスト」でドライブ・観光拠点となっている「姫鶴平(めづるだいら)」の中核施設が姫鶴荘。バス・トイレ付きのツイン・シングルの洋室や二段ベッドを備えた部屋、学生などの合宿に対応した大広間などを備えた宿泊施設だが、ランチで利用できるレストランや、四国カルストのオリジナル商品などをそろえた売店もあり、昼間は日帰り客で賑わっている。ここではBBQも好評で、屋外テラスと屋内レストランのどちらでも楽しめる。BBQのほか、レストランでの注目メニューは、川魚アマゴを使った定食や丼だ。また宿泊する場合は、タイプ違いに5棟あるコテージや開放感あふれるキャンプ場も利用でき、すばらしい星空が満喫できる。施設の営業期間は例年4月下旬~11月上旬。12~3月下旬は、四国カルスト自体が冬季閉鎖となる(日時は積雪状況による)。
    行楽ドライバーやバイクツーリストたちがここで憩う
  • spot 14
    UFOライン(町道瓶ヶ森線)
    スケールの大きい絶景を楽しめる石鎚山のドライブルート
    愛媛県と高知県にまたがる石鎚山系の尾根沿いを縫うように走る「町道瓶ヶ森線」。高知県いの町の寒風山登山口から愛媛県久万高原町の土小屋(石鎚スカイライン終点)まで全長約27km。名前の理由は、UFOの目撃情報が多いからとも、雄大な峰を眺める「雄峰(ゆうほう)ライン」が由来ともいわれる。圧倒的な迫力の風景をドライブや登山で楽しめるのが魅力だ。標高1300~1700mの「天空の道」として知られるドライブコースで、石鎚山系の山頂や7合目辺りを走るため、眼前には石鎚山系の名峰、眼下には四国の山々がパノラマで広がる。晴れた日には太平洋まで一望できる。春はツツジ、初夏の新緑、秋は紅葉と、四季の移り変わる景色もすばらしい。四国の森林限界は標高1500m付近。それを超えると高い樹木が育たないことから、稜線部は笹原が広がり、まるで緑の絨毯。高い木がないので、景色が開け、雄大な石鎚連峰の絶景を見ることができるのも魅力。11月下旬~4月上旬は閉鎖となる。道路は舗装されているが、1車線のため、ゴールデンウィークや紅葉シーズンは混み合うので注意したい。最近は、サイクリングスポットとしても人気を集めている。
    尾根を縫うように走るドライブルート。空に近づいたような感覚を楽しめる
  • spot 15
    天狗高原
    ハイキングや星空観察も楽しめる天空の高原
    高知県民にとっては、「四国カルスト」よりもなじみ深いのが「天狗高原」。東から天狗高原、五段高原、姫鶴平、大野ヶ原と続いていく四国カルストのなかで、最も東側にある天狗高原は、高知県側からアクセスしやすく、カルスト散策や星の観察などで子どもの頃から訪れる機会が多いのだ。高知市内からは車で2時間ほど。公共交通機関が通っていないため、車やバイクを利用する。独特の地形と雄大な景色を楽しもうと国内外から観光客が訪れる人気スポットで、西側はカルスト特有の石灰岩が露出する高原が広がっているが、東側は豊かな植生に恵まれた森になっている。「森林セラピーロード」として整備された4つのコースがあり、自分の体力にあったハイキングを楽しめる。標高が1300m以上と高いため、天気も変わりやすいので、出かけるときは雨具の用意や防寒対策を忘れずに行おう。夜は周囲に明かりがなく、空気も澄んでいるため、晴れた日は星空がきれいに見える。天の川や、運がよければ南十字星のγ星、流星群の時期には肉眼で無数の流れ星を見ることができる。
    雲海や星空の名所として「天空の爽回廊」と呼ばれている。まるで羊の群れのようなカレンフェルトが広がる
  • spot 16
    星ふるヴィレッジTENGU
    星空がテーマの高原リゾート
    2021年(令和3)にリニューアル。「プラネタリウム」や「天文台」、ガラス張りの天井で星空を満喫できる特別客室などが新設され、星空を本格的に楽しめる施設にパワーアップ。ドライブ途中の休憩所として利用したい。
    展望デッキからは大パノラマを楽しめる。夜は絶好の星空観察スポット
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