伯方島
瀬戸内海に浮かぶ伯方島は、歴史と体験型アクティビティの島
「伯方の塩」でもおなじみの、塩と縁の深い島
「サイクリストの聖地」としても世界的に知られている、瀬戸内しまなみ海道。愛媛県今治市と広島県尾道市をつなぐ沿線の島々も注目度が高まっており、米紙ニューヨークタイムズの「2019年に行くべき52か所」では「瀬戸内の島々」が7位にランクインした。なかでも「体験型アクティビティを楽しめる」と近年人気を集めているのが伯方島だ。しまなみ海道の四国側の玄関口である今治から橋を渡って大島の次に位置する伯方島は、テレビCM「伯方の塩」でもおなじみの伯方塩業創業の地。伯方島と塩との歴史は長く、これは人類が生きていくために塩が必要であったからだけでなく、伯方島が一年を通して晴れの日が多いことなどの自然要件に恵まれていたことがその背景にある。塩田の究極の姿ともいえる流下式塩田は伯方島では1953年(昭和28)に始まり、廃止となる1971年(昭和46)まで質、量ともに隆盛を誇った。伯方島は、日本で最後まで塩田の釜で炊いて塩作りをしていた場所であり、塩との縁が深い島でもあるのだ。
瀬戸内海だからこその絶景! 壮大な造船所群を目に焼き付けよう
伯方島の「ハカタ」は印度支那チャム語のPAKATで、中継ぎを意味するといわれている。古来から大陸文化を大和朝廷へ伝播する中継地点として位置付けられていた伯方島は、造船・海運業も盛んなエリア。島内には海運組合加盟会社数が46社、造船会社が4社あり、伯方島ICから車を走らせて約10分の伯方港では壮大な造船所群を見ることができる。瀬戸内海をバックに、迫力のある巨大クレーンで船を造る景色は、伯方島だからこそ見られるワンシーンだ。さらに伯方港から南へ車を走らせた場所に位置するのが、船と縁のある喜多浦八幡大神神社だ。本殿には1830年(文政13)に奉納された和船のひな型「八幡丸」が展示してあり、当時の船の構造を知るうえで貴重な資料として今治市文化財に指定されている。
「桜の名所」にも選ばれた、開山に咲き誇る桜は見ごたえたっぷり
伯方島の西部にある開山(ひらきやま)山頂付近に位置する開山公園は、風光明媚な桜の名所として知られているスポット。敷地面積は約4万平方メートルあり、桜の見頃は4月上旬頃。約1000本のソメイヨシノがいっせいに咲き誇る様は圧巻だ。また山頂には木造の展望台が設置されており、遠くには瀬戸内海に浮かぶ島々とそこに架かる3本の橋をはじめ、四国・中国山地まで見渡すことができる。公園内には山の傾斜地を利用した巨大なスライダーも設置されており、子ども連れにも人気。また5月から6月頃にかけては、約1500本のツツジの花も見頃を迎える。
サイクリングやイルカとの触れ合いなど体験型レジャーが人気
伯方島を訪れたなら、ぜひ体験してほしいのがしまなみ海道サイクリング。サイクリング用の自転車は、道の駅「伯方S・Cパーク マリンオアシスはかた」内に併設されているレンタサイクルターミナルで借りることができる。クロスバイク、軽快車、チャイルドシート付き自転車、キッズバイクなど取り扱い車種も豊富で、ヘルメットも無料でレンタルできる。道の駅から伯方島ICの自歩道までは自転車で1-2分程度なので、ぜひ世界に誇るしまなみ海道の自転車旅を満喫してみてはいかがだろうか。また伯方島で近年人気のレジャーといえば「ドルフィンファームしまなみ」でのイルカとの触れ合い体験。イルカを間近で見たり、触れたり、一緒に泳いだりできる日本最大級の体験型施設で、グランピングのできるオートキャンプ場も併設されている。こちらの施設も道の駅のすぐ隣にあってアクセスもよいため、旅程に加えてみるのもオススメだ。
スポット詳細
- 住所
- 愛媛県今治市伯方町 地図
- エリア
- 今治・しまなみ海道エリア
情報提供: ナビタイムジャパン