岐阜大仏(正法寺)
江戸時代後期に造立された国内最大規模の籠大仏
38年の歳月を費やし、1832年(天保3)に開眼供養が行われたといわれる
鎌倉の大仏よりも巨大な乾漆仏を収める正法寺
JR岐阜駅・名鉄岐阜駅から向かう岐阜バスを「岐阜公園・歴史博物館前」で下車し、徒歩約3分。岐阜県の重要文化財にも指定されている「正法寺」に到着する。正法寺は、黄檗宗(おうばくしゅう)の京都宇治万福寺の末寺。正法寺の建物は中国風の趣で、中に入ると目の前に大仏が鎮座している。大仏を造立する段階から風雨を凌ぐ覆屋が必要だったため、大仏造立と並行して大仏殿の建築が進められたと考えられる。大仏殿の中心部には、高さ13mを超える岐阜大仏を収めるために大きな空間が形成されており、大仏の周囲を巡ることができる回廊もある。大仏の両サイドには、お釈迦様の弟子とされる五百羅漢像が108体もずらりと並んでいる。
和紙で造られた大仏は迫力満点の重厚感
大仏殿に鎮座する釈迦如来大仏、通称「岐阜大仏」は江戸時代後期の1832年(天保3)に完成。像高は13.63mで、国内では大仏の高さで第2位を誇る。銀杏の木を真柱にしており、骨格は木材で組まれた。そして竹材を編んで仏像の外形を造り、その上に粘土が塗られている。さらに、その上から惟中和尚が各地で集めた一切経などの和紙を糊で張り付け、漆を塗り、金箔を重ねて仕上げられたのが岐阜大仏だ。中は空洞になっており、胎内には薬師如来が祀られている。大仏と大仏殿は江戸時代の寛政の頃、正法寺の第11代住職が大地震や大飢饉で亡くなった人々の菩提のために建立しようとしたが、堂と大仏の頭部のみが完成したところで亡くなってしまったのだとか。次の住職が引き継ぎ、造り始めてから38年後に大仏は完成したそうだ。
一木造りの木造阿弥陀如来坐像は重厚感たっぷり
像高55cmの木造阿弥陀如来坐像は大仏の前面に座っている仏像で、平安時代の後期に制作されたと考えられている。檜の一材から作られ、底部には深い内刳り(うちぐり)が施されている。上品上生印を結び、結跏趺坐(けっかふざ)した姿で二重の蓮華座に鎮座している様子が特徴的だ。また非公開の像高66cmの木造薬師如来坐像もあり、籠大仏の胎内仏として桧材を用いた一木彫成の薬師如来坐像が安置されている。姿や顔立ちから木造阿弥陀如来坐像と同じく平安時代後期の制作と推定される。どちらも岐阜県の重要文化財となっている。
境内にある3つの堂ときれいに手入れされた日本庭園も見どころ
正法寺には大仏以外にも見どころが多い。正法寺の境内には3つのお堂があり、1つは岐阜大仏が安置された大仏殿、もう1つはこの寺で最も古い仏像を安置する地蔵堂、そして鳥居のある運授殿。また境内には美しく整えられた庭や、日本庭園のなかにたたずむ塔も風情がある。御朱印は「釋迦如来」の1種類で、大仏殿の拝観受付(正面左側)で授与される。正法寺のなかでいちばん古い仏像である、地蔵菩薩立像が安置されている地蔵堂は随時拝観可能で拝観料は無料だ。
スポット詳細
- 住所
- 岐阜県岐阜市大仏町8
- エリア
- 岐阜エリア
- 電話番号
- 0582642760
- 時間
- 9:00-17:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- [拝観料]大人200円、子供100円
- 駐車場
- あり(約10台)
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 日本三大大仏の一つだそうです
- 日本三大大仏の大仏様は大きくて迫力があります。正面に座って眺めると温かいまなざしを感じることができます。普段の拝観料は200円、今日はウォーキングの割引で100円となっておりました。
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- 日本三大仏のひとつが岐阜にある
- 岐阜公園のすぐ近くにある、黄檗宗のお寺、正法寺。こちらに岐阜大仏があります。江戸時代の建立とのことで、日本一の塑造だそうです。こんな立派な大仏が岐阜市内にあるとは知りませんでした。おすすめします。
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- 岐阜に行ったら
- 長年愛知県民やってますが岐阜にこんな立派な大仏があるなんて知りませんでした。しかも日本三大仏だそうですよ。拝観料は200円。たった200円でこんな大仏様が拝めるなんて、ステキ過ぎます。知らなかったら通り過ぎてしまうことでしょうね。岐阜に行ったら一度拝観してみて下さい。
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