川原町界隈
日本家屋が立ち並ぶ、長良川のほとりの「古いまちなみ」
風情ある日本家屋の町並みを散策
長良川に架かる長良橋南詰の鵜飼観覧船乗り場から西に向かった先にある、岐阜市の観光エリア、川原町界隈。実際には「川原町」という町名はないが、湊町・玉井町・元浜町の3つのエリアを総じて、「川原町」と呼んでいる。川原町界隈に足を踏み入れると、格子戸のある家屋や狭い間口に長い奥行きを持つ、昔ながらの日本家屋が軒を連ねる町並みが見えてくる。そのうちの11軒は、市の都市景観重要建築物に指定。岐阜市の歴史を探訪をするならば、「ぎふ長良川の鵜飼」や岐阜城とともに訪れたいスポットだ。
城下町から、長良川の港町として発展
川原町界隈の歴史は、斎藤道三公や織田信長公が統治していた16世紀中頃までさかのぼる。当時から市場が開かれ、商業の拠点として繁栄していた。江戸時代になると長良川の重要な港町としてさらに発展。奥美濃からの木材を扱う材木問屋や、美濃和紙などを取り扱う紙問屋が集まり、問屋町として栄えた。大戦中は奇跡的に岐阜空襲の戦火から逃れたために、当時の商家をしのばせる格子組の建物が多数残る。風情ある町並みを歩いていると、庇(ひさし)の上にほこらが置かれた家に出合うだろう。これは火伏せの神様で知られる秋葉神社のほこらで、町を火災から守るために祀られたものだ。市民から「秋葉様」や「屋根神様」の名で親しまれるこのほこらは、今も川原町界隈を見守っている。
新旧が入り混じる温故知新の町
老舗店が並ぶなか、町屋や蔵を改装した飲食店や土産物店がオープン。着物をレンタルして町歩きのできるお店やおしゃれな隠れ家レストランを目当てに、幅広い世代の観光客が訪れる。また、「庚申堂(こうしんどう)」も賑わいを見せる場所のひとつだ。もともとこの地には1560年(永禄3)に斎藤道三公の息子、義龍(よしたつ)によって建てられた伝燈護国寺が存在したが、現在は庚申堂のみが残る。庚申堂の使いは猿であることから「えん(猿)結び」とかけ、恋愛成就の新スポットとして注目を集めている。入り口付近にあるハート型の手水鉢(ちょうずばち)や、狛犬の代わりに置かれたユニークな表情の狛猿も必見だ。
見て、食べて、癒やされて。長良川の恩恵を享受
川原町界隈には、長良川温泉や長良川ならではのグルメ店など、岐阜観光の際には押さえておきたいスポットが盛りだくさん。赤いにごり湯が特徴の長良川温泉は、日帰り入浴や手湯・足湯でも気軽に楽しめるのでぜひ立ち寄りたい(2022年10月現在コロナ禍につき休止中)。また、川原町界隈で調達した岐阜銘菓「鮎菓子」や焼き鮎料理を持ち込み、鵜飼観覧船でいただくのもおすすめだ。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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