佐賀

嬉野

URESHINO

湯けむりと茶の香りが漂い長崎街道の歴史情緒を味わえる

武雄温泉と並ぶ佐賀を代表する温泉地。長崎街道の宿場町として賑わった江戸の面影を残す温泉街には今なお多くの人々がやって来る。街道筋には、温泉旅館や飲食店、土産物店が立ち並び、宿場町の遺構が点在する。湯遊広場の「シーボルトの足湯」は無料でいつでも足湯を楽しめる人気スポットだ。また、大正ロマン風のゴシック様式で建てられた嬉野温泉 公衆浴場シーボルトの湯は、バリアフリー設計の公衆浴場で塩田川の河畔に立つ。塩田川を上流へ1kmほどさかのぼると、轟の滝がある。滝の水流が、雷が轟くような音に聞こえることがその名の由来。高さ11m、三段の美しい滝の周辺は公園として整備されており、桜の季節には大勢の花見客で賑わう。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    轟の滝
    神々の恋伝説とともに人々に愛されてきた滝
    佐賀県の南西部にある嬉野市。嬉野の温泉街に近い轟の滝では、湧き水にまつわる恋物語が語り継がれている。周辺は「轟の滝公園」として整備され、桜や紅葉などの美しい景色とともに住民に親しまれている。
    三段の滝からは迫力ある水音が響く
  • spot 02
    嬉野温泉 公衆浴場シーボルトの湯
    地元住民に愛される公衆浴場
    九州の玄関口、福岡市から高速道路で1時間ほどにある嬉野市。「公衆浴場シーボルトの湯」は、同市で古くから親しまれている公衆浴場だ。ひときわ目をひく建物で、ナトリウム系の泉質は腰痛、リウマチや美肌などに効果がある。
    レトロなオレンジ色の屋根が印象に残る建物
  • spot 03
    シーボルトの足湯
    24時間いつでも立ち寄りOK! 気軽に楽しめる足湯でリラックス
    嬉野温泉のメインストリート・旧長崎街道沿いの「湯遊広場」の一角にある、シーボルトのあし湯。江戸時代後期に来日し、のちに「日本近代医学の父」として広く知られるようになったドイツ人医師・シーボルトが、江戸参府の途中に立ち寄ったことから名づけられた。足湯は24時間いつでも好きなときに利用できる。嬉野バスセンターから歩いておよそ5分、温泉街の中心にあるので、町歩きで疲れた足を癒やすのにもぴったりだ。しばらく足を浸していると、全身の血行が促進されて、疲れてむくんだ足がすっきり、肩こりや腰痛持ちにもおすすめしたい。観光客はもちろん、地元の人も気軽に訪れる人気のスポットだ。温泉街に宿泊していれば、日が暮れてから散策がてらに訪れるのもいい。貸しタオルはないので忘れずに持参しよう。
    町の中心部にあり、赤い屋根が目印だ
  • spot 04
    和多屋別荘水明荘
    モダンな建築がひときわ目をひく「湯殿心晶」で嬉野の湯を満喫!
    1950年(昭和25)創業の老舗旅館・和多屋別荘の離れとして、潮田川の対岸にたたずむ水明荘。佐賀鍋島藩の別邸を移築して造り上げた特別貴賓室「洗心」には、昭和天皇・香淳皇后も宿泊された。家具、装飾品にいたるまでのすべてを専任の大工が手がけており、格調高く気品あふれる空間に仕上がっている。そんな水明荘に2004年(平成16)12月オープンしたのが「湯殿心晶(ゆどのしんしょう)」だ。御影石と檜・2つの内湯、露天風呂、サウナや水風呂などがあり、すべて源泉かけ流しで、ナトリウムー炭酸水素塩泉。つるつるの美肌が期待できる。無垢材を採用した天井は釘を1本も使わず、壁は漆喰仕上げと建築にもこだわりを見せる。このしつらえの美しい温泉浴場で、有名な嬉野の湯を心ゆくまで堪能できる。大人2000円、子ども(小学生)1000円で日帰りの利用も可能だ。
    こだわりの癒やし空間で、美肌の湯を堪能
  • spot 05
    旅館 吉田屋
    塩田川沿いにひっそりとたたずむ大人の隠れ家温泉
    「旅館 吉田屋」の温泉は「日本三大美肌の湯」のひとつで、肌あたりの良い嬉野の湯。歴史ある嬉野温泉のなかでも、和のテイストとモダンな雰囲気を楽しめる美肌の湯として人気が高い。日帰り入浴も可能なので、気軽に嬉野の名湯を体験できるのもうれしい。露天風呂付き大浴場や、家族や友人とゆっくり入れる岩造り・土造りの家族風呂など、日帰りでもさまざまな湯船を楽しめる。日帰り料金は大人1100円、子ども550円(3歳~小学生)。4400円で貸切風呂も50分の利用が可能だ。吉田屋では、温泉にプラスして嬉野温泉名物の温泉湯豆腐の和食ランチやフレンチレストランの食事をセットするのも人気。温泉のあとは、隣接するカフェアンドショップや足湯でゆっくり過ごすのもいいだろう。
    創業90余年の歴史をもつ「旅館 吉田屋」
  • spot 06
    椎葉山荘 しいばの湯
    大自然のなか、五感で楽しむ美肌の湯
    賑やかな嬉野の温泉街もいいけれど、やはり静かに過ごしたいという人にぴったりなのがここ。温泉街から車で5分ほど走った静かな渓谷にポツンとたたずむ一軒宿の「大正屋 椎葉山荘」だ。魅力はなんといっても嬉野一の大きさを誇る大露天風呂の「しいばの湯」。大自然に囲まれ、大空のもとで鳥のさえずりや滝のせせらぎを聞きながらゆっくりと温泉に浸かれば、日頃のストレスもすっきり。目の前を流れる小川の近くまで湯船が配された設計は、露天風呂の醍醐味が味わえる。立ち寄り湯として楽しむこともでき、タオルやバスタオルの貸し出しは無料。併設の「焼肉レストラン山法師」での食事と入浴がセットになったプランも用意されているので、旅の途中でふらっと立ち寄るのもいい。
    周囲の景色だけでなく、大自然のさまざまな音をBGMに浸かる温泉は格別
  • spot 07
    RestaurantCafe & Shop kihaco(嬉箱)
    地元食材を使ったランチや、ちょっと気の利いたお土産ならココ!
    塩田川沿いの桜並木に面した、「RestaurantCafe & Shop kihaco(嬉箱)」は嬉野温泉にある日本3大美肌の湯といわれる旅館吉田屋が経営するおしゃれなカフェレストラン。kihacoは「嬉箱」と書き、嬉野・佐賀、そして日本の「うれしい」がたくさん詰まった箱という意味だ。その名のとおり、店には思わず笑顔になるような遊び心が散りばめられている。白を基調にした店内は、地元の食材を使った食事やデザートを楽しめるレストラン・カフェスペースと、吉田焼や嬉野茶など地元の名産品をはじめセンスの良い雑貨やグッズが並ぶショップスペースからなり、ここだけでしか買えないkihacoオリジナル商品や季節限定商品も販売する。人気は吉田屋オリジナルフィナンシェ「嬉菓(うれしか)」や、本場の味を自宅で楽しめる「温泉湯どうふセット」、嬉野茶発祥の地である不動山で作られた「やぶきた茶」などで、嬉野茶や嬉野温泉を使用したコスメも人気。家族や友人、自分へのお土産を選んでみてはいかが?
    ローマ字の大きな白い看板が目印
  • spot 08
    足湯BARクロニクルテラス
    足湯をしながら名物のお茶と厳選された地酒を味わえる
    日本茶でも珍しい、丸みを帯びた独特な形状から「玉緑茶(たまりょくちゃ)」とも呼ばれる嬉野茶(うれしのちゃ)。香りやうまみが強く、注ぐたびにうまみの移り変わりを楽しむことができるのが特徴だ。そんな嬉野茶と、日本酒ランキングで数多くの受賞歴をもつ佐賀の銘酒「鍋島」などをいただけるのが、足湯サロンクロニクルテラス。嬉野温泉の中心街から歩くこと約5分。突如現れるシェルターのような不思議な姿の建物だ。席に取り付けられた足湯を楽しみながら、嬉野茶やアルコールをいただける大人のグルメスポットでもある。足湯サロンは旅館内にあるにもかかわらず、宿泊者以外も利用できるのがうれしい。無機質なイメージのする内装は、バーというよりアートギャラリーのような雰囲気。足湯スペースは天井が高く広々としていて、趣もあるのでデートにもおすすめ。足湯を楽しみながらいただく酒は、いつも以上のおいしさを感じられそうだ。
    広々とした足湯スペースでくつろいでお酒を楽しめる
  • spot 09
    宗庵 よこ長
    温泉湯どうふ発祥の店。濃厚な自家製豆腐の湯どうふに舌つづみ!
    嬉野温泉がもたらした奇跡とも呼ばれる名物が「温泉湯どうふ」。歴史は古く、江戸時代までさかのぼる。作り方はいたって簡単。嬉野温泉の温泉水でもめん豆腐を煮込んでいくと、温泉成分が豆腐のたんぱく質を分解し、とろりとろける温泉湯どうふができあがる。胃腸にもやさしい湯と栄養満点・ヘルシーな豆腐の味わいは、まさに嬉野温泉だけの味! 郷土料理である温泉湯どうふを食べるなら、発祥の店「宗庵よこ長」がおすすめ。秘密はなんといっても、自家製のこだわり豆腐。湯豆腐に最適な豆腐にするため、味はもちろん、風味や食感にもとことんこだわり、一丁一丁ていねいに作られている。こだわりは大豆で、そのまま食べても甘みの感じられる大豆のうまみを、豆腐に濃縮している。口の中でとろけるなめらかな食感をぜひ体感してほしい。湯どうふ単品(540円)のほか、湯どうふに魚ちりが入る特選湯どうふ定食(1,210円)や会席などメニューも豊富。
    とろとろの温泉湯どうふは、ここだけの味!
  • spot 10
    茶心の宿 和楽園
    嬉野の茶が注がれる香り高きぜいたくな温泉を満喫
    露天風呂に大きな急須から茶が注がれている。オブジェかと思ったら、本当に嬉野茶がお湯に注がれているという。このお茶の温泉は2006年(平成18)から始められた。「茶心の宿」というだけあり、いたるところで嬉野茶が「活躍」している。急須の横には「お茶パック」も用意されていて、湯に浸して肌につけるなどして使えるようになっている。嬉野温泉は美人の湯として有名。美肌の湯として知られる温泉は、お茶のビタミンで最強の美肌の湯となっているわけだ。宿泊以外でも入浴可能な日帰り温泉(1000円)は11時30分から20時まで楽しめる(火曜は15時から)。もちろん、風呂上がりには冷たい嬉野茶を楽しむこともできる。冷たいと嬉野茶の甘みをより強く感じられるという。さらにロビーでは、お茶が香炉でたかれていて、香ばしくていい香りを放っている。お茶を五感で感じられるようにこだわった宿の心配りには感心してしまうほど。「CHAYA JIRO」というお茶のブランドも用意されていて、新茶など厳選されたお茶を購入することもできる。宿の近くには「CHAYA JIRO」による茶寮&バーも開業した(オープンの状況については要問い合わせ)。
    露天のお茶風呂。奥に大きな石造りの急須が見える
  • spot 11
    旅館 初音荘
    子ども連れも安心できる畳が敷かれたお座敷の湯
    初音荘は畳の敷かれた「お座敷の湯」で知られる。すべての風呂場にすき間なく敷かれているので、小さな子どもが洗い場で転んだりしてケガをする心配がない。子ども連れのファミリーに特化した安心して温泉を楽しめる旅館だ。もちろん、畳の敷かれた風呂場に入るというのは、大人にとっても珍しい体験だろう。温泉の風呂場で畳のやわらかさを感じながら歩くというのは、不思議であると同時にこのうえなくぜいたくなことだと思えてくる。美肌の湯である嬉野温泉そのもののすばらしさを、初音荘自慢の檜風呂でくつろぎながら満喫。そして、やさしい畳の感触を確かめつつひと休みする。「お座敷の湯」ならではの時間の過ごし方を心ゆくまで楽しみたいものだ。子ども用のゆかたなども充実し、子ども向けのビデオなども用意。子ども用のプレイルーム「ちいさなえほんのもり」も完備されているなど、小さな子どものいるファミリー層に向けては温泉だけではなく、全館で気配りがされている。
    女性用の大浴場。畳が敷かれているだけではなく木造りで温かみを感じられる
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旅のヒント

  1. その1

    車なら、長崎自動車道嬉野ICから嬉野市内まで約5分とアクセスが良い。

  2. その2

    最寄り駅が離れているため、JRでのアクセスは難しい。2022年(令和4)秋に西九州新幹線が開業すれば、温泉街から約1.5kmの位置に嬉野温泉駅が新設される。同時に開業予定の武雄温泉駅とは約6分で行き来できるようになる。

  3. その3

    轟の滝へは、嬉野バスセンターから徒歩20分。散策がてら歩ける距離だ。

  4. その4

    地元では国鉄時代のバス営業の名残で、嬉野バスセンターを嬉野温泉駅と呼ぶことがある。西九州新幹線で新設予定の嬉野温泉駅とは位置も異なるほか、嬉野市内に在来線は通っていないので注意したい。

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