佐賀

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AROUND SAGA CITY

鍋島36万石の佐賀城を中心に広がる城下町と、渓流に湧く温泉がある

佐賀県の県庁所在地である佐賀市には、佐賀城本丸歴史館や佐賀県立美術館、佐賀県立博物館などの文教施設が集まっている。佐賀城は佐賀市のシンボルである平城で、現在は国重要文化財の本丸の門と続櫓(つづきやぐら)、そして石垣だけが残っており、往時の面影をしのばせる。鯱(しゃち)の門の門扉には、1874年(明治7)の江藤新平による佐賀の役の弾痕が残っていて戦闘の激しさを物語る。園内には噴水や芝生の広場があるほか、桜やツツジ、ハスといった花のスポットとしても有名。佐賀県立美術館と佐賀県立博物館は隣接しており、散策の途中にミュージアムカフェで休憩するのもおすすめだ。佐賀市の中心部から北西に約20kmの場所にある古湯温泉は、美人の湯として親しまれ、古来多くの文化人が訪れた佐賀の奥座敷。背振山(せふりさん)の自然に囲まれた温泉で、四季折々の草花や野鳥を眺めながら、日頃の疲れを癒やしたい。これらのほか、三瀬ルベール牧場どんぐり村や神野公園こども遊園地といったアミューズメント施設もある。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    三瀬ルベール牧場どんぐり村
    豊かな自然や動物たちとの触れ合いを心ゆくまで楽しもう
    野菜の収穫やバター作り、おいしいグルメとワイン、かわいい動物たちとの触れ合いなど、さまざまな体験を美しい自然のなかで楽しめる、まるで南フランスの田舎町にあるような観光牧場。
    ショーなどのイベントも頻繁に開催するどんぐり村
  • spot 02
    村岡総本舗
    明治時代から続く、佐賀を代表する銘菓「小城羊羹」の初祖
    肥前(現在の佐賀・長崎)の中心地・小城(おぎ)が「羊羹の本場」といわれるようになったのは、大正時代(1912-1925年)前半。日清戦争時軍隊に採用され、また全国的な鉄道の普及により、需要が高まったのがその理由だ。村岡総本舗が羊羹の製造を始めたのは1899年(明治32)。以来、小城羊羹初祖として「小城羊羹」や「丸ぼうろ」などの伝統菓子をはじめとする和菓子の製造・販売を行っている。昔ながらの伝統製法とおいしさを長持ちさせる現代製法と2つの製法の羊羹があり、それぞれの特徴に合わせた商品展開も魅力。特におすすめは「コーヒーに合う和菓子を」のコンセプトのもと作られた「カシューナッツ羊羹」。ナッツのコクと甘過ぎないのが特徴で、コーヒーはもちろん、ウイスキーや焼酎ともよく合う。「小城羊羹」「村岡総本舗本店」「村岡総本舗羊羹資料館」は、2020年(令和2)に日本遺産に認定された、砂糖文化を広めた「長崎街道-シュガーロード」の構成遺産でもある。
    伝統製法の小城羊羹・特製切り羊羹は全部で6種類。写真は北海道産大手亡(おおてぼう)豆を桜色に染めた「紅煉(べにねり)」と、こし餡の「本煉(ほんねり)」各173円
  • spot 03
    大原老舗
    一つひとつ手で焼き上げる老舗の松露饅頭
    佐賀銘菓「松露饅頭」発祥の店として知られる唐津市にある老舗製菓店。唐津で焼まんじゅうが作られるようになったのは豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄の役)のあと。朝鮮から唐津に伝えられたという。その後、江戸時代後期に大原老舗の先祖である阿わび屋惣兵衛という人物が工夫を凝らした焼まんじゅうを作り、藩主に献上したのが「松露饅頭」の始まりといわれている。明治時代になると唐津で炭鉱業が栄え、甘いものの需要が増えたこともあり大原老舗と松露饅頭は広く知られるようになった。大原老舗の松露饅頭は、北海道産のあずきを使ったこし餡を卵、小麦粉、砂糖で作ったカステラ生地に入れ、一つひとつ手焼きする。創業当時と変わらない味を提供していることでも知られる。大原老舗の松露饅頭は包装にも注目。箱には11月2、3、4日に行われる「唐津くんち」、包装紙には球状の松露が描かれるなど、佐賀らしさが伝わる。佐賀や唐津を訪れた記念にぜひ買い求めておきたい。
    丸い形がかわいらしい「松露饅頭」10個入(1080円)
  • spot 04
    萬坊 えきマチ1丁目佐賀店
    プリプリとした食感の、呼子町名物のいかしゅうまい
    佐賀県北部の呼子(よぶこ)にある海中レストランで知られる「萬坊」は、「いかしゅうまい」発祥の店としても有名だ。余ったイカを無駄にしないようにとの発想から作られるようになったもので、身がやわらかいイカの上身に、甘みのある玉ねぎ、契約養鶏場で大切に育てられた鶏の卵、海塩を加えて練り込んでいる。フワッとした食感で、世代を問わず多くの人に好まれている。JR佐賀駅東館にある店舗ではいちばん人気のいかしゅうまいをはじめ、良質な佐賀県産小麦で作られた白い皮と、それに希少なイカスミを混ぜ込んだ黒い皮の2種類を使った中華饅頭の「いかまんじゅう」など、イカや海産物がベースの商品も販売している。店は8:00から20:00まで営業しており、朝早くや列車に乗る直前でも買い求めやすい。
    萬坊でいちばん人気の「いかしゅうまい」
  • spot 05
    鶴屋
    江戸時代に創業した南蛮菓子の名店で「丸房露(まるぼうろ)」を
    佐賀の銘菓「丸房露」の元祖が鶴屋だ。創業は1639年(寛永16)で、徳川家3代将軍・家光の時代。400年近くの歴史があり、佐賀県で2番目に歴史の長い企業としても知られている。明治時代には地元佐賀出身の大隈重信が愛したという逸話も残るほどだ。鶴屋の代表的な菓子・丸房露は2代目の太兵衛が南蛮渡来の製法を学び、改良を加えながら現代に伝わるもの。厳選した素材で手作りされた丸房露はたまご風味で、誰からも愛されるやさしい味だ。オーダーメイドで丸房露に名入れやメッセージの焼き印を入れることもできるので、ブライダルギフトなどに利用する人もいるそうだ。鶴屋では丸房露以外にもチーズタルト風菓子の「肥前ケシアド」や「かすていら」なども人気が高い。また、伝統の菓子に現代のテイストを加えた商品の開発にも力を入れており、羊羹に高麗人参エキス・ヤマノイモエキス・冬虫夏草やビタミン・アルギニンなどを配合した「YOKANGO」(ようかんゴー)はエネルギー補給食としても注目を集めている。
    鶴屋の代表的な商品「丸房露」
  • spot 06
    村岡屋
    創業90年以上、地元で愛される老舗の銘菓「さが錦」
    村岡屋は1928年(昭和3)、小城羊羹発祥の地である佐賀県小城市の村岡家より分家した村岡卯平が、佐賀市駅前に村岡羊羹店を構えたのが始まり。人気は発売から50年を迎えた「さが錦」。佐賀の定番土産「小城羊羹」は好評だったものの、持ち運びには重いという意見があった。そこからヒントを得て開発されたのが「さが錦」。山芋を練り込んでふんわりと焼き上げた「浮島」と呼ばれる生地に、13層のバウムクーヘンで挟んだ和洋折衷の菓子だ。さが錦はモンドセレクション最高金賞を連続で受賞するなど、村岡屋を代表する商品となっている。ほかにも、佐賀藩主鍋島侯の家紋をかたどった最中「鍋島さま」や、全国菓子大会大博覧会で最高賞の名誉大賞を受賞した「丸ぼうろ」など、ていねいな職人の技の光る菓子が並ぶ。県内のみならず福岡にも店舗があるので、佐賀県以外でも購入できるのがうれしい。
    手土産の定番「さが錦」は発売から50年。根強い人気を誇る(8個入り1296円)
  • spot 07
    神野公園こども遊園地
    子どもたちも大喜び、家族で行きたいミニ遊園地
    大型スライダーやジェットコースター、メリーゴーラウンドからボールプール、アーケードゲームまで楽しみ方はいろいろ。入園料なし、弁当や飲み物の持ち込み可。無料で遊べる遊具も多いので気軽に出かけよう!
    小さな子どもも楽しめるアトラクションがいっぱい!
  • spot 08
    古湯温泉(英龍温泉)
    昔から地元の人々に親しまれてきたぬるめの湯
    佐賀県の奥座敷・古湯温泉は温度がぬるめの「ぬる湯」として知られ、とろみのあるアルカリ性のお湯が体の芯から温めてくれると評判。英龍温泉はそんな古湯温泉にある、昭和レトロな雰囲気を残す大衆浴場だ。
    時代を感じさせる英龍温泉の建物。入り口では地元野菜や果物の販売も行われている
  • spot 09
    古湯温泉ONCRI/おんくり
    男女合わせて15種類の多彩な天然温泉を用意
    古湯温泉にさしかかると、まず目に入る大きな建物が「古湯温泉ONCRI/おんくり」。だが、たたずまいに威圧感はなく、周囲の緑の山並みに溶け込んでいる。個性的な名称「ONCRI/おんくり」は「恩送り」の意味。いただいた恩を誰かに送る、受け取った人がまた誰かに送るという感謝の連鎖からきている言葉だという。湯処の名前は「SHIORI/しおり」。読みかけの本にしおりを挟むように、ひと息入れてゆっくりくつろいでもらいたいという意味が込められている。山々を眺める露天風呂をはじめ、男女合わせて15種類の天然温泉が用意されているので、どこでゆったりするか迷ってしまうかもしれない。さらに追加料金を払えば、天然砂むし温泉も楽しめる。日帰り温泉ではあるが半日、いや1日滞在したくなる。ロビーやギフトショップにはモダンな洗練された雰囲気が漂うだけではなく、緑の山並みも眺められて気分が落ち着く。地元の食材を生かしたレストランのほかに、鉄板焼きの店も新たに登場するなど、食の面でもさらなるサービスを追求している。
    湯処「SHIORI/しおり」の野趣豊かな露天風呂。山々の大自然に包まれているかのよう
  • spot 10
    鶴霊泉
    佐賀市北部の川沿いの風光明媚な温泉宿
    佐賀市北部、川上川と貝野川が合流する地点にある「古湯温泉(ふるゆおんせん)」。古くから湯治場として知られ、歌人の斎藤茂吉や画家の青木繁なども滞在したといわれる。泉質は単純泉で、泉温は 35-43℃ほど。慢性リウマチや神経痛などに効能があるとされ、1966年(昭和41)には国民保養温泉地にも指定された。古湯温泉には数多くの温泉宿があり、日帰り入浴を楽しめるところも多い。創業60年を超える老舗温泉旅館「鶴霊泉」もそのひとつ。全国でも珍しい、砂の中から湧き出す天然砂湯があるほか、貸切の半露天風呂も備えている。湯船の目の前には日本庭園が広がり、四季折々の花木の風景を楽しめる。鶴霊泉には「昔、足をケガをしたツルがおり、この地の岩間から流れる水にすねを浸して傷を癒やした。ツルが飛び立ったあと、その場所から温泉の湧いていることがわかり、人々は大喜びした」という話が伝わっており、別名「よみがえりの湯」とも呼ばれる。
    よみがえりの湯とも呼ばれる「鶴霊泉」
  • spot 11
    旅館 大和屋
    大人気! 花風呂で知られる古湯温泉の旅館
    国道から横道へと入り、昔ながらの街道を思わせる狭い道を進むと、木々の緑に囲まれた古い建物が現れる。ウサギが描かれた暖簾をくぐり、今年創業120周年を迎える「旅館 大和屋」へ。時間の流れが変わったかのような雰囲気が感じられる。総部屋数は11室。「昔は湯治のお客様が多かったですね」と4代目ご主人の山口さんは話す。今も平日でも満室となる人気ぶり。立ち寄り湯は予約なしでも利用できる。一度入ってみたいのは貸し切り風呂だ。1つは「六尺酒樽風呂」。「天涯一閑人の湯」の別名もある。酒樽に浸かるだけでもおもしろい体験だが、「バラ風呂」「胡蝶蘭風呂」の花風呂の日もあり、特に女性に大人気。同館の代名詞ともなっている。もう1つは、「離れ」の部屋の風呂。石造りの湯舟があり、渋さも感じさせる空間で温泉が満喫できる。いずれの貸し切り風呂も立ち寄り湯料金(700円)に追加料金が必要。時間帯も限られる。たいへん人気が高いので、予約状況など事前の確認は必須となっている。
    「六尺酒樽風呂」は、花風呂でなくても、ほかでは味わえない風情を堪能できる
  • spot 12
    筑後川昇開橋
    世界でも有数の、エレベーターのように動く橋
    福岡県大川市と佐賀市諸富町に架かる、筑後川昇開橋。2つの鉄塔に挟まれた中央部が、エレベーターのように上下に動く。撤去が検討されたこともあるが、地元住民の強い要望で残され観光スポットとして愛されている。
    1935年(昭和10)に建設されて以降、町のシンボルとなっている
  • spot 13
    佐賀県立博物館・佐賀県立美術館
    佐賀の魅力が詰まった博物館・美術館
    佐賀県立博物館は、佐賀県民の教育・文化の向上と、文化活動の拠点となることを目的に誕生した施設で、佐賀の自然史や歴史などを学べる。また、隣接する佐賀県立美術館では、佐賀県出身の洋画家・岡田三郎助の作品を常設展示する他、様々な企画の展覧会を開催している。
    県立博物館は建物自体がひとつの美術品
  • spot 14
    佐賀県立森林公園
    自然も遊具も楽しめる家族連れにおすすめの公園
    芝生広場や花畑、野鳥観察所で自然に親しむことのできる、佐賀市久保田町にある県立公園。遊具のある「学びの広場」や「健康広場」では子どもが体を動かして遊ぶこともでき、幅広い世代に親しまれている。
    佐賀市の西部にある広大な森林公園
  • spot 15
    佐賀城本丸歴史館
    幕末維新期を感じられる展示、佐賀城跡に建つ歴史館
    日本の近代化に貢献した佐賀藩の拠点・佐賀城の本丸御殿跡に建つ歴史館。城の遺構を保護しつつ、日本で最初に復元された本丸御殿。佐賀藩の科学技術、偉人について学ぶことができる。
    広大な佐賀城本丸御殿跡に建つ歴史博物館
  • spot 16
    三重津海軍所跡
    世界文化遺産に登録された現存する国内最古のドライドック
    日本の近代造船の礎を築いた、三重津海軍所。現存する国内最古のドライドック(船体の検査や修理などのための施設)があり、幕末の佐賀藩が日本初の実用蒸気船「凌風丸」を完成させた場所だ。
    佐野記念公園にある三重津海軍所跡解説板
  • spot 17
    佐賀城公園
    美術館・図書館など文化的な施設が集まる都市公園
    佐賀市の中心部に位置する公園。公園内には、佐賀城址や佐賀城本丸歴史館、県立博物館などの施設がある。2007年(平成19)に制定された「佐賀城下再生100年構想」により、さらなる整備が続けられている。
    地元の住民がジョギングコースとしても利用する
  • spot 18
    肥前大和巨石パーク
    巨大な石を巡る不思議な自然体験
    1935年(昭和10)に地元の新聞記者によって発見され、広く知られるようになった佐賀市大和町の巨石群。当時は一日に2000人の観光客が訪れたこともあったという。1995年(平成7)に「肥前大和巨石パーク」として復活。巨石群を巡る登山道も整備され、県内外から多くの人が訪れる。
    自然のなかにたたずむ10mにも及ぶ巨石は神々しく、歩いているだけでパワーがチャージされそう
  • spot 19
    幸陽閣
    豚骨のうまみがぎゅっと詰まったこだわりの佐賀ラーメン
    佐賀市の中心部から少し離れた国道208号沿いに位置する、佐賀ラーメンの「幸陽閣」。店内の各テーブルには無煙ロースターが備え付けられ、まるで焼き肉店のような雰囲気だ。メニューはこだわりの佐賀ラーメンのみ。佐賀のラーメンは、やや太めのストレート麺に特徴があり、麺は少しやわらかめで、豚骨のうまみが凝縮されたスープと絶妙にからみ合う。スープは最後の一滴までしっかりと飲み干したくなる味だ。ラーメンにトッピングされた「佐賀のり」は、艶のある黒むらさき色の海苔。火で軽く炙るとサッと緑色に変わり、香ばしい香りが広がる。とろけるようなのりの甘みがラーメンのスープとからみ合い、よりスープのおいしさを引き立てる。
    香ばしい佐賀のりがスープのうまさを引き立てる
  • spot 20
    徐福サイクルロード
    絶景!1000本を越える桜のトンネルに感動
    旧国鉄佐賀線跡に整備されたサイクルロード。レトロな雰囲気が残る南佐賀駅跡と重要文化財の筑後川昇開橋近くを結び、沿道には自然や歴史スポットなど見どころもたくさん。春になると1000本以上の桜が満開になる人気の花見スポットでもある。
    春になると満開の桜がお出迎えするサイクリング道
  • spot 21
    大隈重信記念館
    大隈重信の功績を知り生家を見学
    日本の近代化の基礎をつくり総理大臣も務めた大隈重信。早稲田大学を創設したことでも知られる大隈の功績を記念館でふり返るとともに隣接する生家も訪ね、その生い立ちについても思いを馳せる。
    個性的な大隈重信記念館。右手には大隈重信の銅像が立つ
  • spot 22
    浪漫座
    歴史的建築物で味わうシシリアンライス
    風格漂う建物のたたずまいに、まず目を見張る。レストランでありカフェでもある浪漫座が入っているのは旧古賀銀行。1885年(明治18)に設立された銀行で、九州の五大銀行のひとつに数えられた。現存する建物は1906年(明治39)に新築され、1916年(大正5)年、西側へ大きく増築された。浪漫座がシシリアンライスを提供し始めたのは2007年(平成19)頃のこと。牛肉以外のご飯や野菜は佐賀県産にこだわっている。牛肉もローストビーフにしていて高級感を演出。高く盛られたご飯を包むようにデミソースと少々のマヨネーズで味付けされたローストビーフが添えられ、その上にベビーリーフなど9種類以上の野菜が載る。ドレッシングはイタリア風、バジル、コールスローの3種を使い、複雑な味わいを出している。ローストビーフのボリューム感が楽しめるのは浪漫座のシシリアンライスならでは。風味豊かであっさりとした味わいは高い人気を誇っている。
    浪漫座のシシリアンライス(980円)にはスープまたはドリンクが付く
  • spot 23
    みどりや茶舗
    店オリジナルのブレンド茶も人気
    1955年(昭和30)創業のみどりや茶舗は、九州が誇る嬉野茶と八女茶の2種類を扱っている。嬉野茶は佐賀県南西部の嬉野町周辺、八女茶は福岡県南東部の八女市を中心に生産されているお茶だ。「嬉野茶は庶民的、八女茶は宇治茶に近く高級な感じがします」と店主の土井敏弘さん。福岡県では八女茶が、佐賀県では嬉野茶が好んで飲まれるという。佐賀市は、この2つのお茶の産地のちょうど真ん中。そこで土井さんは、嬉野茶と八女茶をブレンドした「佐賀ふるさと茶」を2017年(平成29)頃に開発、みどりや茶舗ならではの味として販売を始めた。コーヒーや紅茶はブレンドが当たり前なので日本茶でもできるはずだと確信して、開発に取り組んだ。だが、最初はなかなか受け入れられなかったと土井さんは話す。ようやく、お客に受け入れられ、人気が出てきたのは最近になってからのことだという。「佐賀ふるさと茶」はまろやかさがありつつも、すっきりとした味わい。とても飲みやすく、嬉野茶と八女茶のおいしさのバランスを絶妙に保ったブレンド茶だ。
    店内には昔懐かしいお茶箱が並んでいる
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旅のヒント

  1. その1

    佐賀城公園はJR佐賀駅から徒歩約30分、タクシー利用で約10分と離れている。佐賀駅を拠点に観光する場合は、車やバスの利用がおすすめだ。

  2. その2

    古湯温泉は、JR佐賀駅から車で約40分。JR博多駅からは約85分。高速道路を利用する場合、佐賀大和ICから約15分とアクセスは良い。佐賀市の中心部を観光して古湯温泉に宿泊するというプランを提案したい。

  3. その3

    収穫体験ができ、動物と触れ合える三瀬ルベール牧場どんぐり村は山間部にある。公共交通機関がないので、訪れる場合は車利用となる。

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