高知
仁淀川周辺
AROUND NIYODO RIVER
清流仁淀川の絶景を巡りながら、伝統工芸の和紙や山のなかの温泉、古い町並みも楽しめる
高知県中央部、高知市のすぐ西側に広がるエリア。国交省の調査で全国の一級河川のなかで水質1位に輝いたこともある仁淀川の流れる地域で、水面が青く美しい淵や滝壺、沈下橋のある風景が、近年は県外でも人気で観光客が増えている。流域には、国の伝統的工芸品に認定された土佐和紙の里、いの町をはじめ、藩政時代に山内家の筆頭家老、深尾氏が城下町として築き上げ、栄えてきた佐川町や、日本最古の化石が見つかった横倉山やコスモス祭りで知られる越知町などがあり、土佐の歴史と文化が色濃く残る。佐川は中津渓谷や安居渓谷へ鉄道でアクセスするときの拠点となる町で、酒蔵や古い商家が残る古い街並みは散策するのに人気。車で中津渓谷へ向かう途中にある横倉山の展望台からは、仁淀川の蛇行が見渡せる。
エリアの見どころ
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屋形船仁淀川
- 奇跡の清流をゆったりと舟で巡る
- 季節を問わず、仁淀川の魅力をじかに満喫するなら屋形船がおすすめ。高知市街地から日高村にある船の乗り場まで約30km。ここから下流の「名越屋沈下橋」までの約2kmを50分かけて往復する。定員は12人で、船頭さんの土佐弁によるガイドを聞きながら、清流仁淀川の流れを間近に感じることができる。真ん中には長テーブルが置いてあるので、持ってきたお弁当やおやつを食べてもいい。予約しておけば、鮎の入った仁淀川弁当を用意してくれる。大きな窓から注ぎ込む風は心地良く、川をのぞけば魚たちの泳ぐのが見える。季節によっては、さまざまな花や鳥の姿も楽しめる。空きがあれば予約なしでも乗ることができるが、川の荒れ具合によって運航されない日もあるので予約しておくのがおすすめ。
- スポットの詳細
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屋形船仁淀川
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中津渓谷ゆの森
- 渓流を望む切り立った川沿いにたたずむ温泉
- 中津渓谷を訪れたらぜひ立ち寄りたい、日帰り湯とレストランを備えた宿泊施設。渓谷の入り口にあって利用しやすい。ロビーには中津渓谷の遊歩道のパンフレットもあるので、散策の前にもらっておくと便利だ。ロビーの券売機でチケットを買って大浴場へ。御影石のグレーの色が落ち着く広々とした内風呂と、川のせせらぎに包まれる露天風呂。湯は無色透明のアルカリ泉で、なめらかな湯触りだ。筋肉痛や関節痛にいいそうなので、渓谷トレッキングのあとの疲れをゆっくり癒やしたい。食事もおいしいと定評があり、地元の食材を使用した料理を味わえる。毎年1~2月の冬季は「仁淀ブルーフェスタ」が開催され、宿の前の河原がブルーにライトアップされる。
- スポットの詳細
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中津渓谷ゆの森
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池川茶園工房 Cafe
- 清流がある仁淀町の茶畑から届くスイーツ
- 「池川茶園」は美しい渓谷と山に囲まれ、仁淀川(によどがわ)が町の中心を流れる仁淀川町にある。周辺は仁淀川が冷涼な空気と朝霧をもたらし、山あいの日照と寒暖差が茶葉をおいしくする茶栽培に適した地で、江戸時代にはお殿様に茶を献上してきた歴史もある。しかし、全国の茶産地と同様に荒茶(仕上げの一歩手前のお茶)として静岡市場に販売されてきたため、一般に仁淀川茶が知られることはほとんどなかった。そこで、高知県にもおいしいお茶があることを知ってもらい、味わってほしいと茶農家の女性たちが立ち上げたのが「池川茶園工房カフェ」だ。提供するスイーツは、「自分たちの作る茶葉にこだわる」「手づくりにこだわる」「地元の素材にこだわる」が基本。茶園に覆いをしてから収穫する、玉露のような深い甘みとうまみが特徴のかぶせ茶。そして、緑茶を強火で焙煎し、香ばしさが特徴のほうじ茶。それぞれに仁淀川町産のはちみつなど使って作った「プレミアム茶畑プリン」が人気で、コクがあり、まろやかな味わいが絶品。高知県地場産業賞を受賞しているのも納得の味だ。
- スポットの詳細
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池川茶園工房 Cafe
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高知アイス売店
- 清流・仁淀川のほとりにある絶景カフェ
- 仁淀川沿いに車を走らせていると、突如現れる黒いモダンな建物が高知アイス売店。夏場は賑わっているのですぐにわかる。ここは黄色地に白い雲をかたどったロゴマークでおなじみの「高知アイス」の直営店。名物「アイスクリン」をはじめ、「柚子」「文旦」「トマト」「栗」「天日塩」など地元素材にこだわった自慢のアイスクリームを販売しているほか、併設のカフェでは仁淀川の絶景を眺めながら限定メニューが味わえる。地鶏「土佐ジロー」の卵を使った濃厚ソフトクリームやパフェはテイクアウトもできるが、やっぱりおすすめはカフェの窓際の席に座って食べること。暖簾をくぐって中に入ると、いきなり目の前に大自然の風景が現れて息をのむ。川沿いは大きな窓ガラスになっていて、山間を悠然と流れる川の景色を独占しながら味わうスイーツは格別だ。売店にはトートバッグや手ぬぐい、コースターなど、アイスの蓋がデザインされたオリジナルグッズが並んでいて、見るだけでも楽しい。
- スポットの詳細
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高知アイス売店
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人気スポット
旅のヒント
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その1
仁淀ブルースポットへは車で行くのが便利。高知自動車道を利用して伊野ICを下りると早い。仁淀川までなら伊野ICからすぐ。安居渓谷、中津渓谷、仁淀川上流にある「にこ淵」までは、伊野ICからそれぞれ約1時間。車の運転に自信がないなら、貸切タクシーを利用するのが便利。
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その2
鉄道を利用する場合、安居渓谷、中津渓谷へはJR佐川駅からバスまたはタクシーを利用する。バス利用の場合、JR佐川駅前から「川渡・狩山口行き」のバスに乗り、中津渓谷へは「名野川」を下りて徒歩10分。安居渓谷へは「狩山口」からタクシーで約20分。バスの本数が少ないので事前に時刻を確認しておきたい。
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その3
いの町紙の博物館までは、高知市街地から路面電車を使っても行ける。とさでん交通で電停「はりまや橋」から終点伊野駅までは45分。