仁淀川
青く輝く「仁淀ブルー」の名で知られる神秘の清流
ネイチャーカメラマンが「仁淀ブルー」と命名
四国最高峰である石鎚山に源を発し、県内7市町村を縫うように流れて太平洋へ注ぎ込む仁淀川。全長124kmの一級河川で、四国内では四万十川、吉野川に次ぎ3番目に大きい。いの町を流れる下流域までは、高知市中心部から車で30分ほどの距離で訪れやすいのが魅力。四万十川をしのぐ水質を誇りながら全国的な知名度が今ひとつだったが、世界各地の海や自然風景をテーマに作品作りをしているネイチャーカメラマンの高橋宣之氏が仁淀川を撮影した写真をSNSに投稿して話題に。2012年(平成24)3月にNHKスペシャル『仁淀川 青の神秘』が放送されるとその名が全国的に知られるようになった。
「仁淀ブルー」が見られる絶景フォトスポット
河口まで透明度が高い秘密は、流域の95%が山地であるため、1.5kmを超える川の高低差が生み出す速い流れが、川底を常に洗い清めていることにありそうだ。川底に自分の影が映るのが見えると、まるで宙に浮かんでいるかのような錯覚に。仁淀川の青さが際立つのは、8月中旬から1月中旬までで、「中津渓谷」や「安居渓谷」などの渓谷で多く見られる。特に美しい「仁淀ブルー」として知られるのは支流にある滝壺「にこ淵」だ。昔は水神の化身である大蛇が住む神聖な場所として地元民は立ち入らなかった場所だが、現在では辺境地ながらも訪れる人があとを絶たない人気のパワースポットになっている。
リバーアクティビティを楽しもう
流域の人口は10万人ほどで、夏は水遊びに歓声をあげる子どもたちや、鮎獲りに熱中する釣り人などが見られる。地元の人に昔から親しまれている川では、川遊びの種類も豊富だ。手ぶらで体験できるキャンプやBBQ、タクシーで「仁淀ブルー」の名所やグルメスポットを巡るツアーもある。カヌーやラフティングなどのアクティビティも豊富にそろっている。四万十川で有名な「沈下橋」は、仁淀川にも6本架かる。仁淀川は直に触れて、五感で満喫するのがおすすめだ。
仁淀川ドライブで立ち寄りたいスポット
自動車道伊野ICから車で30分、名越屋沈下橋を過ぎてさらに川をさかのぼっていくと見えてくる「高知アイス売店」。川のせせらぎが聞こえるテラス席で川面を行くカヌーを眺めながら、地元食材を使ったスイーツを味わえる。国道194号と国道439号が交わるところにあるのは「道の駅633美(むささび)の里」。新鮮な農産物のほか、地元ならではの珍しい加工食品や手作りスイーツがそろう。仁淀川に面して建つ「池川茶園スイーツ工房」は、お茶農園が営む里山カフェ。仁淀川と茶畑を望む絶景テラスでひと息つける。腹ごしらえするなら日高村の「オムライス街道」へ。大衆食堂からレストランまで、特産の高糖度トマトを使ったオムライスを食べられる11店舗がそろう。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン