道の駅 木の香

川に面した窓から美しい景色を眺めながら食事のできるレストラン。秋は紅葉がすばらしい

気軽に行くことができる秘境温泉

「道の駅木の香温泉」は、石鎚山系のうち寒風山のふもと、高知県と愛媛県の県境に近い山中を通る国道194号線沿い、吉野川のほとりに立っている。長さ5432mと、日本でいちばん長い一般道のトンネル「寒風山トンネル」の近くで、標高約600mの場所にあり、愛媛県西条市のJR西条駅からは、整備された国道を車で30分ほど。高知県の北の玄関口に位置し、「気軽に行ける土佐の秘境」と呼ばれているそうだ。道の駅と温泉宿が併設されていて、宿の客室は6畳と10畳の和室が合計9室というこぢんまりとした規模。温泉は日帰り利用も可能だ。石鎚山系の山々の登山口にも近く、登山者やサイクリストたちの下山後の立ち寄りスポットとしても人気が高い。渓流下りの基地としても有名になっている。

川と山、美しい自然に囲まれた谷間の道の駅

川のせせらぎを聞きながら入浴

日帰り利用もできる温泉は大浴場と露天風呂、サウナ、水風呂を備えている。四国では珍しい含鉄ナトリウム塩化物泉で、トロリとしたなめらかな肌触りが好評で、なめると若干の塩辛さがある。広々とした浴槽の大浴場はガラス張りの窓から露天風呂越しに山々の緑が見える。秋は紅葉がすばらしい。露天風呂は檜張りのデッキが広々としていて、デッキチェアも備えている。川の瀬音をBGMにして、すばらしい四季の景色を眺めながら、解放感いっぱいの入浴を楽しみたい。冬には雪見風呂が楽しめる時期もあるとか。フェイスタオルの販売や、バスタオルのレンタルがあるのでドライブ途中に気軽に立ち寄れるのがうれしい温泉だ。

広々とした浴槽が気持ちいい。湯船に浸かると、窓の外に周辺の山々が見える

広いデッキの露天風呂

川魚やキジなど地元のおいしい食材を味わう

土産売り場では、馬路村のユズ関連グッズや、「アメゴ(アマゴ)と生姜の佃煮」「四国のてっぺん 大豆ケンピ」などの加工品、いの町特産の「土佐和紙」を使用したオリジナル商品などを販売している。濃厚なソフトクリームもあり、これ目当ての客も多いという。川に面した窓を広く取った眺望のいいレストランでは、県内産の野菜や、アメゴなどの川魚を使った料理を提供する。「アメゴの塩焼き定食」(1600円)のほか、いの町本川産キジ肉の団子とキジのガラからとった特製あっさり塩味のスープがおいしい「きじラーメン～四万十鶏のチャーシュー添え～」(990円)も人気がある。

「雉(きじ)丼」も人気のメニュー。小鉢2品と味噌汁付きで1350円

湯上がりに食べるとおいしい濃厚ソフトクリーム(390円)

いの町の特産品が並ぶコーナー。和紙の町の技術で作られたフカフカのトイレットペーパーはフジ、ラベンダーなどの香り付き550円

「アメゴと生姜の佃煮」(500円)、「四国のてっぺん 大豆ケンピ」(大380円、小100円)