高知

香美・香南

KAMI / KONAN

かつて栄えた物部川エリアは県外からも訪れやすく人気スポットが集まる

高知県中部の東側に位置し、四国山地南嶺から土佐湾に注ぐ物部川流域にある香美市・香南市。南国市も含めた高知県最大の香長平野では、弥生時代から人類が定住していたとみられる遺跡や古墳が各地に残され、戦国時代までは土佐の中心地として栄えた。江戸時代に政治の中心が高知市に移ると、江戸城下の物資を運ぶための用水路や集積地としての町が整備され、物部川下流域は物流の拠点や宿場町として大いに賑わった。土佐打刃物や、子どもの成長を願って鯉のぼりといっしょに掲げる大きな旗「フラフ」の伝統的特産品がある。「龍河洞」や「のいち動物公園」など人気の観光スポットも多く、空港から近いため県外からも訪れる人が多い。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    轟の滝
    滝の神秘に包まれた場所へ
    美しい太平洋の海に抱かれた海陽町。サーファーの聖地として知られるこの町には、山の恵みが生み出したスポットも存在する。爆音を轟かせながら流れ落ちる「轟の滝」も、そのひとつ。四国有数の大滝として知られ、「日本の滝百選」のひとつにも数えられている。本滝の上流には大小さまざまな滝が連続して存在し、それらを総称したものが轟九十九滝(とどろきくじゅうくたき)と呼ばれている。山全体が回廊のようになっており、駐車場から本滝までは徒歩で20分程度。駐車場の近くにある赤い橋を渡ると、すぐに舗装された上り坂が現れる。ここからは急な山道を歩くことになるので、季節に応じて靴や服装には気を使ったほうがよいだろう。遊歩道の途中には轟神社や轟大権現などがあり、ゆっくりと参拝をしながら目的地へと向かうことができる。さらに上流まで足を運べば、二重の滝や横見の滝など数多くの滝を見ることができ、往復にかかる所要時間は約2時間となっている。滝周辺は夏も涼しく、トレッキング感覚で滝巡りを楽しむのもよいだろう。
    爆音を轟かせながら流れ落ちる本滝
  • spot 02
    龍河洞
    龍泉洞・秋芳洞と並ぶ「日本三大鍾乳洞」のひとつ
    国の史跡・天然記念物に指定されている高知県を代表する観光スポット。岩手県の龍泉洞、山口県の秋芳洞と並び「日本三大鍾乳洞」に数えられる。石灰華に包まれた土器は世界的に珍しく、ほかにも滝や高さ11mの鍾乳石など見どころ豊富。
    照明・音楽・映像を駆使して洞内を幻想的に演出
  • spot 03
    香美市立やなせたかし記念館
    ここでしか見られない作者の描くアンパンマンの世界
    アンパンマンの作者、やなせたかしさんの故郷にある公立の美術館で、「アンパンマンミュージアム」や「詩とメルヘン絵本館」などの施設で構成されている。自然豊かな山あいの町にたたずむ美術館には、ここでしか見られない作者が描いたアンパンマンの絵がいっぱいだ。
    運が良ければ屋上からアンパンマンが!
  • spot 04
    高知県立のいち動物公園
    全国動物園ランキングで1位を獲得し、話題の動物公園
    世界的な旅行口コミサイトの国内動物園の2019年度ランキングで初めて1位に輝き、翌年の動物園・水族館ランキングでも1位を獲得した動物公園。ゾウやライオンなどの花形はいないが広大な敷地に約100種類1400匹の動物が野生に近い状態で暮らしている。
    キリンと同じ目線で間近に見られる展望台もある
  • spot 05
    絵金蔵
    暗闇に浮かび上がるおどろおどろしい幽玄の世界
    幕末土佐で活躍した絵師・弘瀬金蔵(ひろせきんぞう)、通称「絵金」の資料館。香南市赤岡町に伝わる芝居絵屏風23点を中心に収蔵展示している。夏の祭礼の夜を再現した展示室や、壁の穴から本物の芝居絵屏風をのぞき見るしかけなど、趣向を凝らして絵金を紹介。
    須留田八幡宮神祭の夜を再現した展示室で鑑賞する芝居絵屏風のレプリカ
  • spot 06
    おっこう屋
    町内の蔵出し品が所狭しと並ぶ賑やかな古道具屋
    土佐湾に面した香南市赤岡町は、かつては高知県東部の商都として栄えた宿場町。横町商店街を散策していると、ひときわ目をひく古民家がある。赤岡の名物雑貨店「おっこう屋」だ。あふれんばかりに品物が陳列されている店内には、町内のお蔵に眠っていた瀬戸物や着物に交じって、手作りの籠や洋服、フラフや帆布で作られたかばん、シーグラスでできたアクセサリー、地元のお茶やはちみつなど、骨董品にとどまらない幅広い商品が並ぶ。使わないけど捨てられない大切なものたちに、もう一度命を吹き込んで誰かに使ってもらいたい、そんな想いから店名には「奥にしまわれたものに光を当てる=奥光(おっこう)」の意味が込められた。土佐弁で「おっこう」といえば「大げさ」を意味するが、自らの店を「大げさな店」と呼んでいるようでおもしろい。店主の間城紋江さんは、この店に欠かせない魅力の一部だ。一見客でも親しく迎えてくれるため、誰でもつい長居してしまう。その懐の広さで扱う品数は増え続け、常連客との交流からさまざまなイベント・企画も生まれている。雑多な物や人のエネルギーに満ちたこの空間は、「絵金蔵」とあわせて、県外からもわざわざ訪ねてくる人の多い人気スポットなのだ。
    アンティークの着物や器、手作りジャムやアクセサリーなど、なんでもあり。買い物は宝探しのよう
  • spot 07
    高知県立月見山こどもの森
    アスレチックに芝滑り……森のなかで思いきり遊べる自然公園
    約20万平方メートルの広大な山に開かれた自然公園で、17種類の木製遊具に挑戦できるアスレチックコースが人気。予約すれば無料で利用できるキャンプ場や、芝滑りのできる広場もあり、木工やフィールドビンゴなどの自然体験学習、史跡巡りもできる。約2000本の桜の木が並ぶ桜の名所でもある。
    2015年(平成27)にリニューアルしたアスレチックは低学年の子どもから楽しめると好評
  • spot 08
    かいだ屋
    四国随一のうなぎ料理専門店
    高知県は養殖うなぎの産地であり、四万十川や仁淀川では天然うなぎも獲れることで知られ、うなぎ料理を食べに県外からも多く人が訪れる。なかでも客足の絶えない人気店が南国市浜改田にある「かいだ屋」だ。レストラン検索・予約サイト「食べログ」(カカクコム)が発表しているグルメアワード「うなぎ百名店」で、過去3回すべてにランクインしている四国唯一の名店。調理法は関西風で、頭を落とさず腹開きにして、蒸さずにそのまま焼き上げる。そのため脂が多く、表面はパリッと香ばしく焼き上がる。タレも脂に負けないよう、甘いのが特徴。注文が入ってから、生のうなぎを炭火でじっくりと焼き上げるため、30分ほど待つことも。表面はパリパリ、中はふっくらホロホロ。甘めのタレは軽くてあっさりした味わい。好みでふりかける仁淀川名産の山椒は、緑色が鮮やかでキリリとした刺激がタレによくあう。低温貯蔵で毎日精米しているこだわりの米で炊いたご飯に載せていただく。
    皮はパリッと、中はふわふわの関西風かば焼き。うな重(1本入り)3200円、(3分の2本入り)2560円など
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人気スポット

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旅のヒント

  1. その1

    のいち動物公園へは、高知空港から車で約10分。空港からJRのいち駅までの乗り合いタクシーがあり、500円。車でのアクセスは南国ICから約20分。鉄道でのアクセスの場合、土佐くろしお鉄道ごめんなはり線のいち駅より徒歩約20分。レンタサイクルを利用する場合は山道を登るので電動アシスト付きがおすすめ。

  2. その2

    絵金蔵へは、高知空港から車で約10分。南国ICから約30分。鉄道でアクセスする場合は、土佐くろしお鉄道「あかおか」駅下車、徒歩約10分。JRと土佐くろしお鉄道は相互乗り入れをしているので、高知駅から直通で行くことも可能。

  3. その3

    南国市の後免駅から安芸郡奈半利町の奈半利駅を結ぶ、土佐くろしお鉄道の「ごめん・なはり線」は海岸沿いを通る場所が多く、車窓から太平洋を眺めるとこができる。

  4. その4

    名物のひとつに「どろめ」がある。生のマイワシやウルメイワシ、カタクチイワシの稚魚のこと。地引網でとれた新鮮などろめを酒の肴にする。香南市赤岡町の海産物店などで購入できる。

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