いの町紙の博物館
清流仁淀川の水で作られる「土佐和紙」のすべてがわかる博物館
清流仁淀川が生み出す国の伝統工芸品「土佐和紙」
土佐和紙は澄んだ清流仁淀川に注ぐ湧き水や、豊かな山々ではぐくまれる楮(こうぞ)、雁皮(がんぴ)、三椏(みつまた)を主原料に作られる上質な和紙だ。平安時代に書かれた『延喜式(えんぎしき)』に租税として納められた記録があることから、1000年以上前から製造されていたと考えられている。江戸時代初期には布の染色法で七色に染められた「土佐七色紙」が土佐藩主山内一豊から徳川幕府に献上され、幕府指定の献上品「土佐御用用紙」となったことで全国に知られるように。その後、代々御用紙漉きの家に生まれた吉井源太が大型の紙を漉く道具を発明したことで生産量も紙の種類も増えた。1973年(昭和48)には「かげろうの羽」と呼ばれる世界一薄い0.03-0.05mmの「土佐典具帖紙(とさてんぐちょうし)」を漉く技術が国の重要無形文化財に指定され、「土佐和紙」は1976年(昭和51)に国の「伝統的工芸品」に認定された。
「土佐典具帖紙」は美術品・文化財の修復に欠かせないものとして海外からの注文も多い
紙漉き体験でオリジナルはがきを作れる
館内では「土佐和紙」の歴史や作業工程を紹介するほか、実際に紙を漉いて世界でひとつのはがきを作ることができる。原料を溶かした槽(ふね)から、簀桁(すけた)という道具で液を汲み上げ、繊維がまんべんなく行きわたるように傾けながら、好みの厚さにしていく。大人の手助けがあれば5歳くらいから体験できる。所要時間は、紙を乾燥させる時間を入れて約1時間。時間のない場合は、乾燥させたものを有料で後日郵送してくれるサービスもある。職人による「流し漉き」の実演を見学することも可能。
展示は土佐和紙の歴史を紹介する第1室と紙づくりの工程を紹介する第2室(写真)がある
合わせて立ち寄りたい仁淀川の河原
博物館で土佐和紙について学んだら、その和紙をはぐくんだ仁淀川で川遊びを楽しみたい。博物館近くの仁淀川橋を渡った対岸にある「波川公園(はかわこうえん)」は、大型の無料駐車場や徒歩圏内にコンビニもあって、気軽に清流仁淀川を楽しめる貴重なスポットだ。公園に隣接する「水辺の駅仁淀川にこにこ館」には手ぶらで「土佐あかうし」のBBQを楽しめるセットが用意されているので、予約すれば旅行者でも河原でアウトドアランチを楽しめる。
スポット詳細
- 住所
- 高知県吾川郡いの町幸町110-1
- エリア
- 仁淀川周辺エリア
- 電話番号
- 0888930886
- 時間
- 9:00-17:00
- 休業日
- 月(祝の場合は翌日)、12/27-1/4
- 料金
- [入館料]大人500円、小・中・高生100円
- 駐車場
- あり(大型車3台、普通車50台)
- クレジットカード
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 紙漉き体験ができます
- とさでん(路面電車)の終点・伊野電停から徒歩10分ほど。入館料は500円だがとさでんの一日乗車券を提示すると400円に割引となる。館内には土佐和紙の歴史解説や製作道具の展示があり、職人による紙漉きの実演も見ることができる。400円で紙漉き体験もできるので、子供に昔はどうやって紙を作っていたか経験させるのもいいのではないでしょうか。
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- 土佐和紙と仁淀川の関係
- 土佐和紙の歴史がわかりやすいとともに、仁淀川があったからこそ、いの町で発展してきた産業であることがよくわかりました。子どもにもわかりやすいです。
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- 和紙のことがよくわかる
- コウゾ、ミツマタと聞いたことはありましたが、どんなものなのか実物を見たことがありませんでした。また紙すきの場面は見たことがあるものの、そこに至るまでの作業工程が一目でわかり、道具類や原材料も「百聞は一見に如かず」で見応えのあるものでした。展示がコンパクトにまとまっており、おすすめです。高知市内からも近く、時間があれば紙すき体験もできます。
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