福山・鞆の浦

FUKUYAMA / TOMONOURA

文化施設が充実した城下町と、潮待ち・風待ちの港として万葉集に登場する港町

福山市は、備後(びんご)と呼ばれる広島県東部の中心都市。歴史観光スポットは中心部と南部の鞆の浦の2か所がある。中心部はまずJR福山駅のすぐ北に位置し、水野勝成が築いた「福山城(福山城博物館)」と、その周辺の「ふくやま美術館」や「ふくやま文学館」などが文化ゾーン。JR福山駅から少し離れ、芦田川の西岸にある明王院は本堂、五重塔が国宝に指定され、その眼下には中世の集落遺跡・草戸千軒町遺跡がある。中心部から車で約30分の鞆の浦は、万葉の昔から潮待ちの良港として栄え、常夜燈や雁木など江戸時代からの港湾施設がシンボル的存在になっている。沖に浮かぶ仙酔島も含めた美しい風景は朝鮮通信使や多くの文人墨客が絶賛した。狭い道の両脇に建物が軒を連ね、昔ながらの生活の匂いを失わない街には、朝鮮通信使や坂本龍馬関連の史跡も数多く残る。少し足を延ばせば断崖の上に立つ阿伏兎観音があり、ここでも絶景を楽しめる。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    ふくやま美術館
    イタリアを中心とする欧州の近現代美術が自慢の美術館
    ふくやま美術館は、広島県東部の広域圏の美術館として誕生。エリアの美術作品を収集するのは当然だが、イタリアを中心とする近・現代ヨーロッパ美術の作品を収集の柱のひとつにすえているユニークな美術館だ。
    赤い色彩が周囲の緑と溶け合う「愛のアーチ」
  • spot 02
    明王院
    芦田川のほとりに静かにたたずむ「西国屈指の寺院」
    本堂が再建されて2021年(令和3)で700年になった明王院は、今はほとりを流れる芦田川の川中に眠る中世集落遺跡「草戸千軒町遺跡」が門前町、港町として栄えたのを背景に西国屈指の寺院となった
    国宝の明王院本堂
  • spot 03
    鞆の浦史跡巡り
    潮待ちの港の豊かな歴史を知り、風情を感じながら歩こう
    古くから瀬戸内海の潮待ちの港として栄え、万葉集にも詠われた福山市の鞆の浦。沖に仙酔島や弁天島が浮かぶ景勝地で、江戸時代には北前船や朝鮮通信使の寄港地となったほか、坂本龍馬ら幕末の史跡も多い。
    入り江の穏やかな港に小さな舟が停泊する鞆の浦
  • spot 04
    常夜燈・雁木
    国内で唯一まとまって現存する江戸期の港湾施設
    万葉の昔から潮待ちの港として有名な鞆(とも)を象徴する光景といえば、江戸後期から明治前期に整備された石造りの常夜燈と石段状の船着き場の雁木だろう。江戸期の港湾施設がまとまって現存するのは国内唯一。
    堂々たる貫禄の常夜燈
  • spot 05
    福禅寺・対潮楼
    朝鮮通信使をもてなした歴史を伝える
    朝鮮王朝が江戸幕府の将軍の代替わりや世継ぎ誕生を祝うため派遣した朝鮮通信使。鞆はその寄港地のひとつで福禅寺は一行の宿舎となった。客殿の対潮楼からは通信使が激賞した仙酔島や弁天島の風光明媚な風景を楽しめる。
    「日東第一形勝」の書のことは朝鮮に伝わり、のちの通信使は書や景色を見るのを楽しみにした
  • spot 06
    御舟宿いろは
    鞆の浦名物「鯛」のおいしさを凝縮した料理を堪能
    江戸時代から続くとされる勇壮な「しばり網漁法」(福山市無形民俗文化財)を船上から見学できる観光鯛網が人気を集めるように、鯛は鞆の浦の名物だ。古民家を再生した「御舟宿いろは」は、鯛を中心にした料理を提供している。特に鯛を酒や昆布で1週間以上漬け込んだ「鯛いろは漬け」。刺し身にはない濃厚なうまみが生まれ、そのまま食べてもワサビ醤油で食べてもおいしい。しめには、少し残した「鯛いろは漬け」をご飯の上に載せ、出汁をかけて「鯛茶漬け」にすると絶品だ。この「鯛いろは漬け」を地元産の季節の総菜とともに御膳として提供する。「いろは御前」1450円は、鯛いろは漬けにご飯、口取り、小鉢、香物、出汁が付く。鯛の兜煮と季節の小鉢を加えた「鞆の浦鯛づくし御膳」2300円も人気だ。
    出汁を注いで食べる鯛茶漬け
  • spot 07
    保命酒屋
    独特の甘みと滋養をもつ鞆名産の保命酒
    福山藩の保護を得て漢方薬である保命酒の独占製造を許されていたのは豪商中村家。幕府への高級献上品、鞆名産として全国に知られた。みりんに薬草を漬け込んで造られ、独特の甘みがあり、体力増進、疲労回復などに効果があるとされる。明治に入ってその専売制が廃止され、複数の業者が製造、販売を引き継ぎ、現在は4社。そのひとつが、1879年(明治12)に造り始めた鞆酒造だ。太田家住宅の隣にあり、かつて中村家の建物だった民家を改装して2001年(平成13)に直営店「保命酒屋」をオープン。商品はガラス瓶入りの「十六味保命酒」のほか、豆徳利入り、香り袋、保命酒粕、保命酒粕石鹸がある。保命酒は、江戸時代には備前焼に入れて全国各地に運ばれたとされ、豆徳利入りは、陶芸が趣味の当主が自作した備前焼を使用している。干支の形の徳利もあり、希望の形を注文できる。
    保命酒はガラス瓶や備前焼の徳利に入っている。「十六味保命酒」300㎖瓶入り1200円など
  • spot 08
    阿伏兎観音 (磐台寺観音堂)
    美しい海と荒々しい岩肌に調和する岬の突端の観音堂
    沼隈半島の南端にある阿伏兎観音は海面から高さ約15mの断崖の上にあり、朱色に輝く建物は自然と見事に調和している。航海の安全のほか、子授けと安産の祈願所として有名だ。
    海からせり上がったような崖の上に建つ姿は迫力がある
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旅のヒント

  1. その1

    JR福山駅へは広島駅から山陽新幹線のぞみで約25分、こだまなら約55分。岡山駅からは山陽本線で約60分。福山駅から鞆の浦へは「ともてつバス」で約30分。

  2. その2

    車なら山陽自動車道福山東ICを利用、福山中心部までは約30分。福山駅から鞆の浦へは約30分。鞆の浦からの帰路は山の尾根を走るグリーンラインを通るのがおすすめ。眼下に鞆の浦の家並みや港が見えるドライブコースだ。

  3. その3

    福山・鞆の浦は倉敷、尾道からも近いので1泊2日で3つの町を巡るプランを立てるといい。

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