七里御浜海岸
日本一の砂礫海岸で絶景を満喫
黒石と砂礫が広がる、雄大な海岸
熊野市から紀宝町にかけて約25km続く、日本でいちばん長い砂礫海岸である七里御浜。世界遺産・熊野古道伊勢路の浜街道に面し、熊野古道のなかでは比較的平坦な道が続いている。海岸へは所どころ防波堤の階段を越えて降りられるが、波が高いため遊泳は禁止だ。荒波にもまれて丸くなった黒石や砂が広がる海岸は、足を取られて少し歩きづらいので、サンダルよりはスニーカーのほうが無難。波は荒々しく、満潮になるにつれて高くなり、足元をすくわれることもあるので気をつけたい。ここから歩いて名勝地の獅子岩や、花の窟神社を訪ねることができるとあって、のんびりと海岸を歩く人の姿も見られる。また鬼ヶ城の沖合には、魔見ヶ島と呼ばれる無人島が浮かんでいる。昔、鬼ヶ城の鬼の征伐を命じられた将軍坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が、魔見ヶ島(まみるがしま)で子どもが舞い踊る姿に気を取られていた鬼を仕留めたという伝説が残る。こうした歴史的背景を知りつつ、七里御浜から鬼ヶ城と魔見ヶ島を望むのもまた感慨深い。
広大な海岸は、絶好の釣りスポットとしても有名
かつて、熊野詣や西国三十三所をめざす巡礼者が多く歩いたといわれる七里御浜沿いの浜街道。南へ行くにしたがって峠がなくなり、ゆっくりと浜を歩いて熊野速玉大社へ参拝する旅人も多かったと伝えられている。海岸沿いには約92万平方メートルにも及ぶ松林が続いているが、この松を植えたのは16世紀の新宮藩当主である水野重仲といわれる。今では地元の人々の手によって植林活動を展開。青々と広がる海と砂礫の海岸、松の緑がつくり出す景色は、まさにここでしか見られない佳景だ。浜を歩いていると、時折浜釣りを楽しむ人に出くわすことがある。浜から10mほどで水深が一気に深くなるため、魚が寄ってくることが多く、釣れる魚種も豊富。のんびりとここで釣りを楽しむのもまた一興だ。
満潮になると波の勢いや高さが増すので、釣りや散策の際は注意しよう
南国の雰囲気が漂う「七里御浜ふれあいビーチ」でのんびり
熊野市街中心地から車で南へ15分ほど下ったところにある「七里御浜ふれあいビーチ」は地域住民の憩いのスポット。ゆったりと広い芝生スペースと涼しい木陰をつくり出すヤシの木があり、ベンチに座って本を読んだり、芝生に座って弁当を広げたりと、思いおもいの過ごし方を楽しむ人の姿も。ハートや球体のモニュメントもあり、記念撮影のスポットとしても人気がある。ここではフラダンスのイベントが行われ、多くの人々で盛り上がる。南国ムードが漂うビーチで潮風を浴びながら楽しむフラダンスのイベントは格別。まるで南の島のような風情が漂い、開放的な気分になれる。
ヤシやソテツの木が立ち並び、開放的なムードが漂う「七里御浜ふれあいビーチ」
ウミガメの産卵や、花火大会も風物詩のひとつ
七里御浜の最南端、紀宝町にある井田海岸には毎年5-8月にかけてアカウミガメが産卵に訪れる場所として知られている。また毎年8月17日には熊野市で名物の花火大会も開催。300年以上の伝統を誇る行事で、約20万人の人出で賑わう。色鮮やかな大輪の花火が漆黒の海に映る様子は、美しく迫力満点だ。浜街道沿いには獅子岩や鬼ヶ城、花の窟神社など観光スポットもあるのでぜひ立ち寄りたい。
スポット詳細
- 住所
- 三重県熊野市-南牟婁郡紀宝町
- エリア
- 熊野・尾鷲エリア
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 歩行中禁煙(吉野熊野国立公園HPをご確認ください)
- 滞在目安時間
- 0-30分
情報提供: ナビタイムジャパン
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