熊野古道・浜街道(伊勢路)を体感!三重熊野「七里御浜」と「獅子岩」


2018.09.14

LINEトラベルjp 旅行ガイド

熊野古道は、世界遺産に登録され参拝客が後を絶たない熊野三山への参詣路。伊勢や大阪、和歌山や高野などから続く古道5本の総称です。
今回紹介する浜街道は、その中のひとつ伊勢路の一部で、名前の通り浜辺を歩く参詣路。雄大な熊野灘に面した海岸線には、「七里御浜」や「獅子岩」などの見どころも。実際に浜辺を歩くことも可能です。
七里御浜とは
伊勢や大阪、和歌山や高野などから熊野三山へと続く参詣路「熊野古道」は、小辺路、中辺路、大辺路、紀伊路、そして伊勢路の古道5本の総称。
古道の殆んどは緑深い山中を通っていますが、伊勢神宮と熊野三山とを結ぶ伊勢路は、途中、小石が続く浜辺になっています。
この浜辺の道は「浜街道」呼ばれ、三重県の南部・熊野市木本から紀宝町まで伸びる日本一の砂礫海岸。その長さが20数キロにおよぶことから「七里御浜」と名付けられました。
ドライブ中、浜街道と並行して走っている国道42号線(熊野街道)から延々と続く浜辺を見るのも楽しいもの。「七里御浜を歩いてみたい」「砂礫海岸をこの目で確かめたい」という方には、「七里御浜ふれあいビーチ」がお勧めです。
国道42号線沿いに駐車場があるので、車はそこに止めて浜辺に下りましょう。
駐車場から浜辺へ下りるには、スロープがついた遊歩道を使うと楽ちん。そこから海岸へは小石を踏みしめながら約2~3分で到着します。
耳に届くのは寄せては返す波の音。遠く続く砂礫海岸をぼんやりと眺めながら、往時の参詣の様子を想像してみては。
浜辺の様子を歩いて体感!
浜辺の様子はご覧のように小石だけではありません。小石ばかりのところもあれば、砂地が広がっている箇所もあります。これらは三重県と和歌山県の県境を流れる熊野川(新宮川)から流れ着いたもの。
川の流れは上流部にそびえる紀伊山地の山々を削り取り、熊野灘からは海流によってこの地に留まり砂礫海岸を生み出しました。
小石は色も形も大きさも様々。かつてはアプライトと呼ばれる白い石や、漆黒の那智石の姿も普通に見ることができたそう。
現在では熊野川の上流部にダムが作られたことなどにより、打ちあがる量は年々減少。採取は許可制となりました。この美しい海岸を後世に残すためにも、小石の持ち帰りはお控えくださいね。
緩やかな弧を描き、古来より人々の信仰の道として親しまれた七里御浜は、その美しさから「日本の渚百選」や「日本の自然百選」「白砂青松百選」などに選ばれています。熊野詣での際に立ち寄って、思い出を増やしてみませんか?
<七里御浜(七里御浜ふれあいビーチ)の基本情報>
住所:三重県南牟婁郡御浜町阿田和
電話番号:05979-3-0507(御浜町役場企画課)
アクセス:JR阿田和駅から徒歩約12分
駐車場:無料(普通自動車50台ほど)
トイレ:あり
大海原へ吠える獅子!
「七里御浜ふれあいビーチ」から国道42号線を北へ約11.5キロ。七里御浜のほぼ北端には世界遺産と天然記念物に指定されている「獅子岩」があります。
地盤の隆起と海風蝕現象により形成された獅子岩は、その名の通り熊野灘に向かって吠えている獅子のよう! 近付いて見るよりも、この位置から見る方が獅子っぽく見えますよ。
ドライブの場合、新宮市方面から熊野市方面へ北上する際には車中から右手にチラリと見ることができますが、南下の際には素通りする可能性があるのでご注意を。
浜辺へ早朝に到着して日の出を待つのも素敵。雲に覆われた海上から少しずつ朝日が顔を覗かせる光景は、なんともロマンティック。時間の許す限りいつまでも眺めていたい…そんな気持ちになるでしょう。
毎年8月17日に開催される「熊野大花火大会」の会場はこの近く。ここから少し北に位置する「鬼ヶ城」と、海上に停泊した台船から次々と花火が打ち上げられます。その数、およそ1万発以上! 東海地方最大規模の花火大会です。
なお、砂礫海岸の浜街道は平坦なので一見歩きやすそうに見えますが、これがなかなかの運動量。JR熊野市駅からJR新宮駅までの間は、部分的にですが浜辺を歩いて向かうことも可能なので、体力に自信のある方は挑戦してみてはいかが?
<獅子岩の基本情報>
住所:三重県熊野市井戸町
アクセス:JR熊野市駅から徒歩約8分 / 熊野尾鷲道路「熊野大泊」I.Cから国道42号経由にて約5分 

獅子岩
place
三重県熊野市井戸町
七里御浜海岸
place
三重県熊野市-南牟婁郡紀宝町

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