函館は坂の多い街。街路樹のある石畳の広い坂に、和と洋が交じり合う異国情緒漂う美しい街並みは、冬の夕暮れから22時ごろまではライトアップされてより一層美しく、幻想的な表情を見せます。今回はきらめく函館をめぐる、ロマンティックな街歩きコースをご紹介!寒い夜だからこそ楽しめる景色を堪能してください。
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01
白壁と青い窓枠が美しさを増す「旧イギリス領事館」
中庭のバラ園が美しい旧外国公館。大正2年に建築、領事館として昭和9年に閉館されるまで使われ、現在は開港記念館として一般公開されています。
英国雑貨ショップと洋式庭園は開館時間内なら開港記念館に入館しなくても利用できます。ライトアップされると、白壁と青い窓枠がさらに美しさを増して印象的な光景が楽しめます。旧イギリス領事館
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02
観光客からも人気の高い「旧北海道庁函館支庁庁舎」と「旧函館区公会堂」
特徴的なコリント式の柱と建物の緑が美しい「旧北海道庁函館支庁庁舎」は、玄関の柱が印象的な洋風の木造2階建てです。北海道指定有形文化財にもなっています。
明治40年の大火で当時の庁舎は消失し、現在の建物は明治42年築。1階は函館市元町観光案内所となっています。玄関のコリント式の柱が特徴的で、ライトアップされると建物の緑色と柱が美しく照らされます。
その横に建つのは、美しいブルーグレーの外壁が浮かび上がる「旧函館区公会堂」。こちらも明治40年の大火で一度焼失しましたが、豪商・相馬哲平らの寄付で明治43年に再建されました。
内部は一般公開され和と洋の要素が融合したすばらしい造りで、木造2階建ての本館と附属棟は国の重要文化財に指定されています。ライトアップでブルーグレーと黄色の外壁が鮮やかに浮かび上がります。旧北海道庁函館支庁庁舎(左)と旧函館区公会堂(右)
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漆喰塗りの白壁が厳粛な雰囲気「函館ハリストス正教会」
白壁と緑屋根の対比がとても美しく、国指定重要文化財にもなっている函館を代表する歴史的建造物です。日本初のロシア正教会で前身はロシア領事館付属聖堂。明治40年の大火で焼失し、大正5年に聖堂がレンガ造りで壁は白色の漆喰塗仕上げのロシア風ビザンチン様式に再建されました。夜は白壁が照らされ、厳粛な雰囲気を醸し出しています。
函館ハリストス正教会
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04
白壁に十字架が印象的な「函館聖ヨハネ教会」
元町教会群でもある1874年創建の英国聖公会の教会。現在の聖堂は昭和54年築で、四面の白壁に十字架をあしらい、茶色の屋根が十字形をしていて印象的です。日本の道百選に選ばれた大三坂をさらに上がったチャチャ登りから眺めると、十字架が刻まれた白壁と四方に突き出した屋根が街の夜景に浮かび上がり、とてもロマンティックです。
函館聖ヨハネ教会
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格調高いゴシック建築「カトリック元町教会」
高くそびえるとがった屋根の大鐘楼が印象的な教会です。最初は木造の教会堂は1877(明治10)年創建された後、二度の火事で焼失。1924(大正13)年に現在の建物に再建されました。ライトアップされると、格調高いゴシック建築の建物が神秘的に輝きます。
前述のハリストス正教会・聖ヨハネ教会とは位置が近く、大三坂を登りきった先から3つの教会を一望することもできます。カトリック元町教会
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尖塔アーチの窓が気分を盛り上げる「日本基督教団函館教会」
最後にご紹介するのは1877(明治10)年に落成した「日本基督教団函館教会」。大火による建物の焼失・再建を幾度となく繰り返した後、1931(昭和6)年、現在の鉄筋コンクリート造り2階建ての会堂が出来ました。
夜のライトアップでは威風堂々とした建物がより力強く強調され、印象的。日本基督教団函館教会 昼間の様子
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