壬生寺
節分会や新選組ゆかりで知られる、地蔵信仰の寺院
新選組の気配が満ちる地域へ
壬生寺へは、バス停壬生寺道の停留所が便利。バスを降りて、坊城(ぼうじょう)通を南に進めば、新選組の屯所であった八木家が見えてくる。この辺り一帯は、壬生と呼ばれるエリアで、隊士たちが暮らした八木家や前川邸の屋敷など新選組ゆかりのスポットが点在する。そうした歴史の舞台となった場所を左右に確認しながら、さらに南下すると現われるのが、今回紹介する壬生寺だ。
厄除け・開運のご利益で信仰される
壬生寺の歴史は古く、991年(正暦2)、滋賀県にある三井寺(みいでら)の僧侶・快賢(かいけん)によって創建された。地蔵院(じぞういん)や宝幢三昧寺(ほうどうさんまいじ)と呼ばれていたこともある。奈良時代に盛んであった南都六宗(なんとろくしゅう)のひとつ、律宗(りっしゅう)の寺院で、本尊は延命地蔵菩薩像。地蔵信仰にあつい寺院として知られ、厄除け・開運のご利益で親しまれてきた。境内には石仏が約3000体も祀られており、毎年8月に行われる京都の夏の風物詩「地蔵盆」で貸出しされることもある。
京都三大念仏狂言のひとつ「壬生狂言」
平安時代には第72代・白河天皇が特に心を寄せ、壬生寺が京都の裏鬼門の方角にあたることから、毎年2月に「節分厄除大法会(せつぶんやくよけだいほうえ)」が執り行われるようになった。現在では、毎年節分の前後2月2~4日にかけて行われ、多くの参拝者で賑わいを見せる。1300年(正安2)に円覚(えんがく)上人が、悪疫退散のために始めた「壬生大念佛狂言(みぶだいねんぶつきょうげん)」は壬生狂言として親しまれ、節分会と春・秋に上演される。身ぶり手ぶりで行われる無言劇を楽しむことができる。
新選組にまつわる新しい取組みも
壬生エリアは幕末に新選組が拠点とした地域であり、壬生寺ともやはり深いつながりがある。新選組がいた当時、壬生寺の境内は兵法調練場となり、武芸や大砲の訓練が行われたという。そうしたつながりから、境内にある壬生塚では、近藤勇の像や芹沢鴨(せりざわかも)ら新選組の隊士たちを供養する墓塔などがある。また、池田屋騒動があった7月16日には、毎年「新選組隊士等慰霊供養祭」が行われる。
さらに近年では、かつて芹沢が新選組の隊服である「だんだら羽織」を大丸京都店(だいまるきょうとみせ)に発注したという記録から、当時の羽織を復元するというプロジェクトも実現。常に新しい取り組みをしているので、新選組ファンは今後の壬生寺に要注目だ。
スポット詳細
- 住所
- 京都府京都市中京区坊城通仏光寺北入ル 地図
- エリア
- 市内中心部エリア
- 電話番号
- 0758413381
- 時間
- [壬生塚・歴史資料室・朱印所]8:30-16:00
- 休業日
- 無休
- 料金
-
【壬生塚・歴史資料室】
[通常]大人200円、小中高生100円
[特別展時]大人300円、小中高生200円 - 駐車場
-
なし
※近隣にコイン式一時駐車場あり - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(喫煙所あり)
情報提供: ナビタイムジャパン
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