一保堂茶舗 京都本店

その他喫茶店

すがすがしいお茶の香りに誘われて、300年以上続くお茶の老舗へ

数々の老舗が立ち並ぶ寺町通。そのなかでもひときわ風格を感じさせるたたずまいの店がある。お茶の老舗として知られる「一保堂茶舗(いっぽどうちゃほ) 京都本店」だ。300年以上続くお店を訪ねて、お茶のおいしさを再発見してみよう。

大きなコの字型のカウンターになっている販売スペース} 大きなコの字型のカウンターになっている販売スペース

通好みの町・寺町に位置

地下鉄東西線・京都市役所前駅から寺町通を北上し、6分ほど進んだところに「一保堂茶舗 京都本店」はある。寺町通といえば、豊臣秀吉によって京都の町中の寺院が集められた通り。このことから「寺町通」と呼ばれるようになった。次第に寺院に関わりがある、仏具や書物などのお店が増え、寺町通は門前町として栄えていったという。現在でも、戦国武将・織田信長を供養する本能寺や、紫式部ゆかりの廬山寺(ろざんじ)など、名だたる寺院が点在。さらに、趣のある老舗をはじめ、骨董屋や古本屋、個性派ギャラリーなどが立ち並ぶ、独特な風情があるエリアだ。一保堂茶舗 京都本店があるのは、そんな寺町通と二条通の交差点を少し北に進んだところ。京都市役所前駅からの道のりは、歴史を感じさせる暖簾や看板など、老舗の店構えを楽しみながら向かおう。

一保堂とは「茶 一つを保つように」との意味が込められている} 一保堂とは「茶 一つを保つように」との意味が込められている

300年以上の歴史をもつ

寺町二条の辺りに差しかかれば、どこからともなく爽やかなお茶の香りが漂ってくる。まるで香りが道しるべの役割をしてくれるかのようだ。香りの誘いによってたどり着くのは、もちろん一保堂茶舗 京都本店。大きな暖簾が目印だ。一保堂茶舗の始まりは、1717年(享保2)。当時は「近江屋」との名前で、お茶や陶器などを扱うお店として寺町二条の地でスタートしたという。「一保堂」との名は、山階宮(やましなのみや)によるもの。幕末の頃に名付けられて以来、屋号として守り継がれている。1864年(元治元)になると、長州藩と薩摩藩が争った蛤御門の変により、店は焼失。のちに、現在の地に再建されたという。こうした歴史深いエピソードも京の老舗ならではだ。

かつては実際に使われていた茶壺} かつては実際に使われていた茶壺

お茶のおいしさをライフスタイルにあわせて提案

店内には、抹茶、玉露、煎茶、番茶の4種をベースに、30銘柄ほどのお茶が並ぶ。取り扱うのは、京都府近郊で育てられた、香り高くまろやかな甘みの茶葉。いずれも一保堂茶舗の目利きにより選び抜かれた上質な茶葉を、独自の技術によって「一保堂の味」に仕立て上げる。茶葉そのものの販売はもちろん、近年ではライフスタイルにあわせて、使いやすい商品も多数提案。たとえば「ドリップティーバッグ」は、「旅行先でも一保堂の味を楽しみたいけれど、急須を持って行くわけにはいかないし……」という方に人気。コーヒーのようにドリップすることで、急須で淹れたようなより深い味わいを楽しむことができる。ほかにも、お抹茶1杯分ずつを小袋に入れた「抹茶スティック」は、1回ずつ使い切れるため、これまでの「缶を開けたら使い切れない……」という悩みを解決してくれる優れものだ。ちなみに茶筅(ちゃせん)がなくても、ボトルに抹茶スティックとお湯を入れてシャカシャカと振れば、気軽にお抹茶を味わえるのだとか。

販売スペースの上部にある価格表はインパクト大} 販売スペースの上部にある価格表はインパクト大

左上:煎茶とほうじ茶のほか、玉露もある「ドリップティーバッグ6袋入」各1296円、左下:旅先に連れて行きたくなる「抹茶スティック10袋入」1296円、右:黄色のラベルが目印の缶入りのお茶は、一保堂茶舗の定番} 左上:煎茶とほうじ茶のほか、玉露もある「ドリップティーバッグ6袋入」各1296円、左下:旅先に連れて行きたくなる「抹茶スティック10袋入」1296円、右:黄色のラベルが目印の缶入りのお茶は、一保堂茶舗の定番

併設の喫茶室でゆるりとした時間を過ごす

販売スペースの奥には喫茶室「嘉木(かぼく)」がある。こちらでは、抹茶、玉露、煎茶、番茶の銘柄それぞれに11種のお茶と和菓子のセットを味わえる。なかでもおすすめは、京都本店限定の「特撰煎茶」だ。特撰煎茶に使われるのは、非常にふわふわとやわらかい茶葉で、通常の茶葉と比べ、育てるのに手間ひまがかかるのが特徴。生まれたての葉のみを使っており、希少性が高いことから、京都本店のみで取り扱う。

最後の一滴にうまみが詰まっているため、最後の最後まで注ぎ出すことがポイント} 最後の一滴にうまみが詰まっているため、最後の最後まで注ぎ出すことがポイント

一煎目はスタッフの方がていねいに淹れてくれる。二煎目からはポットのお湯を注ぎ足して、自由に楽しむことができる。特撰煎茶の一煎目は甘く爽やかな香りが広がり、二煎目はそこにお茶らしい渋みが加わる。和菓子とあわせていただくのは、二煎目からがおすすめだ。三煎目はさらに軽やかさがプラスされるので、その味わいの変化をぜひ楽しんでほしい。ちなみに、濃茶を頼んだ場合には、濃茶を飲んだあとに残ったお抹茶で薄茶を点ててくれる。一度で2つの味わいを堪能できる特別感がうれしい。一保堂茶舗のお茶とともに、ゆったりとした「お茶時間」を過ごしてみよう。

特撰煎茶と和菓子のセット1980円。和菓子は日替わりで、何が出てくるかはその日のお楽しみ} 特撰煎茶と和菓子のセット1980円。和菓子は日替わりで、何が出てくるかはその日のお楽しみ

スポット詳細

住所
京都府京都市中京区寺町通二条上ル常盤木町52 map map 地図
電話番号
0752114018
時間
10:00-17:00(喫茶室はL.O.16:30)
休業日
年始(喫茶室は年末年始)
駐車場
あり(6台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、LINE Pay、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY)
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可
英語メニュー
あり
平均予算
【昼】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • これぞ、「お茶屋」という感じ。
    5.0 投稿日 : 2023.01.21
    初めて伺いました。店員さんの接客とても丁寧で、落ち着いています。せかせかした感じはありません。声もかけてくださるので、迷うことなくお茶が購入できました。
  • 京都を訪れたら行くべきお店
    4.0 投稿日 : 2021.10.05
    二週連続京都に行き2回伺いました。お茶が買えるお店です。店舗内に喫茶があり、お茶をいただけます。店員さんも対応がよく美味しいお茶がいただけました。高級なお茶もあります。京都にきたら訪問すべきお店だと思います。
  • お茶でホッと一息
    5.0 投稿日 : 2020.04.19
    1717年(享保2年)創業。一保堂は京都に本店を構える日本茶の専門店。様々な茶葉の魅力を提供してくれるお店です。その時の気分に合わせて、煎茶、ほうじ茶・玄米茶を楽しんでいます。今は、おうち時間が増えているので、お茶でホッと一息いかがでしょうか。店頭に行かなくても、オンラインでお取り寄せできます。

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アクセス

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最寄り

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