【東京】季節を味わう一杯。本格抹茶をいただける都内の庭園6選


2019.12.05

NAVITIME TRAVEL EDITOR

本格抹茶をいただける都内の庭園6選

ほっと一息つきたいとき、あなたはどんな一杯をいただきますか?スイーツの定番人気として“抹茶味”がありますが、本格的なお抹茶をいただく機会はなかなかありません。しかし、東京都内には気軽に美味しいお抹茶をいただける場所が意外とあるんです!それは、都会の真ん中に広がる和の世界、「日本庭園」。庭園のなかに茶室を設けているところも多く、美しいお庭を眺めながらお抹茶と可愛らしい和菓子が楽しめます。今回は、日本の伝統文化にどっぷり浸かれる日本庭園内のお茶処をご紹介します!

  • 01

    日本庭園でお抹茶を楽しむための“いろは”

    日本の伝統文化のひとつである「日本庭園」は、古くから人々に愛され親しまれてきました。自然の風景を人の手によって再現したものが、日本庭園であり、池や築山、草木を置いて、海や川、そして山々を表現しています。そこには、日本独自の“趣”や“わびさび”という美しさの感覚が詰まっています。

    六義園 「吹上茶屋」

    六義園 「吹上茶屋」

    そしてそのなかにある「お茶処」や「茶室」は、庭園に訪れた客人をもてなすために造られる場所です。日本庭園は、敷地の中心に池を置き、その周辺を歩いて景色を楽しむ池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)の庭園がほとんどですが、そこに茶室や田園が加わったものを築山林泉庭園(つきやまりんせんていえん)と言います。
    日本庭園は、人の目線と同じくらいか、少し下から観るようにデザインされているため、椅子に腰かけたり座敷に座ったりしながら景色を眺めても、美しく見えるよう計算されています。お抹茶をいただきながらひとつひとつの風景に思いを巡らせ、感性豊かに楽しんでみましょう。

    ほろ苦くてやさしいお抹茶に癒される

    ほろ苦くてやさしいお抹茶に癒される

  • 02

    【六義園】季節の味から“六義(むくさ)”を感じて―「吹上茶屋」

    「六義園(りくぎえん)」は、5代目将軍・徳川綱吉の屋敷として造られ、江戸の二大庭園に数えられた庭園です。文豪の街・文京区にあり、「六義園」という名は歌人・紀貫之が示した和歌の6つのテーマを表す“六義(むくさ)”という言葉に由来しています。
    庭園内には「吹上茶屋(ふきあげちゃや)」というお茶処があり、池を眺めながらお抹茶をいただくことができます。また、正門近くの「心泉亭」は春と秋の期間限定でお茶処として開放され、庭園全体を見渡せます。紅葉が美しい季節には、紅葉狩りの合間に美味しいお抹茶と「菊」や「お月見」など秋にちなんだ生菓子を堪能してみてはいかがでしょうか。例年、11月下旬頃には、「紅葉と大名庭園のライトアップ」も開催されるので秋の夜長も楽しめますよ。

    開園時間:9:00~17:00(最終入園16:30迄)
    お茶処:9:00~16:45(※ラストオーダー16:30)★ライトアップ期間中は延長
    入園料:一般300円/65歳以上150円(小学生以下、都内在住及び在学の中学生は無料)
    アクセス:JR山手線・東京メトロ南北線「駒込」より徒歩7分
    【紅葉と大名庭園のライトアップ】令和元年 11月20日(水)~12月12日(木)
    9:00~21:00(最終入園は20:30迄)

    六義園 「吹上茶屋」

    六義園 「吹上茶屋」

    上生菓子お抹茶セット620円

    上生菓子お抹茶セット620円

    六義園
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    4.0

    55件の口コミ
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    東京都文京区本駒込6
    phone
    0339412222
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    9:00-17:00(入園は16:30まで)
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    【公式Twitter】六義園
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  • 03

    【小石川後楽園】歴史感じる茶室で雅な時間を―「涵徳亭(葵屋びいどろ茶寮)」

    「小石川後楽園」は、水戸黄門の御屋敷として造られました。東京ドームのすごそばにありながら、“特別名勝”と“特別史跡”の指定を合わせて受けている、全国的にとても珍しい庭園です。
    茅葺の風情溢れる涵徳亭(かんとくてい)内にあるのが「葵屋びいどろ茶寮」。なんと令和元年6月1日に新オープンしたばかりなんです!お庭の景色を楽しみながら、お抹茶や和定食をいただけますよ。和定食は、お魚中心のヘルシーなお料理がお得にいただけるのが魅力的。涵徳亭(びいどろ茶寮)のご利用のみの場合は、入園料がかからないのも嬉しいポイントです。日本庭園でランチとお抹茶を楽しむなんてのも、風情がありますね。

    開園時間:9:00~17:00(最終入園16:30迄)
    喫茶:10:00~16:00(ラストオーダー15:30)
    ランチ:11:00~14:00(ラストオーダー13:30)
    入園料:一般300円/65歳以上150円(小学生以下、都内在住及び在学の中学生は無料)
    アクセス:都営地下鉄大江戸線「飯田橋」より徒歩3分

    小石川後楽園 「涵徳亭(葵屋びいどろ茶寮)」

    小石川後楽園 「涵徳亭(葵屋びいどろ茶寮)」

    上生菓子お抹茶セット(740円)をいただけます

    上生菓子お抹茶セット(740円)をいただけます

    小石川後楽園
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    4.5

    667件の口コミ
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    東京都文京区後楽1-6-6
    phone
    0338113015
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    9:00-17:00(最終入園16:30)
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    【公式Twitter】小石川後楽園
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  • 04

    【浜離宮恩賜庭園】潮風香る都会のオアシス―「中島の御茶屋」

    「浜離宮恩賜庭園(はまりきゅうおんしていえん)」は、関東最大の広さを誇ります。また、徳川将軍家ゆかりの大名庭園でありながら、特別名勝・特別史跡にも指定されており、国宝級の庭園と言えます。
    そして、東京ではここにしかないと言われる海水を引いた潮入りの池の中心に「中島の御茶屋」はあります。中島には3方向に橋が架かっており、まるで海に浮かんだ小島のよう。ここでは、お座敷や月見台の外席でお抹茶と和菓子をいただくことができます。季節にちなんだ上生菓子はとても可愛らしく、季節が変わる度に行きたくなってしまいます。風に乗ってどこからか潮の香りがしてくる中島の御茶屋で、穏やかな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

    開園時間:9:00~17:00(最終入園16:30迄)
    お茶処:9:00~16:30
    入園料:一般300円/65歳以上150円(小学生以下、都内在住及び在学の中学生は無料)
    アクセス:大手門口へは都営地下鉄大江戸線「築地市場」または「汐留」より徒歩7分
    中の御門口へは都営地下鉄大江戸線「汐留」より徒歩5分

    浜離宮恩賜庭園 「中島の御茶屋」

    浜離宮恩賜庭園 「中島の御茶屋」

    上生菓子抹茶セット740円

    上生菓子抹茶セット740円

    浜離宮恩賜庭園
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    4.5

    1927件の口コミ
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    東京都中央区浜離宮庭園1-1
    phone
    0335410200
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    9:00-17:00(入園は16:30まで)
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  • 05

    【旧岩崎邸庭園】和洋折衷の近代庭園の魅力に触れて―「御茶席」

    「旧岩崎邸庭園」は、その名のごとく三菱財閥3代目社長・岩崎久弥の屋敷として造られました。本邸だった建物と庭園を公園として整備し、現在の形となりました。園内にある歴史的建造物は、国の重要文化財に指定されており、ヨーロピアンな雰囲気漂う洋館と書院造を基調とした和館が見事に調和し、とても見応えがあります。また、和洋折衷な建築様式と同じように庭園も和洋併置式とし、芝生の美しい近代庭園となっています。
    そして、和館のなかにはお茶室があり、お抹茶セットや抹茶のアフォガードなどの甘味をいただけます。明治の時代を思い浮かべながら、ゆっくりとお茶の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

    開園時間:9:00~17:00(最終入園16:30迄)
    お茶処:9:00~17:00(ラストオーダー16:30)
    入園料:一般400円/65歳以上200円(小学生以下、都内在住及び在学の中学生は無料)
    アクセス:東京メトロ千代田線「湯島」より徒歩3分
    都営地下鉄大江戸線「上野御徒町」より徒歩10分 他

    旧岩崎邸庭園 和館

    旧岩崎邸庭園 和館

    抹茶アフォガード560円

    抹茶アフォガード560円

    旧岩崎邸庭園
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    4.0

    314件の口コミ
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    東京都台東区池之端1-3-45
    phone
    0338238340
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    9:00-17:00(最終入園16:30)
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  • 06

    【旧古河庭園】お池を眺めて老舗の一杯をいただく―「茶室」

    「旧古河庭園」は、日本庭園と西洋庭園を一度に楽しむことができる庭園です。小高い丘にあるレトロモダンな洋館とお庭には、季節ごとに色鮮やかな花が咲き誇ります。そして、芝生が美しい日本庭園には、石で滝を表現した“枯滝石組(かれたきいわぐみ)”があり日本伝統の表現を楽しむことができます。
    日本庭園内の池の東側にあるお茶室では、京都の老舗「一保堂」のお抹茶を和三盆など、季節のお干菓子と一緒にいただけます。2019年11月には、日本の伝統文化を感じられるイベント「錦秋染まる旧古河庭園」が開催されます。日本と西洋が織りなす秋を感じに、ぜひ足を運んでみてくださいね。
    ●喫茶・茶室の営業案内はこちらをチェック

    開園時間:9:00~17:00(最終入園16:30迄)
    お茶処:11:00~16:00 (定休日:月曜・金曜)
    入園料:一般150円/65歳以上70円(小学生以下、都内在住及び在学の中学生は無料)
    アクセス:JR京浜東北線「上中里」または東京メトロ 南北線「西ヶ原」より徒歩7分
    JR山手線「駒込」より徒歩12分
    【錦秋染まる旧古河庭園】令和元年 11月16日(土)~12月8日(日)

    お干菓子お抹茶セット(700円)がいただけます

    お干菓子お抹茶セット(700円)がいただけます

    レトロモダンな洋館にも喫茶室があります

    レトロモダンな洋館にも喫茶室があります

    旧古河庭園
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    4.0

    338件の口コミ
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    東京都北区西ケ原1-27-39
    phone
    0339100394
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    [開園]9:00-17:00(最終入園16:…
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  • 07

    【肥後細川庭園】都会の喧騒から離れた穴場庭園―「松聲閣(しょうせいかく)-喫茶椿」

    「肥後細川庭園」は、旧熊本藩細川家の邸宅として造られました。昭和36年に「新江戸川公園」とし開園しましたが、平成29年3月に「肥後細川庭園」として生まれ変わりました。大池を中心とし、季節の花々や立派な雪見燈籠を観ることができます。
    松聲閣(しょうせいかく)は、かつて細川家の学問の場として使われていた場所で、今ではお茶処「喫茶椿」として人々をほっと癒す場となっています。お抹茶とセットで、「加勢以多(かせいた)」という花梨ジャムを羊羹のように固めて平たく伸ばし、おぼろ種という最中の皮のようなもので挟んだお茶菓子がいただけます。優しい味わいで、自然とほっこりしてしまうはず。周辺の六義園や小石川後楽園よりも静かで人も少なく、穴場な庭園ですよ。

    開園時間:9:00~17:00(最終入園16:30迄)
    お茶処:9:00~17:00(ラストオーダー16:00)
    入園料:一般400円/65歳以上200円(小学生以下、都内在住及び在学の中学生は無料)
    アクセス:都電荒川線「早稲田」より徒歩5分
    【秋の紅葉ライトアップ -ひごあかり-】令和元年 11月23日(土祝)~12月1日(日)
    17:30~21:00(最終入園は20:30迄)/ 参加費:300円

    肥後細川庭園 雪見燈籠

    肥後細川庭園 雪見燈籠

    お抹茶セット500円 ※イメージ

    お抹茶セット500円 ※イメージ

    新江戸川公園
    place
    東京都文京区目白台1-1
    phone
    0358031252
    info
    【公式HP】https://www.higo-hosokawa.jp/
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