北沢浮遊選鉱場跡
かつては東洋一といわれた選鉱場
佐渡金山から車で約5分。突如、巨大な施設跡が見えてくる。夏はツタで覆われており、冬にはこのツタが枯れ、古代遺跡らしさがいっそう増す。まず目に飛び込んできたこの建物は北沢浮遊選鉱場。日本で初めて金銀の採取に浮遊選鉱法を採用したのが佐渡金山だ。戦時下の大増産計画によって大規模な設備投資が行われ、東洋一といわれたこの選鉱場は、1か月に5万t以上もの鉱石を処理することができた。ほかにも金銀生産ラインの最終工程を受け持つ製錬所などの施設が次々と造られ、1937年(昭和12)から1952年(昭和27)までこれらの施設を使って操業が続けられた。今ではここでさまざまなイベントが行われ、夜は季節の変化に合わせたライトアップを楽しめる。この遺跡のある相川地区は海に沈む夕日が非常に美しい場所なので、夜に訪れるのもいいだろう。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン