ひろしま美術館

美術館

4.5

広島エリア

原爆の犠牲者への鎮魂の祈りと平和への願いが込められた美術館

ひろしま美術館は広島銀行創業100周年記念事業として誕生、印象派など西洋近代絵画の充実したコレクションを誇る。また、被爆地の美術館として、「愛と安らぎのために」をテーマにしている。

美術館の円形の建物と緑あふれる中庭

ひろしま美術館は広島市内中心部の広島県庁や広島城に近い緑豊かな中央公園の一角に1978年(昭和53年)開館した。市内電車で「紙屋町西」または「紙屋町東」電停から徒歩5分などアクセスに恵まれている。なお、JR広島駅から紙屋町までは電車で15分程度、バスで5分～15分程で到着する。淡いベージュの大理石の外観、円形でドーム型天井を持つ本館は、原爆ドームを象徴しており、周りの水路は、水を求めて亡くなった犠牲者に捧げる祈りの心が込められている。また、本館を取り巻く回廊は、厳島神社をイメージ。正面入り口の前庭には、1980年(昭和55年)にピカソの子、クロード・ピカソから贈られたマロニエの木が植えられ、錦鯉の泳ぐ「マロニエの泉」があるなど、道行く人のやすらぎの場となっている。

光にあふれ開放的な雰囲気の美術館本館ホール

モネ、ルノワール、ドガ、シスレー、ピサロといった印象派から、ヴラマンク、マティスらフォーヴィスム(野獣派)、モディリアーニ、ローランサン、シャガール、レオナール・フジタ(藤田嗣治)らエコール・ド・パリの作家まで、西洋近代絵画は国内屈指のコレクションだ。フランス近代絵画など約80点を常設展示している(展示されている作品は公式サイトを確認しよう)。ほかにも黒田清輝(くろだせいき)や浅井忠(あさいちゅう)、藤島武二(ふじしまたけじ)、岸田劉生(きしだりゅうせい)ら日本の近代洋画、竹内栖鳳(たけうちせいほう)や横山大観(よこやまたいかん)らの日本画の秀作などを多数収蔵している。

印象派などの名画が並ぶ本館展示室

ゴッホ『ドービニーの庭』(右)は館の顔

収蔵品のなかでも館を代表する作品がゴッホ最晩年の『ドービニーの庭』だ。原田マハさんの短編集『〈あの絵〉のまえで』に収録されている『ハッピー・バースデー』にも登場するこの絵には謎があった。現在はスイスにある同構図の作品には黒猫が描かれているが、ひろしま美術館の絵にはその部分に加筆の跡があり、猫が存在したかどうかが不明だった。しかし、2008年(平成20)の科学調査などによって、もともと黒猫は描かれており、ゴッホの死後別の画家が消したという結果が出て話題に。

同館のシンボルカラーはゴッホの『ドービニーの庭』のグリーンからとられている。地元のパンメーカー・アンデルセンの協力を得てサンドイッチを選べるプレートなどのランチメニューがある。カフェの「ジャルダン」がフランス語で「庭」なのも、『ドービニーの庭』にちなんでいる。コップの底に肉球が浮かび上がってくる仕掛けの黒猫のマグカップや黒猫の形をした箸置きなどのオリジナルグッズや図録などを販売するミュージアムショップも人気。

四季折々の自然が楽しめるカフェジャルダン

スポット詳細

住所: 広島県広島市中区基町3-2 中央公園内地図
エリア: 広島エリア
電話番号: 0822232530
時間: 9:00-17:00(最終入館16:30)
休業日: 月(祝の場合は翌平日休、特別展会期中は開館)、年末年始
料金: 展覧会ごとに設定
駐車場: なし(障がい者等専用のみあり)
クレジットカード: 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX)
電子マネー/スマートフォン決済: 可(PayPay、LINE Pay、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY)
Wi-Fi: あり(HIROSHIMA FREE Wi-Fi、カフェのみ)
コンセント口: なし
喫煙: 不可
英語メニュー: あり
平均予算: 【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間: 60-120分
車椅子での入店: 可
乳幼児の入店: 可

情報提供：ナビタイムジャパン

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クチコミ

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ゴッホもシャガールもピカソもあるんです！

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