吉備姫王墓(猿石)
猿か? 人か? 精霊か? 吉備姫王墓の石人像
近鉄飛鳥駅からほど近い明日香村平田地区の坂を北に上ると、突き当たりの東に欽明天皇陵がある。西にあるのが欽明天皇の孫であり、猿石が置かれている吉備姫王墓だ。
墓を囲う石の柵越しに中をのぞき込むと、4体の石人像が見える。作られたのは7世紀頃と推定される。「猿石」とひと言でまとめられているが、いずれも手を前に組んで座っているように見える点で共通しているものの、頭が大きかったり、髪が逆立っていたり、どれも個性的で、個別にはそれぞれ僧、男性、女性、山王権現などの愛称で呼ばれている。
これらは欽明天皇陵の南の田んぼにあったものを掘り出し、今の場所に移された。高取町の近くにも、石垣に転用するために運ばれたらしい、同系統のものが1体ある。もしかすると見つかっていないほかのものもあるのかもしれない。
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情報提供: ナビタイムジャパン