鳥羽市立 海の博物館
海女や漁村文化を伝える「海と人間」のミュージアム
約6万点の所蔵資料のうち、6879点が国指定重要有形民俗文化財となっている
ジオラマや映像で楽しみながら「人と海との関わり」を学ぶ
海に関連する約6万点もの民俗資料を所蔵している「海の博物館」。館内へ入ると、ドーム状の空間が広がり、映像や模型を用いた、人と海の関わりについてのダイナミックな展示に目を奪われる。まずは入り口から続く展示A棟へ。ひとりの漁民が作ったという潜水艇や、縄文時代から海女漁が行われていたとされる白浜遺跡の出土資料、伊勢神宮に奉納されている鳥羽・志摩の海産物を再現した展示などが印象的だ。2階に上がると、公害による海の汚染について解説した展示や、海民の信仰にまつわるコーナーも。続いて、展示B棟では「伊勢湾の漁」を再現したジオラマを見学。海女小屋もあり、海女たちのおしゃべりタイムを音声とともに楽しめるなど、海女漁についての理解が深まっていく。
鳥羽・志摩地区から熊野灘地区までの漁を本物のようなジオラマで再現
80隻もの木造船や建築賞を受賞した建物も必見
そして、博物館の大きな見どころのひとつ、収蔵庫・船の棟へ。全国から集められた木造船が約80隻並ぶ様子は圧巻。一本の木をくりぬいて作る「丸木舟」から始まる日本の船の進化の様子を知ることができる。船大工道具、櫓(ろ)、櫂(かい)、カヌー、筏などの展示も興味深い。なお、本博物館の展示室は木造となっており、自然風景を十分に取り入れたり、ゆったりとした庭園部を設けるなど、温かみのある雰囲気も特徴的だ。真っ赤な扉が目をひく建物は、日本建築学会賞や「公共建築百選」にも選ばれ、建築物としても高く評価されているので要チェックだ。
海の塩害から守るために瓦屋根になっている。黒い木の壁に赤い扉が印象的
建物の設計は内藤廣氏が手がけ、洗練されつつもぬくもりを感じさせる空間が広がる
海の恵みを用いたクラフト体験で、旅の思い出づくりを
展示を見学し、海と人とのつながりについてたっぷり学んだあとは、海の博物館ならではの体験もおすすめだ。貝殻・シーグラス・貝ボタンなどを用いて自由にデザインする海のマグネット作り、貝殻とビーズを組み合わせてのストラップ作りなど多彩なメニューを用意。古くから海女たちに伝わる貝紫染めも人気で、貝からとった液で紫色の模様をコースターに染める不思議な体験は、忘れられない思い出に。土・日曜、祝日に予約不要で開催しているので、詳しくは公式サイトをチェックしよう。
海の博物館ならではのグッズやメニューにもワクワク
館内のミュージアムショップでは、さまざまなオリジナルグッズがずらり。「うなぎのぬいぐるみ」をはじめ、海女が海に潜るときに魔物から身を守るため磯着などに付けた魔除けの印「セーマン・ドーマン」をあしらった手ぬぐいやマスクも魅力的だ。ひと休みやランチには、博物館に併設されたカフェ「あらみ」へ。地元の海藻を使った軽食や自家製スイーツなど身体にやさしいメニューが好評だ。浦村産牡蠣入りのカレーや鳥羽答志島産の釜揚げシラスのカルボナーラ、海女が採った海藻、天草から煮出して作った名物のところてんなどを味わいつつ、学んだことの数々をゆっくりかみしめたい。
スポット詳細
- 住所
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三重県鳥羽市浦村町大吉1731-68
地図
- エリア
- 鳥羽エリア
- 電話番号
- 0599326006
- 時間
- 9:00-17:00(最終入館16:30)
- 休業日
- 無休(6/26-6/30、12/26-12/30は休業)
- 料金
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【入館料】
[大人]800円
[学生]400円 - 駐車場
- あり(50台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay、LINE Pay)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(船の収蔵庫は入れません)
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可(ケージに入れた場合のみ)
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- エアコンは受付にしかありません。
- 猛暑日が続く中で、涼しい観光地を探し、屋内展示の博物館にと、出向きました。入場するまで、疑うこともなく、中へと進み途中でなんか暑い?と気づきました。エアコンが無い‼︎えっ?暑い!と、早々に退散しました。エアコンがあって当たり前と思っていたので、驚きました。猛暑日の訪問はやめましょう。ゆっくり見学できません。
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- 伊勢・鳥羽・志摩へ旅行して海の幸をただ食べるだけでは心がさみしい
- 超目玉になる展示物はありません。ただ、四方を海に囲まれている日本にとって海は当たり前の存在ですが、それを大切にすること・そしてそれをうまく利用すること・逆にその恐ろしさを知る事がじっくり見学すれば分かります。今晩ホテルで出される海の幸の味が変わってくるのではないでしょうか。
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- クジラはアートだ!
- 鳥羽へは何度も足を運んでいましたが、ここ海の博物館は訪れたことがありませんでした。たまたま見かけた特別展「クジラはアートだ!」のちらしに惹かれ、ちょうどイベントもやっている日にスケジュールが開いていたので初めて訪問しました。小さな博物館だと想像していましたが、A棟・B棟・体験学習館・船の収蔵庫・カフェあらみと建物もたくさんあって展示も立派なものでした。すぐ隣には大吉湾の海もあったり、古墳もあった...
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