光明寺 瑠璃光院

寺院

瑠璃色に輝く苔庭とリフレクションが造る幻想的な世界

磨かれた床や机に反射する新緑や紅葉が美しいことで知られ、春と秋の一般公開時には多くの参拝者が訪れる。大正時代末期から昭和にかけて改修した建築とともに、「瑠璃の庭」と呼ばれる苔の庭を鑑賞できる。

季節や時間帯によってその風景は変わるので、時期を変えても訪れたくなる} 季節や時間帯によってその風景は変わるので、時期を変えても訪れたくなる

比叡山麓の静かなる山里を目指して

出町柳駅から叡山電車の叡山本線に乗車し、終点・八瀬比叡口駅に向かおう。比叡山の西麓に位置する八瀬は、山間部でありながら若狭街道が通じていることもあって、古くから栄えた地域だ。672年(弘文天皇1)、天智天皇(てんじてんのう)の弟・大海人皇子(おおあまのおうじ)が、天皇の子・大友皇子(おおとものみこ)に対して起こした「壬申(じんしん)の乱」のとき、大友皇子がこの地で矢傷を背に負ったことが地名の始まりと伝われ、古くは「矢背」とも記していた。八瀬比叡山口駅から高野川に架かる橋を渡り、木立に包まれた散策路を川の流れに沿って歩いていくと瑠璃光院の山門が現れる。

叡山電車の八瀬比叡山口駅から徒歩5分ほどで到着} 叡山電車の八瀬比叡山口駅から徒歩5分ほどで到着

期間限定で公開される癒やしの空間

寺院は文化財保護の観点から通常は非公開となっているが、春と秋の期間限定で一般公開されている。SNSで投稿される美しい写真が話題を集め、ひと目見たいと公開を楽しみに待つ旅行者も多い。拝観受付を済ませ、参道をゆっくりと上ると、傾斜地に植えられたカエデと苔が織りなす緑の世界が広がる。新緑シーズンは目にも眩しく、秋には錦繍が競い合うように色付く。そこに身を置くだけで癒やされるような空間だ。庭園を進んで行くと書院への入り口がある。

木々のパワーを存分に授かろう} 木々のパワーを存分に授かろう

数寄屋建築と名庭が同時に楽しめる

瑠璃光院は、本願寺の歴代門跡もしばしば訪れたと記録に残り、明治時代に公卿・三条実美が「喜鶴亭(きかくてい)」と名づけた茶室も現存している。大正時代から昭和の初めにかけて広大な数奇屋造りに改築するとともに、豊かな自然を借景とした庭園を造営した。建築にあたった棟梁は、京都で数寄屋造りの名人と称された中村外二(なかむらそとじ)、作庭は佐野藤右衛門(なかむらとうえもん)一統の作と伝わる。日本情緒あふれる名建築と名庭のコラボレーションとしてその名が知られ、囲碁の本因坊位の対戦場にもなっている。

書院の2階から眺める「瑠璃の庭」} 書院の2階から眺める「瑠璃の庭」

神秘的な光景が目の前に広がる

多くの人びとを魅了する絶景があるのは書院の2階だ。階段を上がって部屋に入ると、迫力ある大パノラマのカエデとその木々が机に映り込む圧巻の光景が広がっている。ほかではなかなか見ることのできない神秘的な世界は写真スポットとして人気があるのも納得だ。リフレクションを堪能したあとは、写経で心を落ち着けよう。拝観の際に写経セットが渡され、部屋の一角に準備されたスペースで自然を愛でながら写経体験ができる。さらに1階に降りると寺院の名前の由来となった瑠璃色に苔がきらめく「瑠璃の庭」や、八瀬名物の「かま風呂」の復元など見どころが多い。人気ゆえに待ち時間がある場合もあるので、スケジュールに余裕をもって出かけよう。

いろいろなアングルで撮影してみよう} いろいろなアングルで撮影してみよう

事前準備や予約なしで写経が体験できるのがうれしい} 事前準備や予約なしで写経が体験できるのがうれしい

色彩豊かな緑の苔。秋には紅葉とのコントラストが見事} 色彩豊かな緑の苔。秋には紅葉とのコントラストが見事

スポット詳細

住所
京都府京都市左京区上高野東山55 map map 地図
電話番号
0757814001
時間
10:00-16:30(閉門17:00)
休業日
春、秋の特別拝観期間以外は拝観不可
料金
[一般]2,000円 [学生]1,000円 [障がい者手帳提示]1,000円
駐車場
なし

情報提供: ナビタイムジャパン

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