亀屋良長

和菓子

京の名水を使った、遊び心のある京菓子が評判

四条堀川にある「亀屋良長(かめやよしなが)」は220年続く和菓子の老舗。看板商品の「烏羽玉」をはじめ、今もこんこんと湧き続ける京の名水「醒ヶ井(さめがい)水」を使った京菓子を作り続けている。

代表銘菓の「烏羽玉(うばたま)」6個入540円。ひと口サイズの小さな和菓子だ} 代表銘菓の「烏羽玉(うばたま)」6個入540円。ひと口サイズの小さな和菓子だ

京の名水を使った和菓子作り

亀屋良長の始まりは、今から220年ほど前にさかのぼる。初代主人が1803年(享和3)、和菓子作りに欠かせない良質な水を求めて、四条醒ヶ井(さめがい)の地に「亀屋良長」を創業したのが始まり。以来8代にわたり、京菓子作りを続けてきた。初代主人が探し求めた「醒ヶ井」の水は、現在でも店先でこんこんと湧き続け、「亀屋良長」の和菓子作りを支えている。看板商品は「烏羽玉」で、創業当時から受け継がれる代表銘菓だ。波照間島産の黒糖で炊いたなめらかなこし餡を、寒天でつややかにコーティング。ケシの実がちょこんとトッピングされたその姿はまるで、檜扇の実のよう。なんとも上品な漆黒の意匠の京菓子だ。古くからの京都の人のなかには、親しみを込めて「烏羽玉の亀屋良長さん」と呼ぶ人もいるほど。

左/大きな暖簾が目印 右上/店舗の西側にある醒ヶ井。自由に汲んで持ち帰ってもよい 右下/醒ヶ井の近くには「亀」が!} 左/大きな暖簾が目印 右上/店舗の西側にある醒ヶ井。自由に汲んで持ち帰ってもよい 右下/醒ヶ井の近くには「亀」が!

家訓である「澄懐(ちょうかい)」には、正しい商売をしよう、との意味が込められている} 家訓である「澄懐(ちょうかい)」には、正しい商売をしよう、との意味が込められている

確かな技術力と新しい視点が持ち味

創業以来受け継がれる「烏羽玉」のような伝統的な京菓子を守りながらも、老舗だからこその技術力と女将を中心とした新しい視点を融合させた、新感覚の和菓子が充実していることも「亀屋良長らしさ」だ。近年では若い層に人気のショップとのコラボレーションも話題に。たとえば、お土産として人気の高い「宝ぽち袋」は、京都のテキスタイルブランド「SOU・SOU(そうそう)」とのコラボ商品だ。1~1.5cmほどのおめでたい意匠の小さな干菓子が、「SOU・SOU」の伊勢木綿の布ぽち袋にぎゅっと詰め込まれた愛らしい和菓子。柄は全部で5種類あるので、好きなものを選ぼう。ほかにも京都のショコラトリー「dari K(ダリケー)」とコラボした「焼きカカオ」も人気。こうしたコラボレーションは会合などで意気投合し、実現していくことも多いのだとか。人との縁を大切にする京都らしい展開だ。

「宝ぽち袋」840円。干菓子の意匠は宝づくし(打出の小槌・金嚢・巻物・隠れ蓑・鍵・米俵・小判・七宝)、小梅、くす玉} 「宝ぽち袋」840円。干菓子の意匠は宝づくし(打出の小槌・金嚢・巻物・隠れ蓑・鍵・米俵・小判・七宝)、小梅、くす玉

若い層にも人気を集める新しい「和菓子」

「亀屋良長」が生み出す新しい発想は、これまで和菓子にあまり親しんでこなかった層をもひきつけて止まない。トーストの上に置いて焼くとあっという間に小倉バタートーストが完成する「スライスようかん」は、羊羹は苦手……という若い層にも好評。バレンタインの季節にはカカオ、春にはラズベリー、秋には焼き芋と、季節限定の味わいも人気だ。

「スライスようかん」はちょっとした贈り物にもおすすめ} 「スライスようかん」はちょっとした贈り物にもおすすめ

あずきの風味と和三盆の甘みがよくあう「焼きあづき」は、百貨店からのエコをテーマにした商品を作ってほしいとの依頼によって誕生。ふだんは捨ててしまう、こし餡を作る際に出るあずきの皮をぼうろ生地に練り込んだ、さくさく食感のボウロだ。同じくふだんは捨ててしまうあずきを茹でた煮汁を使った「あづき餅」は京都限定。餅生地にメレンゲを練り込んでいるので、ほかにはないふわっふわ食感を楽しめる。「亀屋良長」には、ほかにも体にやさしい素材を使った「吉村和菓子店」と、パティシエの藤田怜美(ふじたさとみ)氏と作る和洋折衷菓子「Satomi Fujita by KAMEYA YOSHINAGA」の2つのブランドが存在。何度訪れても新しい発見を与えてくれる「亀屋良長」に足を運んでみてはいかが。

「焼きあづき」8個入692円。個包装な点がうれしい} 「焼きあづき」8個入692円。個包装な点がうれしい

「あづき餅」216円。きな粉をかけて味わおう} 「あづき餅」216円。きな粉をかけて味わおう

和菓子作りに使う木型がインテリアに} 和菓子作りに使う木型がインテリアに

スポット詳細

住所
京都府京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19 map map 地図
電話番号
0752212005
時間
9:30-18:00
[茶房]11:00-17:00
休業日
無休(元旦、2日、3日除く)
駐車場
なし
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club、その他)
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay、LINE Pay)
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】3,001-5,000円
滞在目安時間
0-30分

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 新年
    4.0 投稿日 : 2021.01.10
    阪急梅田店で笑み福を見つけたので買ってみました。小豆羊羹に、縁起のいい素材が散りばめられた、お正月-節分までの限定和菓子。お正月は干支柄の包装紙ですが、1月中旬-は節分用の包装紙に代わる。デコレーションケーキにも見える和洋折衷菓子の羊羹で美味しかった。縁かつぎついでにコロナも終息しないかなぁ-って思いながら頂きました。
  • Very good
    4.0 投稿日 : 2020.08.27
    外国の人にはなかなか餡子の美味しさが伝わらないのが残念です。今時のパンだと、このサイズでは少し小さい様な気もします。甘くて美味しい(^^)
  • 名水で作られるお菓子所
    4.0 投稿日 : 2020.08.01
    8月1日に訪問四条通りに面していますが、車で行きましたら、駐車場か少なく、堀川高校の方へ入り込むと道路狭くて一方通行で苦労しました。京都の名水のサイトでこちらを知りまして出かけました店の前に水くみ場があり、近くの人が汲みに来ていました。店のお菓子はこの水を使っているとのこと。京都は地下水が豊富なので料理もお菓子も味が繊細なのだと思います。プリンと、餡の匣、あんみつミツマメ、を買って帰...

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アクセス

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