二條陣屋
からくりと遊び心が見どころの京都に残る大名宿
逗留中の大名が客人を迎えた謁見の間
二条陣屋は今から約350年前の江戸時代の寛文年間(1661~1673年)の創建といわれる。当時、この辺りは京都所司代、京都町奉行、六角獄舎など幕府の行政・司法関係の機能が集まる地区。今の弁護士にあたる公事師(くじし)として成功した萬屋平右衛門(よろずやへいもん)は、京都所司代を訪れる大名に屋敷を宿として提供するまでになった。大名の客間である大広間は、釘隠しや欄間の透かし彫りに遊び心あふれるデザインが施されている。また、天井裏には見張り部屋が設けられており、万一、大名の謁見客に不穏な動きがあれば、警護の者が素早く降りて防戦することができる構造にもなっている。さらに、逗留中の大名は能を鑑賞して楽しんだそう。隣室は舞台として使え、板戸を落として障子を塞ぎ音が反響するような工夫がされている。
浴槽に身を沈めてくつろいだ大名湯殿
陣屋には旅の疲れを癒やす湯殿がある。しかもこの浴槽、屋外で沸かした湯を樋(パイプ)で浴槽に流し込むが、保温もできる。保温槽は炭火で温められており、この保温槽と浴槽の間を湯が循環し湯温が保たれる。循環する湯量も取っ手の付いている板を上下に動かすことで調節でき、いたれり尽くせりの浴槽だ。排水の仕組みもよく考えられており、江戸時代の知恵とは思えないほどだ。また、浴室にも奇襲に備え、三方に出入り口が設けられている。たとえ敵が浴室に入ってきたとしても、残る二方向のいずれかに逃げることができる。
大名だけでなく家族をも守った盤石の構え
逃げるための仕掛けはいたるところで見られる。たとえば茶室の水屋にある吊り階段。茶壷棚に見えていたのものが、いざというときに下ろすと2階へ通じる。大名を避難させたあと、警護の者が素早く元の棚の状態に戻したという。江戸時代の色に復元された赤壁の間は、家臣の控えの間として使われた。ここにもおもしろい仕掛けがある。襖を開けるとそこは追っ手の行く手をさえぎるだまし戸。その横にある腰高の網代襖から奥の廊下へと抜ける。「戦うためではなく逃げるための工夫です。公事師の仕事は身の危険を伴います。元は、自分の身を守るために考えたのでしょう」と現在の当主の小川さんは話す。罪人を一時的に預かる座敷牢や、火災から建物を守るための工夫も見どころだ。見学は事前申し込みの定員制。ホームページから予約する。
スポット詳細
- 住所
- 京都府京都市中京区三坊大宮町137 地図
- エリア
- 市内中心部エリア
- 電話番号
- 0758410972
- 時間
-
[案内時間]11:00、13:00、15:00からの3回
※各回約1時間、完全予約制(ホームページから) - 休業日
- 年末年始
- 料金
-
[見学料]大人1,000円、中・高校生500円
※小学生以下無料(保護者同伴のとき) - 駐車場
- なし
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 60-120分
- 備考
-
※見学予約は下記から
https://nijyojinya.net/tour-contact/tour/
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 町家や住宅に魅力は感じられませんでした
- 只の古いだけの住宅なのに・・・事前に予約まで必要??1670年頃に建てられたと云うから350年ほどは経過しているのかな?数寄屋造りらしいが防火建築面からと陣屋式建築面からとで当初はこれでも驚くなかれ!国宝指定受けていたとか??いくら何でも古い木造の町家が国宝?と思っていたら、今は重文指定に格下げになったとか?元々は、「小川家住宅」と云うらしいが、四条下ったとこの杉本家住宅と同じ類で、私にとっては全...
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- 予約必須
- 予約の電話を事前に入れてからの訪問になります。ガイドの方が丁寧に説明してくれます。床が冷たいので、毛糸の靴下も置いてあり、寒い方はどうぞというのも良かったです。
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- 予約要の場所
- このときの京都旅行でただ一カ所きちんと計画をたてて来ればよかったと後悔した場所でした。事前に電話で予約すると日に4回、案内があるようで、前に来てからきがつきました。予約なしでは中にはいれないので、計画が必要ですね。次回はここの時間を折り込みで再訪してみたいと思います。
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