品川神社

神社

東海道北品川宿の鎮守様

平安末期に創建された由緒ある神社は東京十社のひとつ。祈願成就・航海安全の神様、農業・商業・産業繁栄の神様、風水害除け・疫病除けの神様が祀られ、境内には富士塚、一粒萬倍(いちりゅうまんばい)の御神水など観光スポットも多い。

源頼朝が安房国から天比理乃び命(あめのひりのめのみこと)をお迎えしたのが始まり} 源頼朝が安房国から天比理乃び命(あめのひりのめのみこと)をお迎えしたのが始まり

すぐ下が幹線道路とは思えない荘厳な空間

京浜急行の新馬場駅北口を降りると、斜め向かいに石造りの鳥居と階段が見えてくる。品川神社の入り口だ。少し急な階段を登りきると、緑とかすかな土の香りが心地良い空間に遭遇する。すぐ下を交通量の多い第一京浜があるとは思えない、まったくの別世界だ。正面には立派な御社殿があり、見るだけで気持ちが引き締まる。御社殿は大規模な改修を終えたばかりで、銅板葺きの屋根や金箔を張り替えた飾り金物が実に美しい。境内には神楽殿をはじめ、宝物殿(正月や例大祭期間中のみ開館)や富士塚、御嶽神社や浅間神社のほか、お稲荷様や大黒様など、見るべきところは多い。最初に御社殿の参拝から始めよう。

御社殿へと階段が続く品川神社入り口の鳥居。龍が昇っている} 御社殿へと階段が続く品川神社入り口の鳥居。龍が昇っている

お祀りされている神様と金運を運ぶお稲荷様

神社は平安時代末の1187年(文治3)、源頼朝が海上交通安全と祈願成就の守護神として現在の千葉県館山市より洲崎明神を勧請したのが始まり。鎌倉時代末期には北条高時の家臣、二階堂道蘊(どううん)がお稲荷様(産業の守護神)を、室町時代中期には江戸城の築城で知られる太田道灌が風水害・疫病・歌謡の守護神として天王様をお祀りした。金運スポットとして知られるのが、赤い鳥居の連なる阿那稲荷神社。下社にある「一粒萬倍の御神水」でお金を洗い、近くの北品川や新馬場の商店街などで使用すると万倍になって返ってくるといわれている。

赤い鳥居に導かれてお稲荷様へ。ここでお金を洗うと金運が上がるといわれる} 赤い鳥居に導かれてお稲荷様へ。ここでお金を洗うと金運が上がるといわれる

御神水はお金だけでなく、印鑑を洗うのも吉とのこと} 御神水はお金だけでなく、印鑑を洗うのも吉とのこと

富士山登山を品川で

品川神社には「富士塚」もある。古くから日本には「山」に畏敬の念を持つ山岳信仰があり、富士塚に登れば富士山に登るのと同じご利益があるといわれる。本物の富士登山はかなり厳しいから、ぜひ品川の富士山にチャレンジしよう。境内への階段の途中から登山道があり、登山口、二合目と案内も出ている。火山である富士山を思わせるようなゴツゴツした山肌で、46段登ると完登だ。山頂は眺望も良く、目の前を京浜急行が走り、奥には新馬場の街並み、さらに向こうには高層ビル群も見える。ひと息ついたら神社のほうへ下山しよう。浅間神社の祠の横には愛らしいカエルの像が鎮座する。「帰る(カエル)」にあやかって交通安全、旅行安全を祈願したい。

品川神社の富士山頂からの眺め。目の前の高架鉄道が京浜急行だ} 品川神社の富士山頂からの眺め。目の前の高架鉄道が京浜急行だ

カエルの像横の石碑は「ぶじかえる」の意味をうたっている} カエルの像横の石碑は「ぶじかえる」の意味をうたっている

東京十社と大黒様

明治天皇が江戸城を皇居にされ、江戸を東京とすることを宣言された明治元年11月、天皇が東京の鎮護と万民の安寧を祈るため、東京の十社を准勅祭神社に定めた。そのひとつが品川神社だ。現在「東京十社めぐり」は静かなブームとなっており、専用の御朱印帳も出ている。また、品川神社には東海七福神(北品川から大森まで)の大黒天が祀られている。大黒天は福徳円満、財宝をもたらす神様であり、お正月は初詣に加え「七福神めぐり」の参拝客でも賑わう。ほかにも包丁の労をねぎらい、包丁により調理された動物や植物を慰霊する包丁塚もあり、じっくり時間をかけたい神社だ。

東京十社の御朱印帳は木製。それぞれの神社の御由緒が詳しく記載されている} 東京十社の御朱印帳は木製。それぞれの神社の御由緒が詳しく記載されている

スポット詳細

住所
東京都品川区北品川3-7-15 map map 地図
電話番号
0334745575
時間
[社務所受付]9:00-17:00
料金
無料
駐車場
あり(5台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
可(境内の喫煙所のみ可)
滞在目安時間
0-30分
車椅子での入店
可(境内可、ただし拝殿前には階段あり)
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 総勢7名で行った広めの神社
    3.0 投稿日 : 2022.04.10
    なかなか広めの境内でのびのびと参拝できました。友人総勢7人組で行ったのですが、あまり人影はなく思い思いに楽しめました。銭洗い弁天があるのでお金をあらって財布に忍ばせています。参拝は楽しかったですが、周囲にお店はないため観光には少々不向きかも。
  • こちらの《双龍鳥居》は東京三鳥居で有名ですが 境内[浅間神社]前の狛犬は とても珍しく 雲に乗っています
    5.0 投稿日 : 2022.02.28
    こちらの《双龍鳥居(鳥居の2本の柱に昇龍と降龍が彫刻)》は[東京三鳥居]の一つとして有名ですが 境内[浅間神社]前に 2対の狛犬があり その内の1対の狛犬は 台に富士山、足場は雲が彫られています(添付 写真参照)。日本国内あちこち探すと 他にもあるかも知れませんが 私自身が知る範囲では こちらのみとなっており 《狛犬》鑑賞ファンにお薦めします。又 境内の[御獄神社]前にも 1対の《狛犬》があり こ...
  • 御朱印頂かなければよかったかも…
    1.0 投稿日 : 2021.11.29
    御朱印を対応して頂いた方の対応があまりにも酷かったので、同じように感じた方はいなかったのかと思い後から口コミを調べて私だけではなかったのだと納得しました。参拝して気持ちが沈んだ神社は初めてです。

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アクセス

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最寄り

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