大報恩寺(千本釈迦堂)
京都市街地で最古の木造建造物を誇る、西陣の歴史ある寺院
千本通付近でお釈迦様を祀るお寺
千本釈迦堂へは、バス停の上七軒が最寄りだ。バスを降りて、七本松通を北側に200mほど歩いたところに入り口がある。千本釈迦堂は、正式には大報恩寺(だいほうおんじ)という寺名だが、千本通の近くにあり、仏師・行快作の釈迦如来像を本尊として祀るお寺であることから、古くから千本釈迦堂として親しまれてきた。
応仁の乱の戦火を逃れたお堂
千本釈迦堂は、鎌倉時代の1227年(安貞元)に、義空(ぎくう)上人によって創建された寺院。国宝の本堂は創建当時の姿が残る。室町時代後期に起こった応仁の乱の際には、細川勝元(ほそかわかつもと)率いる東軍および、山名宗全(やまなそうぜん)率いる西軍のいずれからも、庶民から信仰があついお寺であることから手厚い保護を受けて、戦火を逃れたという。そのような経緯から、現在では京都市街地で最古の木造建築物として国宝に指定されている。
内助の功「おかめ伝説」が残る
実は千本釈迦堂は、おかめ伝説の発祥の地でもある。「おかめ」とは、千本釈迦堂の本堂を手がけた大工の棟梁・長井高次(ながいたかつぐ)の妻であり、本堂を支える柱の1本を誤って短く切ってしまった夫に、機転の利いた助言をして窮地を救った人物。しかし、「妻の助言で、夫が大任を果たし得たことが世に知れては……」と考えたおかめは、上棟式を前に自害してしまったという。境内には、そんなおかめを供養する「おかめ塚」があり、お参りすれば、縁結びや夫婦円満、子授けのご利益があるとされる。
ほっかほかの大根炊きで無病息災!
京都の師走の風物詩といえば、大根焚き(だいこたき)だ。千本釈迦堂では、毎年12月7-8日の2日間、ほっかほかの大根が参拝者に振る舞われる。これは鎌倉時代、12月8日に行われる釈迦の悟りを祝う「成道会法要(じょうどうえほうよう)」の際、梵字(ぼんじ)を記した大根をお供えし、参拝者に振る舞ったのが始まり。この大根をいただけば、無病息災のご利益をいただけるという。毎年必ずお参りに足を運ぶ、という京都の人も多い人気の年中行事だ。
スポット詳細
- 住所
- 京都府京都市上京区今出川通七本松上ル 地図
- エリア
- 西陣周辺エリア
- 電話番号
- 0754615973
- 時間
- 9:00-17:00(拝観入場終了16:30)
- 休業日
- 無休
- 料金
- [拝観料]大人600円、大高校生500円、中学生以下400円
- 駐車場
- あり(15台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 千本釈迦堂は「おかめ伝説」の場所だったんです
- 大報恩寺の境内に「おかめ塚」がありました。 あのふくよかな笑顔の「おかめ」は実在した人だったんですね。「おかめ」は、本堂建築で棟梁を務めた大工「長井飛騨守高次」の奥さんでした。おかめさんは、夫の間違えを助言して窮地を救ったんですが、上棟式を迎える前に自害したそうです。おかめ塚には、そのおかめさんの像もありましたよ。
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- 「おかめ」の物語の場所
- 正式名称を大報恩寺という千本釈迦堂。国宝に指定されている本堂の右横に、おかめ塚がありました。 おかめさんの像があり、その横に石碑と説明板がありました。「おかめ」という人は、こちらの本堂を建築する棟梁を務めていた大工の奥さんです。棟梁の窮地を救いながらも自害したという愛妻「おかめ」の物語の場所なんです。縁結びや夫婦円満、子授け にご利益があるそうですよ。
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- 夫の名誉を守るため自害しました
- 大工の夫に名案を出したが故、女の知恵が夫を助けたということが世間に知れ渡るのを恐れ自害したとの話があります。個人的には、ではなぜこの話が広まっているの・・と突っ込みたくなりそうです。この話には奥が有りそうだなと考えてしまいました。千本釈迦堂境内に有り、ふくよかなお姿です。
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