落柿舎

歴史的建造物

嵯峨野の風景に溶け込む俳人・向井去来の住まい跡

門を入った左手には、去来が詠んだ「柿主や梢はちかきあらし山」の句碑が立つ} 門を入った左手には、去来が詠んだ「柿主や梢はちかきあらし山」の句碑が立つ

小倉山のふもとに広がる風光明媚な地・嵯峨野は、平安時代から天皇や貴族が別荘を築いた地であり、「源氏物語」などの文学作品にもしばしば登場している。歴史を刻んだ寺院や神社が点在するエリアを散策していると、ひときわ周囲の景色に調和した風情ある庵が現れる。江戸時代の俳人・松尾芭蕉の門下人であった向井去来の草庵跡だ。去来は1687年(貞享4)にはこの地に庵を結んでいたといわれ、松尾芭蕉も1691年(元禄4)4月18日から5月4日まで滞留し、その間に『嵯峨日記』を記したとされている。以来、多くの俳人が訪れ、庭には彼らの詠んだ句の刻まれた碑が残る。「落柿舎」の名前は、当時は庭に柿の木が40本ほどあったが、その柿の実が一夜のうちにほとんど落ちてしまったことに由来している。趣ある茅葺きの庵の玄関には、主の在宅を示す笠と蓑がかけられ、今にも去来の声が聞こえてきそうだ。庭内には投句箱が設置され、毎年10月の去来祭において優秀作品に賞が贈られているので、旅の思い出に一句ひねってみてはいかがだろうか。

現在の建物は1770年(明和7)に再建されたものだ} 現在の建物は1770年(明和7)に再建されたものだ

季節の生け花が風雅な庵に彩りを添える。庭内には俳句の季語となる草花が植えられている} 季節の生け花が風雅な庵に彩りを添える。庭内には俳句の季語となる草花が植えられている

落柿舎の約70m北、弘源寺墓地にある去来の墓。40cmほどの自然石に「去来」とのみ刻まれている} 落柿舎の約70m北、弘源寺墓地にある去来の墓。40cmほどの自然石に「去来」とのみ刻まれている

スポット詳細

住所
京都府京都市右京区嵯峨小倉山緋明神町20 map map 地図
電話番号
0758811953
時間
9:00-17:00(1-2月は10:00-16:00)
休業日
水、12/31、1/1
料金
[拝観料]300円(中・高校生150円)
駐車場
なし
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1-1,000円
滞在目安時間
0-30分
車椅子での入店
乳幼児の入店
ペットの入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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最寄り

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