若草山(三笠山)

山焼きで知られる古都奈良の象徴の穏やかな山

市街地を歩いていてもつねに目に入り「若草山は東」と方向を知る目安にもなって、愛される山。張りめぐらされたゲートがこの山独特の植生を守っている。遠足や家族旅行で、お弁当を広げた思い出をもつ県民も多い。

眺めて良し登って良しの若草山 眺めて良し登って良しの若草山

標高342mの芝生山

JR奈良駅からは少し遠く、近鉄奈良駅からは行基広場の大屋根の隙間からちらりと見える若草山。この山と山並みが連なる春日山原始林や御蓋山(みかさやま)には広葉樹と針葉樹の混合樹林が広がっているが、若草山はノシバと呼ばれる芝生が大部分を占めているため、どこから眺めても芝山として目をひく存在。隣の天理市や大和郡山市辺りからの遠望でも若草山はひと目でわかる。シカの楽園であり古墳もある個性の豊かさもあり、奈良市内を照らす朝日の登る山でもある。

山麓南側の入山ゲート 山麓南側の入山ゲート

山焼きで山の色がさらに変わる

地元では「すっかり枯草山になった」「いよいよ来週山焼きでコゲ草山になる」など冗談交じりの会話が交わされている。初秋までは若緑色のこの山も、秋の深まりとともに、草が枯れ山は薄茶色になる。そして年が明けると山焼きだ。例年1月の第4土曜に「若草山焼き」が行われ、芝生の山肌全体が炎に包まれる。この行事の発祥は定かではないが、山麓部の野上神社で松明やかがり火を点し、山焼きの無事を祈る儀式は味わい深い。
現在は植生の保全のためにもていねいな野焼きが地元消防団によりなされている。天候不順などを理由に広い範囲まで火が回らなかった場合は、その後日を改めて昼間に焼き直しが行われる年もある。

山裾の遊歩道も整備され車いすでも楽々 山裾の遊歩道も整備され車いすでも楽々

実際に登ってみよう

山麓から山登りをする場合、入山料を徴収するゲートは2か所あり、北入山ゲート側からと南入山ゲート側からのそれぞれ2本の登山道が、途中の若草山一重目(いちじゅうめ)まで延びている。基本的に眺めが良いのは南からの登山道で若草山らしさを満喫できるが、天候に恵まれれば、木陰がなく強い日差しを浴びる。北からの道は、若草山の隣の山の林の中を登る。行きと帰り、登りと下りでルートを変えてもいいだろう。
中腹にある一重目で南北それぞれの登山道は合流することとなり、そこから山頂まではルートは基本的に1つだけ。ここからは芝生やオギやススキ、シダなどの植物が広がっている。登山といったものの、ハイキングシューズではなく、履きなれた靴でも十分登ることができるので、せっかくだから上を目指してみてはいかがだろうか。

ゲートの内外でシカに出会える ゲートの内外でシカに出会える

山頂には前方後円墳も

車の場合は「新若草山ドライブウェイ」を経由し、直接山頂付近の駐車場まで楽々と行ける。駐車場から数分歩けば山頂広場に着き、展望台からは奈良盆地北部を見下ろす絶景を楽しむことができる。その山頂には鶯塚古墳(うぐいすづかこふん)という前方後円墳がある。『枕草子』に記された「うぐひすのみささぎ」がこの古墳にあたるとされ、名前の由来ともなった。
山頂から山を下る場合は、山頂広場からすこし下ったところにある二重目料金所にて入山料を支払うこととなる。また、開山時期は3月第3土曜から12月第2日曜となっており、これ以外の時期は閉山期間。人の気配がなく、シカやイノシシなどの野生動物の楽園となる。とはいえ、閉山期間でも車ならドライブウェイを使って、徒歩なら春日奥山遊歩道を歩いて山頂へ行くことが可能となっている。

山頂広場からの眺望、右奥は生駒山 山頂広場からの眺望、右奥は生駒山

スポット詳細

住所
奈良県奈良市春日野町
料金
【入山料】
[大人(中学生以上)]150円
[小人(3歳以上)]80円
備考
[開山期間]3月第3土-12月第2日

情報提供: ナビタイムジャパン

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