おはらい町

通り

旅人をもてなす心が息づく、伊勢神宮の鳥居前町(とりいまえまち)

江戸時代にお伊勢参りの旅人を迎えた「おはらい町」。その役割は今も健在で、伊勢伝統の多彩なグルメや土産物を求めて訪れる人々を笑顔にしてくれる。美しい家並みや五十鈴川(いすずがわ)の清流を眺めながら、気軽にそぞろ歩きを楽しみたい。

五十鈴川に沿って約800m続く町には、思わずふらっと寄りたくなる店が並ぶ} 五十鈴川に沿って約800m続く町には、思わずふらっと寄りたくなる店が並ぶ

切妻屋根・妻入りが並ぶ景観地区

「おはらい町」とは、伊勢神宮内宮に渡る宇治橋前から北に向かって800mほど続く鳥居前町のこと。町の東には五十鈴川が流れ、真ん中を通る「おはらい町通り」の両側に、昔ながらの風情を残す土産物店や飲食店約100店舗が立ち並ぶ。江戸時代からお伊勢参りの旅人で賑わってきたが、1993年(平成5)、町のなかほどに伊勢の伝統的な暮らしや文化、食を体感できる「おかげ横丁」が開業してから観光客が増加。年間約550万人もの人がそぞろ歩きを楽しんでいる。町全体が市の景観地区に指定されており、電線はほとんどの場所で地中化され、通りは石畳に。家屋も伊勢伝統の切妻屋根・妻入りが並び、シックな黒壁が美しい。

伊勢神宮門前町として古くから参拝客を迎えてきた} 伊勢神宮門前町として古くから参拝客を迎えてきた

旅人をもてなした「御師(おんし)」の町

もともとこの町には、明治初期まで「御師」の館が軒を連ねていた。御師とは伊勢信仰を日本各地へ広めた神官のことで、全国を回って参拝を勧誘。伊勢にやってきた旅人に宿を提供するツアーコンダクターのような役割を果たしていた。御師は館で御祓い(おはらい)や神楽も行っていたことから「おはらい町」と呼ばれるようになったという。現在は土産物店や飲食店が大半を占め、御師が活躍した面影はあまり感じられないが、おかげ横丁の北には御師・浦田太夫(うらたたゆう)邸の門が移築され残っている。また、祭主の宿泊所となっている旧慶光院(きゅうけいこういん)の、屋根に鯱(しゃち)が載った門も御師の館から移築されたものだ。

通り沿いに建つ銀行も景観に合った門構え} 通り沿いに建つ銀行も景観に合った門構え

五十鈴川の川岸でのんびり食べ歩き

郷土料理の「伊勢うどん」や「てこね寿司」はもちろん、気軽にテイクアウトできる唐揚げや魚介を使った磯揚げ、プリンなどのスイーツを提供する店もあり、バリエーション豊か。町の中心地にたたずむ赤福本店で、まったりとお茶を飲みながらいただく、できたての赤福は格別の味だ。ほかにも真珠や伊勢茶、伊勢型紙といった郷土色豊かな商品を扱う土産物店が多い。おはらい町通りから世古(せこ)と呼ばれる路地を抜けると、五十鈴川の川岸に出られる。人混みを避けて川沿いの景色を眺めながら、のんびり食べ歩きを楽しむのがおすすめだ。

清流五十鈴川を眺めながらゆったりとした時間を過ごすのもいい} 清流五十鈴川を眺めながらゆったりとした時間を過ごすのもいい

地下参道に新たなパワースポットが

おはらい町への車でのアクセスは、混雑する内宮に近い市営A駐車場より、町の北側にある市営B駐車場のほうが停めやすい。ここから内宮やおはらい町を結ぶ地下参道「内宮おかげ参道」には、壁面にハート型の石が紛れ込んでいる。職人が遊び心でこっそり目立たない場所に埋め込んだとのこと。女性やカップルの間で新たなパワースポットとして話題になっている。ぜひチェックして見つけてみよう。

ハート型の石を目的におはらい町に来るカップルも少なくない} ハート型の石を目的におはらい町に来るカップルも少なくない

テイクアウトのできる店も多く、種類豊富な伊勢名物が楽しめる} テイクアウトのできる店も多く、種類豊富な伊勢名物が楽しめる

スポット詳細

住所
三重県伊勢市宇治館町、宇治今在家町、宇治中之切町周辺 map map 地図
エリア
伊勢エリア
駐車場
あり(市営宇治駐車場/1時間まで無料)
Wi-Fi
あり(観光フリーWi-FiSummit Wi-Fi Ise)
英語メニュー
あり(宇治浦田観光案内所にて英語案内対応可)
備考
※電話番号は、伊勢市観光協会に繋がります。

情報提供: ナビタイムジャパン

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アクセス

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最寄り

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