博物館網走監獄

博物館/科学館

正直「楽しい」。満足度・満点クラスの充実した博物館

網走の刑務所といえば、昭和の名画『網走番外地』の影響もありちょっぴり怖いイメージだ。実際の網走刑務所は別の場所にあるが、ここ「博物館 網走監獄」はかつて網走刑務所にあった建物を保存公開。明治の名建築を鑑賞できたり「監獄飯」を楽しめたりと、満足度満点の観光スポットとなっている。

当時使用されていた網走刑務所裏門(登録有形文化財)。1919年(大正8)に着工し、5年かけて1080mものレンガ塀を積み上げた 当時使用されていた網走刑務所裏門(登録有形文化財)。1919年(大正8)に着工し、5年かけて1080mものレンガ塀を積み上げた

「監獄」のイメージを覆す楽しい博物館

網走市街地の南西にそびえる標高207mの天都山(てんとざん)。その中腹にある「博物館 網走監獄」は、約17万㎡という広大な敷地に25の建造物が点在している。しかもそのうち8棟が国指定の重要文化財で、6棟が登録有形文化財という貴重なもの。一方でテーマパークのような雰囲気もあり、入り口でもらえるリーフレットの順路に沿って、ゆっくり見学しよう。ミュージアムショップや、監獄飯を食べられる食堂もあり、観光スポットとしての充実度は高い。監獄食堂のラストオーダーは14時半。売り切れることもあるので早めに訪れたい。

敷地内にいくつかある見張り所の哨舎(しょうしゃ)は、すべて登録有形文化財だ 敷地内にいくつかある見張り所の哨舎(しょうしゃ)は、すべて登録有形文化財だ

国指定の重要文化財の庁舎。夜間、電気の灯るこの庁舎を見て、網走の人々は「最果ての不夜城」と呼んだという 国指定の重要文化財の庁舎。夜間、電気の灯るこの庁舎を見て、網走の人々は「最果ての不夜城」と呼んだという

北海道の開拓に必要とされた囚人たち

明治初頭、ロシアの南下政策に備えるため北海道の開拓が急がれていた。その頃、当時「集治監(しゅうちかん)」と呼ばれた国立刑務所は、明治政府に抵抗する元士族などの政治犯や思想犯で収容過多の状態。そこで囚人たちは、北海道開拓に駆り出されることになった。囚人たちが開墾した土地の面積は1700万㎡。そこに屯田兵や入植団がやってきて、本格的な開拓が進められていく。網走刑務所の始まりは、北海道開拓の始まりでもあるのだ。北の果ての極寒の地から囚人の命を守るため、舎房(牢屋)は堅牢で機能的に造られている。また、自給自足を目指す施設であったため、農場や味噌・醤油蔵なども存在する。

独房は、厚さ42㎝のレンガの壁で覆われており窓はない。規則違反をした者が閉じ込められた。こちらも登録有形文化財 独房は、厚さ42㎝のレンガの壁で覆われており窓はない。規則違反をした者が閉じ込められた。こちらも登録有形文化財

過酷な開拓の様子を体感できるスポットも

見学のスタート地点となる「庁舎」内には、館内施設の解説が並んでいる。敷地内の各施設にも細かい説明があるので、ここでは軽く予習する程度で十分だ。時間が合えば、予約不要のガイドツアーに参加するとよりわかりやすい。途中にある「監獄歴史館」では、北海道の真ん中を通る中央道路の開削をテーマにした映像が流れる。左右前方3つのスクリーンに映し出されるのは、過酷な道路工事の現場。網走から旭川までを結ぶ全長228㎞のうち、北見峠までの163㎞の工事に囚人が投入された。5.4m幅の道路を、夏は長雨、冬は極寒と戦いながら、通常の4倍のスピードで完成させることが求められた。原始林を切り開く工事では、700mに1人の割合で犠牲者が出たという。

食事の再現シーンなどは、見ているこちらも和まされる 食事の再現シーンなどは、見ているこちらも和まされる

美しい明治の建築物は、撮影もOKだが……

網走監獄には、2人の脱獄者(人形)が隠れている。明治の脱獄王・西川寅吉と、昭和の脱獄王・白鳥由枝(しらとりよしえ)だ。紹介アニメーションが流れたり、脱獄の様子が再現されていたりと、当時の看守を悩ませた2人も、今となっては来館者の人気者だ。館内は撮影が自由(ただし動画投稿サイトなどネットへのアップロードは禁止)。趣のある場所だけに、凝った衣装で撮影に来る人もいるが、ほかの来館者が驚くようなメイクや衣装、武器を模したものの携行は禁止。トイレでの着替えも厳禁だ。節度をもって楽しもう。1973年(昭和48)の網走刑務所全面改築を機に、野外歴史博物館として貴重な文化財を守り続けてきた博物館 網走監獄。展示の充実度や歴史的建造物の鑑賞、食事やお土産選びを考えると、2時間は確保しておきたい。夏場の見学はやや暑いので、こまめに水分補給をしよう。

教誨堂(きょうかいどう)内部。僧侶や牧師が受刑者を更生に導く施設。和洋折衷の造りで、天井飾りなど細かな意匠に注目(重要文化財) 教誨堂(きょうかいどう)内部。僧侶や牧師が受刑者を更生に導く施設。和洋折衷の造りで、天井飾りなど細かな意匠に注目(重要文化財)

刑務所の前方に流れる網走川の水を引いて、水路として活用していた様子を再現 刑務所の前方に流れる網走川の水を引いて、水路として活用していた様子を再現

スポット詳細

住所
北海道網走市字呼人1-1
電話番号
0152452411
時間
9:00-17:00(季節により変動する場合あり)
※最終入館は閉館の1時間前まで
休業日
年中無休
料金
【入館料】
[大人]1,100円
[高・大学生]770円
[小・中学生]550円
駐車場
あり(400台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy)
Wi-Fi
あり(一部施設のみ フレッツ光)
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい(屋外のため雨具必須)

情報提供: ナビタイムジャパン

アニメスポット情報

ゴールデンカムイ網走監獄編の舞台となった場所で、作中と酷似する施設も非常に多い。スタンプラリーをはじめ、ゴールデンカムイとのコラボイベントを行っている。

※ナビタイム調べ

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クチコミ

  • 冬ならもっと歴史を肌で感じられそう
    5.0 投稿日:2021.05.08
    子供の頃から一度は行きたかった網走監獄。ゴールデンカムイにも刺激されて初めて行きました。ゆっくり見ても2時間と予想してましたが、興味津々な私には、それでは足りなかった。各種展示や上映ものをちゃんと見るなら半日は必要。コロナのため、監獄食堂は場所を変えて営業してました。今の北海道があるのは、昔の囚人や看守の人達あってのものなのだと、感謝感激です。
  • キツネが走ってました
    4.0 投稿日:2021.03.20
    2月に行ったので、雪景色で趣が有りました。朝早く着いたら、敷地内を走るキツネと遭遇しました。慌て過ぎて写真を撮れなかったのか悔やまれます。建物は素晴らしく見応え有りましたが、監獄の歴史などを知ると、ちょっと怖くなりました。お昼は監獄食はやめて、オホーツク網走ザンギ丼を選んでしまいました。楽しかったです。
  • 網走といえばここ
    4.0 投稿日:2020.11.05
    30年ぶりの訪問でした。すぐそばのホテルからだったので朝一で入館できまして人が少なくゆっくりと隅々まで見ることができました。囚人に扮した人形の表情がリアルで子供たちは怖がっておりました(笑)もし、この施設へ1泊体験なんてサービスがあっても嫌ですね

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