梅雨を迎える6月は、しとしとと雨が降り続け、お出かけ先に悩む季節かもしれません。しかし日本では、梅雨だからこその絶景が楽しめます。
6月上旬から花を咲かせる紫陽花(あじさい)は、梅雨を代表する花のひとつ。紫陽花を見るために出掛けてみたら、憂鬱になりがちな雨の日も風情あるものに変えてくれるはずです。
そこで今回は、素敵なお寺が多くある古都・京都の「紫陽花の名所」をご紹介。日本屈指のあじさい寺として知られる「三室戸寺」や花手水発祥の地「楊谷寺」など、素敵なスポットを厳選してお届けします。
京都ならではの歴史ある風景と紫陽花のコラボは、一見の価値ありな美しさですよ!
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【宇治市】三室戸寺(みむろとじ)|日本屈指のあじさい寺
宇治市・明星山の麓に位置する「三室戸寺」は、光仁天皇の勅願によって創建され、古くより皇族や貴族からの崇敬を集めてきました。
そして花寺としての一面もあり、春から夏にかけては梅やツツジ、紫陽花を見ることができます。花々が咲く庭園の広さは、なんと約5000坪もあるのだとか。三室戸寺 紫陽花
6月になると、2万株の紫陽花が杉立木の間を埋めるように咲きはじめ、西洋あじさいや額あじさい、柏葉あじさい、幻の紫陽花と言われる七段花などおよそ50種の紫陽花を鑑賞できます。
そのほか、境内には池泉回遊式の庭園や枯山水もあり、参拝とあわせてじっくりと美しい風景を楽しむことができますよ。
【アクセス】京阪宇治線「三室戸駅」から徒歩約15分
※紫陽花園開園期間中の拝観料:大人1000円・小人500円三室戸寺 紫陽花
周辺の予約制駐車場
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02
【長岡京市】楊谷寺(ようこくじ)|花手水発祥の地
長岡京市にある「楊谷寺」は、“西の清水”とも謳われた天皇家ゆかりのお寺。お祀りしている柳谷観音様には眼病平癒のご利益があるとされ、平安時代より天皇家をはじめとした多くの人々に信仰されてきました。
そんな歴史深いお寺ですが、なんともフォトジェニックな花手水がSNSで話題となっています。“歴史と四季を感じられる聖地にしたい”という思いから、季節ごとの見頃の草花を浮かべた花手水が誕生したのだとか。楊谷寺 花手水
そして6月になると、境内を約5000株の紫陽花が彩ります。さまざまな種類の紫陽花が参道を囲むように咲く「あじさい回廊」を歩けば、梅雨の季節の魅力を全身で感じられるはずです。
また、紫陽花の見頃であるあじさいウィーク期間中には、上書院の特別公開や限定御朱印の授与、お祭りなどが開催されます。
【アクセス】阪急「西山天王山駅」から徒歩約60分、タクシーで約10分、毎月縁日(17日)には送迎シャトルバス(片道300円)あり楊谷寺 あじさい回廊
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03
【木津川市】岩船寺(がんせんじ)|紫陽花越しの三重塔は必見
木津川市にある「岩船寺」は、聖武天皇の勅願によって創建された真言律宗の寺院であり、奈良との県境に位置しています。境内には四季折々の花が咲き、花の寺としても有名です。
春には梅や桜で境内一帯がピンク色に染まり、夏には紫陽花やスイレンなど艶やかな花々が咲き誇ります。岩船寺 三重塔と紫陽花
京都の隠れた紫陽花の名所でもあり、歴史ある三重塔と紫陽花のツーショットは見逃せない絶景です。人の目線と同じ高さに花を咲かす紫陽花の間を歩けば、幼少期の探検気分を思い出せるかもしれません。
奈良駅から最寄りの加茂駅までは約16分の近さのため、奈良観光とあわせて楽しむのもおすすめです。
【アクセス】JR「加茂駅」より徒歩約90分、または木津川市コミュニティーバス当尾線「岩船寺」下車すぐ岩船寺 三重塔と紫陽花
- 岩船寺
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4.5
73件の口コミ -
- 京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
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- 0774763390
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- 8:30-17:00[12月-2月]9:00-16:…
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- 【公式HP】https://gansenji.or.jp/
すべて表示 -
04
【京都市東山区】智積院(ちしゃくいん)|紫陽花エリアは無料
京都市東山区にある「智積院」は、真言宗智山派の総本山であるお寺。元々この場所には、豊臣秀吉が愛息子・鶴松のために創建した「祥雲寺」というお寺がありました。
境内には、限られた広さの敷地を広々と見せるよう遠近法を取り入れた池泉鑑賞式の名庭があります。
そしてなんと、こちらの紫陽花は無料で鑑賞可能なんです!智積院 紫陽花
境内中央よりやや奥にある金堂の裏側が、あじさい園となっています。2012年頃に整備された比較的新しいあじさい園で、まだあまり多くの人には知られていない穴場なスポットです。
京都駅から鴨川を目指して東に徒歩約20分ほどで行けるため、お散歩好きな人は歩いて目指してみてもいいでしょう。
【アクセス】市バス「東山七条」下車徒歩約5分智積院 紫陽花
周辺の予約制駐車場
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【京都市右京区】法金剛院(ほうきんごういん)|京都駅から好アクセス
京都市右京区にある「法金剛院」は、極楽浄土をイメージした庭園が有名なお寺。蓮の寺としても有名ですが、紫陽花の美しさも負けていません。
平安末期に作庭されたという池泉廻遊式浄土庭園では、池の水面に蓮、池の周囲に紫陽花を見ることができます。法金剛院 蓮の寺としても有名
蓮が満開となる頃には、紫陽花の見頃としては少し遅めなので、紫陽花を目的に行く場合は、6月下旬の平日朝一番がおすすめ。蓮の花は、朝の時間帯に花を咲かせるため、午前中であればどちらも楽しめるはずです。
京都駅から電車で15分程度の花園駅が最寄りのため、新幹線などで早朝に降り立ち、そのまま足を運んでみてはいかがでしょうか。
【アクセス】JR嵯峨野線「花園駅」から徒歩約3分 / 京都市営地下鉄烏丸線丸太町駅から市バス93系統で『花園扇野町』下車すぐ法金剛院で多く見られる「渦あじさい」
- 法金剛院
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4.0
1件の口コミ -
- 京都府京都市右京区花園扇野町49
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- 0754619428
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- 9:00-16:00観蓮会として令和2…
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- 【公式HP】http://houkongouin.com/
すべて表示周辺の予約制駐車場
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06
【京都市西京区】善峯寺(よしみねでら)|紫陽花と京都市街を一望
京都市西京区にある「善峯寺」は、徳川5代将軍・綱吉の母・桂昌院ゆかりのお寺。大阪と京都の府境にある釈迦岳の山腹に、およそ3万坪にも及ぶ広大な境内を有しています。
高台にあることから、まるでハイキングに来たかのような気分で境内を散策できます。天然記念物である「遊龍の松」のほか、桜や紅葉、初夏にはツツジや約8000株もの紫陽花が見られます。善峯寺 紫陽花
約3000坪もの広さの白山あじさい苑では、西洋あじさいや額あじさい、山あじさいなど、多種多様な紫陽花を鑑賞できます。斜面一面を美しく彩る様子は圧巻。
見晴らしの良い高台には、けいしょう殿という屋根付きの休憩所があり、紫陽花越しに京都市街を一望できますよ。
【アクセス】阪急バス「善峯寺」下車徒歩約8分善峯寺 白山あじさい苑
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