伊東温泉
温泉湧出量は毎分3万4000ℓ。海と山、自然に恵まれた温泉地
東京から片道120kmでアクセス良好。自然豊かな観光地へ
伊豆半島の東海岸中部にある伊東市。海と山との自然に挟まれ伊東港をはじめとする近隣漁港には、新鮮な魚介類が豊富に水揚げされ、潮風を浴びて温暖な気候で育つ農作物も四季を通して収穫できる。地の物、旬の味覚を存分に堪能できるエリアだ。
そぞろ歩きが楽しい伊東の街。改札を出ると温泉まんじゅうの販売店や土産店が立ち並ぶ駅前通り、湯の花通り商店街があり、どこか懐かしい昭和レトロな雰囲気が残る街並みは歩くだけでもワクワクする。市内には昔ながらの共同浴場が10か所あり、そのうち8つの浴場が「七福神の湯」となっている。共同浴場の前には七福神の石像が立ち「七福神の湯スタンプラリー」も開催。湯巡りを楽しむのもおすすめだ。すべて源泉かけ流しというのもうれしいかぎり。
総湯量は静岡県でいちばんの豊富さ
伊東は県内一の総湯量を誇り1分間の湧出量は平均2万7358ℓ。旅館やホテルでは、施設内に自家源泉を持つところも多く、なかには1施設で複数の源泉を所有し、異なる泉質を楽しめる施設もあるほど。さらに加水や加温なしの源泉かけ流しで提供する施設も多い。温泉はアルカリ単純泉と塩化物泉が中心で、単純泉はクセがなくさらっと肌あたりが良く、塩化物泉は塩成分で体が包まれるように、湯上りは時間が経つほどぽかぽかと温まる。
歴史深く、数々の偉人に愛された伊東温泉
古くから湯治場として数々の偉人や文人に愛されてきた伊東温泉。温泉の発見は平安時代以前ともいわれ、江戸時代には徳川家光にいで湯を献上。大正時代には国文学者で歌人の尾上紫舟が伊東の別荘で年間数か月を過ごし500首以上を作歌している。また、与謝野晶子は毎年1~2回伊東を訪れ、その際夫婦で温泉と自然の風物を楽しみ詩を詠んだといわれている。ほかにも川端康成、北原白秋、室生犀星、幸田露伴など数多くの文人たちとも所縁ある温泉地だ。文学者、医学者の木下杢太郎(きのしたもくたろう)出生地でもある。
散策にもぴったりな伊東の中心地を流れる松川
東海館まで足を運んだなら、伊東温泉街の情緒と四季折々の自然を楽しみつつ、松川遊歩道を散策するのがおすすめ。東海館の対岸に柳並木の遊歩道があり、約1.5km東の先は海へと続く。途中、木下杢太郎のレリーフなど鑑賞しながら石畳を歩き、松川河口にあるなぎさ公園へ。
目の前には相模灘が広がり初島の姿も。天気に恵まれると房総半島、三浦半島、真鶴岬などの眺望も楽しめ、左手にはオレンジビーチや海岸線、温泉街の風景を望む開放的ですがすがしい空間だ。公園内には伊東市の彫刻家・重岡建治氏の作品の数々が展示されている。
スポット詳細
- 住所
- 静岡県伊東市 地図
- エリア
- 熱海・伊東・伊豆高原エリア
- 電話番号
- 0557376105
- 泉質
- 単純泉、ナトリウム-塩化物泉等
- 効能
- 神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、五十肩、打ち身、慢性消化器病、切り傷、やけど、慢性皮ふ病、痔疾、慢性婦人病等
- 泉温
- 25-68℃
- 源泉数
- 256
- 湯量
- 約2万7358リットル/分(伊東市全体)
- 共同浴場数
- 10
- 日帰り温泉施設数
- 14
情報提供: ナビタイムジャパン