うなぎ・割烹 北御門
地元で100年以上愛され続けるうなぎ料理の名店
楽焼の器で蒲焼きを提供する諫早独自のスタイル
諫早市の町なかをゆったりと流れる清流「本明川(ほんみょうがわ)」。有明海へとつながるこの川の河口付近で良質なうなぎが獲れていたことから、江戸時代より鰻処として近隣に名を馳せていた。その歴史を今に伝えるのが1883年(明治16)創業の「うなぎ割烹 北御門」だ。同店をはじめ、諫早では一風変わったスタイルで蒲焼きが提供される。それは「楽焼(らくやき)」という独特な形をした朱色の器。京都で茶器などを手がける窯元により、手とヘラだけで制作された珍しいもの。中は二重底になっており、空洞部分に湯が張ってある。この器の中に蒲焼きを載せ、器ごと温めてから提供するのがお決まりだ。そうすることでうなぎがほどよく蒸され、ふっくらとやさしい口あたりに。しかも最後まで温かく食べられるという優れものである。
経験に裏打ちされた職人技が伝統の味を守る
北御門の信条は「活き・焼き・タレ」。うなぎは適度に脂がのり、身が締まっているものを厳選。宮崎や鹿児島などの遠方から届くため、ポンプで汲み上げた地下水に打たせ、元気な状態にしてから店に出している。また同店では「開いたときの姿が美しいから」と背割りを貫く。熟練の技で串に打ち、生から一気に皮まで焼き上げる「地焼き」と呼ばれる関西風の流儀で脂をほどよく落としていく。そこにタレがしみ込んでいくという算段だ。自慢のタレは薄味の甘口。うなぎ本来の味を損なわないよう、すっきりとした味に仕上げているという。口に含むと肉厚の身はほわっとやわらかく、香ばしい風味と脂がはじける。まさに至福だ。
諫早の名物グルメと名所がコラボレーション
名物の楽焼うなぎ以外にも多彩なメニューがそろう。うなぎを1尾丸ごとぜいたくに使った「大名ひつまぶし」(4740円)や、せいろ蒸し(4切れ3000円~)など、どれにしようか頭を悩ませるほど。なかでも近年評判なのが「鰻福丼(まんぷくどん)」。ご飯の上に蒲焼きを載せ、眼鏡橋に見立てただし巻き玉子を盛り付けたもので圧倒的なボリューム感。だしのうまみがじゅわりとしみ出し、うなぎとの相性もバツグンだ。こちらは1日10食限定なのでお早めに。ちなみに、眼鏡橋は諫早市にもある。長崎市の眼鏡橋と同じく石造りのアーチ橋で、もともとは本明川に架けられていたという。1957年(昭和32)に起きた諫早水害のあと、近くの諫早公園内に移設された。
うなぎが名物の町でうなぎの妖精とも遭遇!?
店内は和の趣を感じる落ち着いた空間。2階の小上がり席では、窓の外に広がる本明川の景色を眺めながら食事を楽しむこともできる。3階は個室と法事などに利用できる広間が中心のレイアウト。特に夏場は帰省客がここでしか味わえないふるさとの味を求め、席がすぐに埋まるほどの盛況ぶりだ。諫早名物でおなかも心も満たされたあとは、本明川沿いをのんびり散歩するのもおすすめ。近くには諫早のゆるキャラ「うないさん」をデザインした置物みくじが人気の「諫早神社」もある。うなぎの妖精をモチーフにした愛らしい表情で、中におみくじが入っている。運気が「うなぎ昇り」になるよう願掛けしながら、運試ししてみてはいかが。
スポット詳細
- 住所
- 長崎県諫早市八天町4-3 地図
- エリア
- 諫早・大村エリア
- 電話番号
- 0957220167
- 時間
- 11:00-20:30
- 休業日
- 月(祝の場合営業。振替休日あり)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- 英語メニュー
- あり
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- ひつまぶしも美味い
- 昔から本明川沿いにある鰻屋さん。諫早ではかなり有名。蒲焼は甘めのタレで普通に美味い。今回ひつまぶしを注文しました。これも美味い。ただし、一緒に出てくる薬味は加減して入れたほうが良いです。ワサビも効いているので、足りなかったら足すくらいがちょうど良いかと。
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- ひつまぶし 美味でした
- 2階はテーブル席と畳席、客が多く活気がありました。ひつまぶしのセットは、ちゃわん蒸しやフルーツが付いてました。うなぎは外カリ中フワで美味でした。
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- 諫早風うなぎ
- お店おすすめの楽焼を食べてみました。柔らかくて美味しくはありますが、煮物のようです。好みが分かれると思います。
TripAdvisorクチコミ評価
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