飯高寺

寺院

往時の姿をそのままにとどめる仏教の学問所

間口約27m、奥行約16mの講堂は、県内最大の重要文化財の建造物。静けさに包まれた境内で、かつての賑わいを想像してみよう} 間口約27m、奥行約16mの講堂は、県内最大の重要文化財の建造物。静けさに包まれた境内で、かつての賑わいを想像してみよう

飯高寺(はんこうじ)はかつて法華宗(日蓮宗)の学問所として、全国有数の規模を誇った飯高檀林(いいだかだんりん)の跡。1580年(天正8)に開かれ、江戸時代には徳川家の寄進により規模を拡大し、最盛期には600~800人もの学僧がここで学び、多くの名僧を輩出したという。「檀林」とは、僧侶の教育機関をいう。今でいう大学のようなもので、修学課程は8階級。全過程を修了するまでおよそ36年もの歳月を要したといわれる。1874年(明治7)に廃檀となったが、その学統は立正大学へと受け継がれた。境内はうっそうとした杉の木々に覆われており、その入り口に「総門」が立つ。先へ進むと、経文や蔵書を収めた「一切経蔵」、試験の合格を祈願する場所だった「題目堂」、さらに「鐘楼」や「鼓楼」があり、最奥部にどっしりとした「講堂」がたたずむ。どれも江戸時代の姿をよく残しており、総門、鼓楼、鐘楼、講堂は国指定の重要文化財となっている。境内には桜やアジサイなど季節の花が咲き、秋の紅葉もすばらしい。なかでも4月下旬から5月上旬にかけて、講堂の裏庭に植えられた約500株が大輪の花を咲かせる、ボタンの名所として知られている。

1782年(天明2)に建造された総門。境内は全域が千葉県指定の史跡となっている} 1782年(天明2)に建造された総門。境内は全域が千葉県指定の史跡となっている

かつて学徒を講堂に呼び集めるために太鼓を打ち鳴らしたという鼓楼。1720年(享保5)の建造} かつて学徒を講堂に呼び集めるために太鼓を打ち鳴らしたという鼓楼。1720年(享保5)の建造

森のなかの参道。一帯は県の郷土環境保全地域に指定されている} 森のなかの参道。一帯は県の郷土環境保全地域に指定されている

スポット詳細

住所
千葉県匝瑳市飯高1789 map map 地図
電話番号
0479730089

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

map map 地図

最寄り

          周辺の駅はありません。 周辺のバス停はありません。 周辺の駐車場はありません。 周辺のインターチェンジはありません。

          このスポットを共有

          back

          クリップボードにコピーしました