石切山脈
日本最大級の採石場の絶景と特大モンブランを楽しめる笠間の新名所
現役の採石場を見学できるツアーが人気
笠間市稲田の山地一帯は広大な岩石帯で、明治時代から100年以上続く稲田石の日本最大級の採掘現場となっている。稲田石は花崗岩の一種で、世界でも類を見ない際立った白さから別名「白い貴婦人」とも呼ばれており、全国有数の歴史的建造物に使用されてきた歴史がある。石を切り出した跡は白壁の崖となっており、その景観の美しさからテレビやドラマの撮影が入ることもしばしば。石切山脈が行っているプレミアムツアー(要予約)に参加すると、採石場の絶景を専属スタッフの案内付きで巡ることができる。閉山した石切場を見学できる場所はほかでもあるが、現役の石切場を間近で見学できるのは全国でも珍しい。
長い年月をかけて変化した地形を堪能
今も採石が進む「奥山採石場(おくやまさいせきじょう)」に車で到着すると、70m近い垂直の崖が現れる。1899年(明治32)から100年以上採掘が続けられている場所で、上のほうは手彫りのため表面がゴツゴツとしている。中盤からドリルと火薬を使って掘り出した時代となり、現在はワイヤーで切り出しているので、地表近くには均一で美しい石の表面が並んでいる。こうした時代による採石方法の変化で、表面の見た目も大きく変わっていくところがおもしろい。見学している最中でも採掘作業が行われており、重機の稼働音が止むことなく響いていた。
口コミで人気になった絶景を上から眺める
次に訪れたのがいちばん古い採石場である「前山採石場」(まえやまさいせきじょう)。採石場としての役割を終えた場所に山から流れてくる雨水や湧水が溜まり、今では水深50mにもなるという。この巨大な水溜まりを囲むようにそびえる切り立った崖が絶景として有名になり、人が集まるようになったことがきっかけで、採掘場の観光ツアーを行うことになったという。風のない日は水面が鏡面のようになり、崖を映し出す姿はなんとも美しい。ツアーに参加すると、崖の真上からこの景観を一望できる。
行列ができるモンブランを絶景とともに堪能
プレミアムツアーが終わったら、付属のカフェ「U-A cafe」でぜひ食べてほしいのが「プレミアムモンブラン」だ。笠間の特産物である栗をふんだんに使用した、細さ1mmで絞り出されるモンブランが特徴で、行列ができるほど人気の商品だ。事前に希望すれば目の前で絞り出してくれるので、写真に収めることもできる。「U-A cafe」は「前山採石場」を眺められる位置にあり、石切場の風景を楽しみながらひと息入れることができる。笠間の新名所「石切山脈」へのアクセスは車で北関東自動車道笠間西ICより約10分。公共交通機関を使う場合はJR水戸線稲田駅から徒歩20分。
スポット詳細
- 住所
- 茨城県笠間市稲田4260-1 地図
- エリア
- 水戸・笠間エリア
- 電話番号
- 0296742537
- 時間
- 9:00-16:0(売店 9:30-15:00)
- 休業日
- 不定休(※年末年始:12月28日-1月3日休業)
情報提供: ナビタイムジャパン