三笠鉄道村三笠鉄道記念館

記念館

北海道の鉄道の歴史に触れ、蒸気機関車に乗ることもできる鉄道村

北海道の鉄道発祥の地・三笠。石炭を運ぶために敷設された幌内鉄道は、日本で3番目に誕生した鉄道で、産業鉄道としては日本初だった。1987年(昭和62)に廃線となったが、その歴史を伝えているのが「三笠鉄道村」だ。

三笠鉄道記念館がある幌内(ほろない)ゾーンに立つ「三笠鉄道村」の看板} 三笠鉄道記念館がある幌内(ほろない)ゾーンに立つ「三笠鉄道村」の看板

炭鉱の発展とともに歩んできた幌内鉄道

北海道で鉄道を走らせるきっかけは、三笠の幌内炭鉱で発見された良質な石炭層だった。これを小樽港まで輸送するため、官営の幌内鉄道が誕生。最初は小樽~札幌間に鉄道が敷かれ、着工から2年後の1882年(明治15)には目的地である幌内まで全線開通し、石炭輸送がスタートした。幌内鉄道は石炭を運ぶのがいちばんの目的であったが、石狩平野の農産物の運搬や生活物資の供給なども担い、北海道開拓に重要な役割を果たした。廃線になった際、鉄道に関する歴史的遺産や文化保存を目的とした「三笠鉄道村」が誕生。施設は、三笠鉄道記念館がある「幌内ゾーン」と、クロフォード公園の名で親しまれる「三笠ゾーン」の2つから構成されている。また、過去に道内各地で活躍した車両が合計50ほど展示されており、鉄道の一大ミュージアムとなっている。

三笠鉄道記念館の機関庫内に展示されている「C122」と「59609」の車両} 三笠鉄道記念館の機関庫内に展示されている「C122」と「59609」の車両

貴重な資料展示や実際に走る蒸気機関車がある三笠鉄道記念館

三笠鉄道村の中心となるのが幌内ゾーンにある「三笠鉄道記念館」。1987年(昭和62)、旧幌内駅の跡にオープンした。館内には、北海道の鉄道の歴史がわかる明治時代の貴重な資料や鉄道が敷設された際のジオラマ、大正・昭和初期に使われていた時刻表、制服、機関車の部品、信号機などが展示されている。SL模型もずらりと並び、鉄道ファンにはたまらない。2階には大きなジオラマが中央に設置され、四隅にある運転台から実際に鉄道模型を動かすことができる。入館料は530円、小・中学生210円。屋外には蒸気機関車や除雪車などが展示されている。ここでいちばんの注目は、本物の蒸気機関車S-304号に乗れること(乗車料金300円)。S-304号は1939年(昭和14)に造られた産業用機関車で、動態保存機として実際に走行している。煙を上げて走る姿を見るだけでなく、乗車までできるのはとても貴重。運行は土・日曜、祝日限定なので注意を。同じく土・日曜、祝日には、食堂車を改装したレストランもオープンしている。

実際に使われていたプレートや駅の看板なども展示されている} 実際に使われていたプレートや駅の看板なども展示されている

2階にある大きなジオラマと運転台。ジオラマ内にあるHOゲージの鉄道模型を実際に動かすことができる} 2階にある大きなジオラマと運転台。ジオラマ内にあるHOゲージの鉄道模型を実際に動かすことができる

見学だけでなく、実際に乗車体験ができる蒸気機関車S-304号} 見学だけでなく、実際に乗車体験ができる蒸気機関車S-304号

記念館近くには炭鉱の遺構が。三笠ゾーンには列車を展示

三笠市は市全体がジオパークとして認定を受けている。そのため、幌内エリアは三笠鉄道記念館のほか、そこから南東の山側へ車で2~3分入った森のなかにある旧幌内炭鉱施設もジオサイトに選ばれている。明治・大正期、この辺りには炭鉱で働く人々の住居がたくさん並んでいたそうだが、今はその姿はなく旧変電所や坑道に続く坑口(こうこう)の跡があるのみ。ここで掘られた石炭が幌内駅から運ばれていったことを思うと感慨深い。一方、炭鉱跡とは逆方向、三笠鉄道記念館から北西へ3kmほどの場所に、「クロフォード公園」の名で親しまれる三笠鉄道村の「三笠ゾーン」がある。ここは、幌内炭鉱へ向かう線路と幾春別(いくしゅんべつ)炭鉱へ向かう線路の分岐点だった旧三笠駅があったところで、今もその跨線橋(こせんきょう)が残されている。整備された公園内にはたくさんの貴重な列車も展示。駅舎の面影を再現した建物では、ミニ鉄道「三笠トロッコ鉄道」の乗車受付や鉄道関連グッズ販売を行っている。

旧幌内炭鉱施設のひとつ、音羽坑口跡。ここから坑道に入り、石炭が運び出されていた} 旧幌内炭鉱施設のひとつ、音羽坑口跡。ここから坑道に入り、石炭が運び出されていた

北海道に鉄道技術を伝えたアメリカ人、ジョセフ・ユリー・クロフォードにちなんで、「クロフォード公園」と名付けられた} 北海道に鉄道技術を伝えたアメリカ人、ジョセフ・ユリー・クロフォードにちなんで、「クロフォード公園」と名付けられた

スポット詳細

住所
北海道三笠市幌内町2-287 map map 地図
電話番号
0126731123
時間
9:00-17:00
休業日
月、冬期休館(10月16日-4月15日)
料金
[入館料]大人530円、小中学生210円
駐車場
あり(260台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1-1,000円
滞在目安時間
60-120分

情報提供: ナビタイムジャパン

クチコミ

  • 博物館セットが良いかな
    3.0 投稿日 : 2020.08.23
    昔はもう少し賑わいがあったような気がするし、故障中のものもあって、やや古くさい感じはあるけど、小さい子どもがいると蒸気機関車に乗ったり、外でも遊べるし、二階にはプラレールが走ってたり、HOゲージの模型があって300円で運転が出来るので楽しめるかな。カメラ付きなので運転手の気分で駅に停車させたり意外と楽しめますが、300円が必要なのに両替機は1階受付にしかないので予め準備を忘れずに!誰もいないと動...
  • 入館料、シルバー割りや身障者割必要!では?
    2.0 投稿日 : 2019.05.03
    入館料は560円であったがシルバー割りや障害者割りはなし。 JAF割りのみであった。 受付に人がいて入館料を払い入るのだが、チェックするシステムなく、「これより先は有料です」の看板のみ。ひょっとして入り放題??? で、当日は初老のおばさんのみで、人がいきなり多く入ってくると対応できない状態。なので、他のサービス等何も説明できない状態、対応の変更を望む。 1階はプレー...

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アクセス

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