京の食文化ミュージアム あじわい館
京都が誇る食文化についてたっぷりと学べるミュージアム
京都の食文化を支える京都市中央市場に併設
JR京都駅から2駅、約5分でたどり着くJR丹波口駅が最寄り駅だ。改札を出て五条通を西に2分ほど直進し、京都市中央市場と京都リサーチパークの間の道を左折すれば、京都青果センタービルが見えてくる。このビルの3階にあるのが、今回紹介する「京の食文化ミュージアム・あじわい館」だ。京都市中央市場に併設する施設でありながら、京都府と京都市が共同で運営していることも特徴のひとつである。市場内にあることで、全国から市場に届く新鮮な食材を最大限に活用することができ、「本物」の食材に触れながら食文化を体験できるのもうれしいところ。京都府域の物産品を集めた「京都まるごとお土産コーナー」も人気だ。
まるで本物みたい!個性豊かな食の展示
展示室には、京料理や京菓子について学べる展示から京の食文化に欠かせない食材や道具にまつわるものまで、幅広いジャンルがそろう。たとえば、「京料理とは」を知ることができる京都五大料理の展示には、老舗料亭が店で実際に使っているお膳や器を提供。料理の見本も、実際の料理の盛り付けそのままにかたどったリアルな食品サンプルを使っているのだとか。ほかにも、春夏秋冬の代表的な魚の種類と水深分布を示した展示や、クワイやえびいも、賀茂なすなど京都ならではの野菜の模型の展示など、いずれも楽しみながら京都の食文化について学ぶことができる。
また、京都にはこの日にこの料理を食べるという「おきまり料理」や「行事食」の文化がある。たとえば、お正月には「祝い肴三種」と呼ばれるごまめ、たたき牛蒡、数の子、7月の祇園祭のときには、鱧(はも)料理を食べる、などである。この行事食を紹介するコーナーでは、京都の1年間の代表的な年中行事とともに、その料理を食べる理由を知ることができるので、ぜひチェックしてみて。
五感を研ぎ澄ませて楽しむ「おだし体験」
食文化に関する展示だけでなく、体験が充実しているのも「京の食文化ミュージアム・あじわい館」の特徴だ。なかでも「おだし体験」は手軽に京都のだし文化を体験できると人気を集めている。「昆布」「カツオ」、昆布とカツオでだしを取った「一番だし」、さらにさばやいわしなどを加えたあじわい館独自にブレンドした「オリジナル」の4種を飲み比べ、その香りや味わいの違いを楽しむことができる。4種を飲み比べたあとは、アレンジによる味わいの違いを体験。たとえば、「昆布」と「カツオ」単体を混ぜたものと「一番だし」では、使っている素材は同じであるにもかかわらず風味がまったく異なることに驚かされる。また、おだしに醤油や塩を少し加えたものを飲み比べてみると、ほんの少しのアレンジだけで味わいが大幅に変化することを実感できる。
老舗料亭をはじめとするプロの料理人が教える料理教室
より本格的な体験をしたい人におすすめなのが、併設の調理実習室で行われる料理教室だ。京都市中央市場の新鮮な食材を使った料理教室で、講師は京都で活動する料理研究家や名だたる料亭の主人や若主人が務める。3000円程度からの参加しやすい体験料でありながら、旬の食材を使った京料理や魚のさばき方などを、プロから直々に学べると評判だ。近年では、事前に食材を届け、自宅のキッチンで実際に調理しながら学ぶことができるオンライン料理教室も人気を集めている。夏休みには毎年「夏休み宿題応援ウィーク」として、子どもたちの自由研究のヒントを散りばめた企画を実施。食のスペシャリストである「食の語り部」さんによるミニ体験教室や、茶道体験など、子どもたちの興味に沿って参加できるのがうれしい。大人も子どもも目的にあわせて楽しむことができる注目のスポットだ。
スポット詳細
- 住所
- 京都府京都市下京区 中堂寺南町130 京都青果センタービル3階 地図
- エリア
- 京都駅周辺エリア
- 電話番号
- 0753218680
- 時間
- 8:30-17:00
- 休業日
- 水(祝日を除く)年末年始(12/31/-1/4)
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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