石川酒造株式会社

酒造

見て飲んで食べて楽しい!酒飲みのテーマパーク

150年以上の歴史を誇る蔵元。国登録有形文化財や史料館、日本酒やビールにあう料理を提供するレストランもあり、年間約10万人が訪れる人気スポットだ。お酒が好きな人はもちろん、そうでない人も十分に楽しめる。

地下天然水で仕込んだ日本酒は、季節限定商品を含め約20種類。クラフトビールも製造している} 地下天然水で仕込んだ日本酒は、季節限定商品を含め約20種類。クラフトビールも製造している

江戸時代からの伝統を受け継ぐ多摩の酒蔵

銘酒「多満自慢(たまじまん)」で知られる石川酒造は、多摩川の東側の福生市(ふっさし)熊川にある。創業は幕末の1863年(文久3)。13代当主が多摩川の西側の小川村(現在のあきるの市)で、周辺の田んぼで収穫された余剰米を使って日本酒を造ったのが始まりだ。明治時代に現在の地に移り、以来、石川家は熊川村の名主として多摩の恵みを生かした酒造りを続けてきた。表門である「長屋門」から入ると、正面に白壁の「本蔵」が見える。1880年(明治13)に建てられたもので、柱や梁などは当時のまま。「多満自慢」はこの本蔵で、秋から初春にかけて仕込みを行う昔ながらの「寒造り」で醸造される。石川酒造では「酒造好適米」の最高峰ともいわれる兵庫県産山田錦のほか、うまみの濃い日本酒に仕上がる食用の飯米(はんまい)を多く使用する。ここで造られたお酒は売店「酒世羅(Sake Celler)」やオンラインショップで購入できる。「華やかな食卓を陰で支える酒造り」をモットーにしており、日々の食事と一緒に気軽にお酒を楽しんでほしいそうだ。

「本蔵」の入り口には酒屋の目印である杉玉が吊されている。左側手前に見えるのは「熊川分水」} 「本蔵」の入り口には酒屋の目印である杉玉が吊されている。左側手前に見えるのは「熊川分水」

酒蔵内の見学はコロナ禍により休止中。第4土・日曜のみ予約制で見学ツアーを行っている(2022年12月現在)} 酒蔵内の見学はコロナ禍により休止中。第4土・日曜のみ予約制で見学ツアーを行っている(2022年12月現在)

歴史ある酒蔵には見どころが満載!

本蔵の前には、明治時代に玉川上水から引かれた「熊川分水」がある。かつては水車が設けられ、精米を行っていた。そのかたわらには樹齢400年を超える「夫婦ケヤキ」が立っている。根元の祠に米の神様・大黒天と水の神様・弁財天が祀られているので、おいしいお酒が飲めることに感謝して手をあわせよう。また隣には、日本酒の仕込みに使われるのと同じ地下水が湧き出している。地下150mから汲み上げる秩父山系の伏流水である良質な水は、お酒の味を決める重要な要素。お酒造りにはもちろんのこと、レストランでの調理や飲み水にもすべて仕込み水を使っているというから、なんともぜいたくだ。さらに奥へ進むと、右側に杉玉が吊された「長屋門」が立っている。石川家当主自邸の表門で、1775年(安永4)以前の建築と伝わる。向かいにあるのは1898年(明治31)に建てられた「雑蔵」。1階は土蔵の趣を生かした食事処「食道 いし川」として営業しており、お酒とともに新鮮な魚を使った料理を楽しめる。また2階では、石川酒造の歴史や酒造りに関する貴重な史料を無料で見学できるので、ぜひ立ち寄ってみよう。

空高くそびえる「夫婦ケヤキ」。奥に見える右側の建物は売店「酒世羅」、左側は「文庫蔵」} 空高くそびえる「夫婦ケヤキ」。奥に見える右側の建物は売店「酒世羅」、左側は「文庫蔵」

「酒世羅」では日本酒やビールのほか、酒粕を使った入浴料やお菓子、オリジナルグッズも販売} 「酒世羅」では日本酒やビールのほか、酒粕を使った入浴料やお菓子、オリジナルグッズも販売

蔵元ならではのお酒とおいしい料理を楽しむ

石川酒造には今まで見てきた「長屋門」「本蔵」「雑蔵」など、国登録有形文化財に指定された建造物が6棟もあり、それらを見学しながら敷地内を歩くだけでも楽しい。詳しい情報を知りたければ、売店でガイドマップを入手しよう。印刷されたQRコードを読み取ると、各施設の解説をスマートフォンやタブレットで読むことができる。敷地のいちばん奥には、クラフトビールと本格イタリアンを提供する「福生のビール小屋」がある。日本酒で有名な石川酒造だが、実は1887年(明治20)からビール醸造に携わった歴史をもつ。「日本麦酒」(英文ラベルはJAPAN BEER)の名でドイツ式のラガービールを販売していたが、まだ王冠の技術がなく瓶が破裂しやすいなどの理由により3年で製造を断念。レストランの向かいには、当時ビールの原料となる麦芽を煮るのに使われた巨大な釜が鎮座している。1998年(平成10)には111年ぶりにビール造りを復活させ、東京のクラフトビール「多摩の恵」や「TOKYO BLUES」として人気を集めている。

「麦酒釜の館」に置かれた釜は、ビール醸造用として現存する日本最古の釜とされる貴重なもの} 「麦酒釜の館」に置かれた釜は、ビール醸造用として現存する日本最古の釜とされる貴重なもの

樹齢700年を超えるケヤキをはじめ、四季折々の風景を眺めながら食事を楽しめる「福生のビール小屋」} 樹齢700年を超えるケヤキをはじめ、四季折々の風景を眺めながら食事を楽しめる「福生のビール小屋」

クラフトビールはグラス600円。福生産ソーセージとマルゲリータ(各1500円)とともに} クラフトビールはグラス600円。福生産ソーセージとマルゲリータ(各1500円)とともに

スポット詳細

住所
東京都福生市熊川1 map map 地図
電話番号
0425305792
時間
[直売店酒世羅]10:00-18:00
[福生のビール小屋]11:30-21:30
休業日
[直売店酒世羅]火(12月除く)
[福生のビール小屋]月、火
駐車場
あり(50台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX)
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay)
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
可(外に喫煙所設置)
英語メニュー
あり
平均予算
【昼】1,001-3,000円
【夜】3,001-5,000円
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
乳幼児の入店
ペットの入店
可(テラス席)
雨の日でも楽しめる
はい
備考
※電話番号は直売店酒世羅に繋がります。
[福生のビール小屋]TEL:042-553-0171

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • ゲストハウスもあります。
    5.0 投稿日 : 2022.05.17
    時が止まったかのような場所。昨年の秋からゲストハウスも開設。敷地内にレストランと、日本食の店があり、そこで酒造の酒やビールが飲める。テラス席は天気がよければとても気持ちいい。美味いメシを食いながら、美味いビールと酒をのみ、そのままゲストハウスに宿泊。最高。
  • ドライブ中に
    4.0 投稿日 : 2020.11.13
    瀬音の湯から自宅に帰宅中、石川酒造のクラフトビールの看板をみつけてふらっと寄りました。多摩川沿いの住宅街に大きな蔵元がありました。ナビがないと行けない…門を潜ると、売店やビール小屋,土蔵に囲まれた夫婦欅など、歴史を感じられる敷地内でした。ビール小屋でペールエールとピザ、パスタを注文。雰囲気は抜群!庭を眺めながらの窓側の席で美味しいビールを飲んで帰りました。お土産に日本酒も買って帰りました。
  • チャリンコで散策中に見つけました
    4.0 投稿日 : 2020.05.10
    拝島まで妻のママチャリ(自転車)を借りて気の向くままのサイクリング。路地を走っていて大きい道に出るところで石川酒造の標識を見つけて寄りました。新型コロナの影響で見学場所は限定的でしたが、それでも時代を感じる建物(蔵)には圧倒されました。

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アクセス

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