ひがし茶屋街 懐華樓
金沢で最も大きな茶屋建築を体感
朱塗りの階段はインパクト大
美しい出格子と石畳が続くひがし茶屋街のなかほどに位置する懐華樓。夜の宴席のかたわら、昼は気軽なカフェとして営業し、人気を集めている。正面口の暖簾をくぐると、和のテイストにあふれたレトロな空間が広がり、その奥に真っ赤な朱塗り階段が2階に延びる。輪島塗の朱漆(しゅうるし)で仕上げられたこの階段は、多くのメディアで紹介され、2007年(平成19)公開の映画『舞妓Haaaan!!!』のワンシーンにも登場するなど、懐華樓といえばこの階段をイメージする人も多いほど有名になっている。
華やかさを最大限引き出す
1820年(文政3)のひがし茶屋街の誕生以降、懐華樓の建物では「志ま屋」「越濱」が昭和初期までお茶屋として営業していた。その後、長く空き家となっていたが、1993年(平成5)に懐華樓として復活を果たした。茶屋文化本来の華やかな雰囲気を感じてもらうために、残されていた建物を全面的に修復し、最高ランクのお茶屋として多くの人をもてなしていた当時の絢爛豪華な空間を再現した。細く華奢な造り、囲炉裏、建具、調度品などはなるべく往時の姿にこだわりつつ、間接照明、店内装飾などに現代のセンスを取り入れて、歴史とモダンを巧みに融合。独特の華やかさを醸し出している。
昭和初期に海外のVIP来店用に付けられたという「朱の間」の洋風照明。当時のまま使っている
お茶室も金沢らしさ満点
朱塗りの階段のほかにもうひとつ、懐華樓を訪れた人を驚かせるものが1階奥にある。「金箔の畳のお茶室」だ。日本で唯一、金箔織りの畳が使われている。照明の光を反射して茶室全体が金色に輝く中央には、金の獅子頭が鎮座する。まさに一見の価値ありだ。また、2階にも上がってみよう。今も宴席で使われる太鼓などを置いた「朱の間」を見学できる。さらに、廊下を挟んで向かいにある「群青の間」も必見だ。2つの座敷は大宴会が行われる際、襖(ふすま)を開け放して1つの空間となる。廊下を舞台に見立てて芸妓さんが踊りを披露し、華やいだ雰囲気に包まれる。
これぞ、ぜいたくの極み。金沢へ来たならぜひ見ておきたい空間だ
太鼓は芸妓が披露する舞踊、音曲のほか、お座敷遊びの必需品でもある
レトロ空間で気軽にカフェタイム
懐華樓には靴を脱いで上がる座敷スタイルのカフェが設けられており、足をリラックスさせて、ゆっくりスイーツタイムを楽しもう。金箔を使った黄金くずきり(1900円)や黄金ぜんざい(2000円)、二三味珈琲極コーヒー(落雁付き1000円)、野田屋茶店厳選抹茶パフェ(1700円)など、素材にこだわった甘味を楽しむことができる。また、内蔵を改装した空間はショップスペースになっており、のぞいてみよう。現役の芸妓さんも愛用する、懐華樓の女将プロデュースのオリジナルコスメや、地元酒蔵「中村酒造」とコラボした金箔入りの純米大吟醸「華の恋」など、お土産にぴったりのアイテムがそろっている。
スポット詳細
- 住所
- 石川県金沢市東山1-14-8
- エリア
- ひがし茶屋街周辺エリア
- 電話番号
- 0762530591
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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