蓮華王院 本堂(三十三間堂)

寺院

1001体の千手観音像が堂内に整然と並ぶ姿は圧巻

平安時代末期、後白河上皇の院御所に建てられた仏堂が始まりで、造営においては平清盛の協力があったとされる。全長120mの本堂には千手観音坐像を中心に1001体の観音立像、風神雷神像、二十八部衆が安置されている。

本堂の周りを歩いてその長さを体感しよう} 本堂の周りを歩いてその長さを体感しよう

建物の特徴が通称の由来

1164年(長寛2)、後白河上皇の院御所「法住寺殿(ほうじゅうじどの)」の一角に建立された仏堂に始まる三十三間堂は、天台宗のなかでも特に格式が高い「天台宗三門跡(てんだいしゅうさんもんぜき)」のひとつ、妙法院(みょうほういん)を本坊とする寺院である。正しくは「蓮華王院(れんげおういん)」というが、お堂の内陣に柱間が33あることから「三十三間堂」の名で広く知られている。権勢を誇った平清盛の資財協力によって創建したが、のちに火災によって焼失。現在の本堂は1266年(文永3)年に再建されたものだ。南北120mの長大なお堂は、日本でいちばん長い木造建築物といわれ国宝に指定されている。手前から奥へと一直線に続く光景は壮観そのものだ。

2021年(令和3)に整備された本堂東側の池泉回遊式庭園。春にはツツジやカキツバタが美しい} 2021年(令和3)に整備された本堂東側の池泉回遊式庭園。春にはツツジやカキツバタが美しい

本堂も堂内に祀られる仏像も、すべて国宝

堂内には中央に鎌倉時代の仏師・湛慶(たんけい)によって刻まれた高さ約3.4mの千手観音坐像(国宝)が祀られ、その左右に500体ずつ、さらに裏側に1体の合計1001体の千手観音立像(国宝)がずらりと並ぶ。前列には千手観音に従って人びとを守るとされる二十八部衆像(国宝)や、両端には風神・雷神像(いずれも国宝)が祀られている。堂内に一歩足を踏み入れると、その光景に圧倒されるが、千手観音立像の顔を一体一体よく見てみよう。実はすべて顔立ちが異なり、必ず会いたい人に似た像があると伝わっている。2021年(令和3)に導入されたタッチパネル式の検索システムによって、仏様の姿を詳しく見ることができるようになったので試してみよう。

お堂と調和した美しい庭園を散策しよう} お堂と調和した美しい庭園を散策しよう

新春の風物詩「通し矢」でも有名

三十三間堂では年間を通じてさまざまな行事が行われているが、なかでも全国的に知られているのが「大的大会」、通称「通し矢」だ。毎年1月15日に近い日曜に開催され、振袖・袴姿の新成人ら約2000人が参加し、本堂西側の射場で60m先に設けられた直径約1mの的に向けて次々と矢が放たれる。当日は境内が無料公開となることから、華やかな光景をひと目見ようという人びとで大いに賑わう。新春を代表する京の伝統行事、その迫力を確かめてみよう。

スポット詳細

住所
京都府京都市東山区三十三間堂廻町657 map map 地図
電話番号
0755610467
時間
[拝観時間]8:30-17:00(11/16-3月は9:00-16:00)
※受付終了は30分前
休業日
年中無休

情報提供: ナビタイムジャパン

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