わっぱビルヂング

駅から3分ほど歩くと見えてくる白いビル

大館曲げわっぱの商品をじっくり見られる

わっぱビルヂング1階に入る「柴田慶信(しばたよしのぶ)商店」には、さまざまな用途に合わせてデザインされた曲げわっぱがそろう。冷めたご飯でもおいしくいただけると定評のあるお弁当箱には、子どもの成長に合わせてサイズを変えられる「つくし弁当箱」や、スリムなビジネスカバンにも収まりのいい「長手弁当箱」などがあり、実際に手に取って比べながら選べるのがうれしい。店内にはほかにもおひつや、ほどよく水分を吸い取ってくれるパン皿なども並ぶ。曲げわっぱは手入れが難しいと思う方もいるかもしれないが、使用後に汚れをタワシで洗い落とし、磨き粉を使って磨くだけと意外に簡単。長年使って不具合が生じたときには修理も受け付けてくれるので安心だ。

ずらりと並べられた曲げわっぱの数々

曲げわっぱを自分で作ろう

柴田慶信商店では、曲げわっぱの製作体験も行っている。曲げ加工から山桜の木皮を使った樺綴じ(かばとじ)、底入れをして仕上げまでを行う。その日に持って帰れるのもうれしい。作ることのできるものは、丸弁当(本体価格7,000円)とパン皿(本体価格4,000円)の2種だ。体験時間は1時間30分〜2時間ほど。電話予約のみだが希望の方は問い合わせを。また、店内には創業者の柴田慶信さんが集めた世界の曲げ物を展示してある。彩色された物やチベットのバターケースなど、曲げ物の広い世界を知ることができるのも楽しい。

店内奥にある曲げわっぱ製作体験スペース

「世界の曲げ物ミュージアム」として展示されているチベットのバターケース

絵柄がかわいらしいドイツ製の帽子入れ

交流が生まれるシェア空間

2階にあるのは「MARUWWA(マルーワ)」。ここはシェアオフィス、コワーキングスペース、コミュニティサロンとして交流の場となっている。利用者は地元で活躍するクリエイターや勉強場所として活用する学生、そして大館市外から来て仕事を行っている人などで、利用の仕方はさまざまだ。地域の人やクリエイターとつながる場所としても利用されており、今や大館には欠かせない場となっている。定休日は火・土・日・祝で、予約なしの一時利用(ドロップイン)も可能だ。

半日(3時間まで)の一時利用は1人660円

バリスタがいれるコーヒーで休憩を

バリスタがいれる本格コーヒー(490円〜)を飲めるのは「S.witch cafe(スイッチカフェ)」。姉妹で運営しており、細部までこだわって作られたメニューが並ぶ。おしゃれで明るい雰囲気の店内が心地良くついつい長居してしまいそうになる。「曲げわっぱティラミス」や季節に合わせて作られたスイーツを目当てに遠くから足を運ぶ人も多い。(曲げわっぱティラミスを含めスイーツは数に限りあり)商品の一部はテイクアウトにも対応してくれるので、おいしいコーヒーを片手に大館市内の散歩を楽しんでみてはいかがだろうか。

曲げわっぱティラミスとラテアート(曲げわっぱティラミスはテイクアウト不可)