長浜市長浜城歴史博物館

博物館/科学館

秀吉の天下統一への足掛かりとなった「出世城」跡地に立つ歴史博物館

羽柴(のちの豊臣)秀吉が築城し、ここから天下統一への道を駆け上がっていったことから「出世城」と呼ばれる長浜城。昭和に再興された天守は、秀吉をはじめ、長浜の町やゆかりの武将について学べる歴史博物館となっている。

長浜城歴史博物館の正面はこちら 長浜城歴史博物館の正面はこちら

長浜城の始まりと現在

織田信長による浅井氏攻めで活躍した秀吉は、今浜(現在の長浜)の地に築城、1574年(天正2)、37歳にして初めて一国一城の主となった。地名を長浜と改めて町づくりを行い、大坂城に移るまでの約9年間、長浜城を拠点に信長の先兵として躍進していった。このことから長浜城は「出世城」と呼ばれている。秀吉が伏見城で逝去し、豊臣家が滅亡したあとの江戸時代前期に長浜城は廃城となり、その遺構は長浜別院大通寺や彦根城に移築されたと伝わる。当時を記録した古文書はわずかにあるものの絵図は残っておらず、長浜城がどのような姿をしていたかは解明されていない。1983年(昭和58)、安土桃山時代の城郭を参考に天守が再興され、長浜城歴史博物館となった。アクセスはJR琵琶湖線長浜駅の西口から徒歩7分ほど。長浜市民の憩いの場である豊(ほう)公園内にある。

公園の入り口に立つガラス製のフレーム越しに長浜城歴史博物館を望む 公園の入り口に立つガラス製のフレーム越しに長浜城歴史博物館を望む

石段を上がると長浜城歴史博物館の全容が見える 石段を上がると長浜城歴史博物館の全容が見える

5層の天守を順に巡る

長浜城歴史博物館は5階建てで、1階は受付とミュージアムショップ、2階と3階は期間ごとに特別展や企画展が開催される展示室、4階は春(4~5月)と秋(10~11月)の日曜と祝日のみ開かれる茶室(現在休室中)、5階は眺望を楽しめるパノラマ展望台となっている。館内は、気の向くままに巡ってOK。おすすめは、展望台からの絶景をフィナーレとし、上層へと向かっていくルートだ。まずは、「湖北・長浜のあゆみ」をテーマに長浜の歴史や文化を紹介する2階展示室へ。続いて「秀吉と長浜」をおもなテーマとし、秀吉をはじめ、秀吉に仕えた石田三成、小谷城の戦いで敗れた浅井長政など長浜と関わりの深い武将の足跡や人物像を紹介する3階へと向かおう。

3階展示室。テーマに沿って展示替えが行われる 3階展示室。テーマに沿って展示替えが行われる

長浜城の築城の様子をジオラマで再現 長浜城の築城の様子をジオラマで再現

3階展示室。秀吉が出世していくまでの足跡がわかる 3階展示室。秀吉が出世していくまでの足跡がわかる

展望台から長浜の町と琵琶湖を一望

エレベーターがあるのは3階まで、その先は階段で。5階の「戦国合戦パノラマ展望台」には回縁が付いており、窓越しではなく外の風を感じながら長浜の町と琵琶湖の眺望を楽しめる。南側は、彦根城や安土城址、琵琶湖唯一の有人島・沖島、比叡山などが見渡せる。北側は、神の棲む島といわれる竹生島(ちくぶしま)、秀吉と柴田勝家が対戦した賤ケ岳や、小谷城址、東側は、信長や秀吉の戦を陰ながら支えた鉄砲の里・国友町や、関ケ原古戦場、滋賀県一の霊峰・伊吹山などが望める。城を拠点に古跡の数々をぐるりと遠望していると、戦国の世に生きた城主の想いを、少しばかり体感した気分になる。博物館を見学したあとは、長浜城の石垣出土地や秀吉の石像、長浜城内にあったとされる井戸跡「太閤井戸」がある豊公園にも立ち寄って、長浜城の歩みをたどってみたい。

パノラマ展望台から南側を望む パノラマ展望台から南側を望む

武将たちの足取りがわかる「戦国合戦パノラマの世界」のパネル 武将たちの足取りがわかる「戦国合戦パノラマの世界」のパネル

スポット詳細

住所
滋賀県長浜市公園町10-10
電話番号
0749634611
時間
9:00-17:00(最終受付16:30)
休業日
HPをご確認ください
料金
【入館料】
[大人(高校生以上)]410円(330円)
[小・中学生]200円(160円)
※括弧内は団体料金(20名以上)
駐車場
あり(446台)
※豊公園駐車場(普通自動車3時間無料)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay、LINE Pay)
Wi-Fi
あり(Biwako Free Wi-fi)
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい
備考
[公式サイト]https://www.city.nagahama.lg.jp/section/rekihaku/

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 琵琶湖畔の長浜城
    3.0 投稿日 : 2021.04.11
    長浜城は今は博物館となっており、2階と3階に展示、5階が展望台となります。石垣などがあまり無く、小さな城でした。
  • 琵琶湖畔で景色が良いです
    5.0 投稿日 : 2021.03.14
    豊臣秀吉がまだ羽柴秀吉と名乗っていた時に築城、秀吉像もあります。琵琶湖畔と、桜の美しい、市民の憩いの場のエリアです。隣接する公園や湖畔に座って、お城を眺めるのも贅沢な気分でした。
  • 琵琶湖岸の再建された長浜城天守閣
    4.0 投稿日 : 2021.01.25
    彦根から足を延ばして、長浜を訪れました。米原から北陸線に入りますが、今は新快速が敦賀や長浜まで直通で走っています。その新快速電車内でも、新春を迎えると長浜盆梅展のお知らせが目に付きます。ここ長浜は、太閤さんが北陸攻めで武功を挙げて城を築いて、出世の地になりました。

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