浜松市楽器博物館

博物館/科学館

多様な楽器と音楽を平等に扱う、世界でも第一級の楽器博物館

ヤマハ、カワイ、ローランドをはじめとする世界的な楽器メーカーはもちろん、200社以上の楽器関連企業が集まる浜松ならではの博物館。世界中から収集された楽器を通じて、各地の文化や美意識に触れることができる。

「浜松アクトタワー」の北側に位置。建物内にミュージアムショップやカフェも併設されている} 「浜松アクトタワー」の北側に位置。建物内にミュージアムショップやカフェも併設されている

入り口正面にレイアウトされているのはミャンマーの伝統楽器サイン・ワイン。重厚感と精巧さが目をひく} 入り口正面にレイアウトされているのはミャンマーの伝統楽器サイン・ワイン。重厚感と精巧さが目をひく

世界中から収集した1500点もの楽器を展示

浜松市楽器博物館は、JR浜松駅前にそびえ立つアクトタワーを中心とする「アクトシティ浜松」を擁するエリアに位置している。浜松駅からは歩いて約10分、車の場合はアクトシティ地下駐車場や市営の駅北駐車場を利用すれば、雨の日でも傘をささずにアクセスできる。浜松市楽器博物館は1995年(平成7)に開館した、日本で唯一の公立楽器博物館である。世界中から収集した1500点もの楽器を展示するだけでなく、コンサートやワークショップなど楽器や音楽にまつわる多様な事業を展開している。最大の特徴は、「あらゆる地域の楽器と音楽を偏りなく、平等に扱うこと」。音楽のまち・浜松らしい、このコンセプトによって、音楽のもたらす純粋な楽しさ、文化的な豊かさが、幅広い世代に届けられている。初めての訪問なら、入り口でイヤホンガイドを借りて(無料)、解説を聞きながら見学するのもおすすめだ。

第1展示室にはアジアの楽器がそろう。ジャワ島のガムラン、韓国の宮廷楽器をはじめ、モンゴル、インドなどの資料も充実} 第1展示室にはアジアの楽器がそろう。ジャワ島のガムラン、韓国の宮廷楽器をはじめ、モンゴル、インドなどの資料も充実

バリ島のガムランは色彩も鮮やか。舞踊に使用される聖獣・バロンと魔女・ランダも展示されている} バリ島のガムランは色彩も鮮やか。舞踊に使用される聖獣・バロンと魔女・ランダも展示されている

露出展示方式により、気品や味わいが間近に

受付を済ませて入館すると、1階の第1展示室にはアジアの楽器がまとめられている。インドネシアのガムラン、ミャンマーのサイン・ワインなどの展示は、迫力がありきらびやか。世界でも指折りのコレクションだ。階段を降りると、オセアニアやヨーロッパなど地域ごとの楽器が集められた第2展示室。アフリカの太鼓は大きさもデザインもさまざまで、造形を眺めるだけでも楽しい。その奥の第3展示室には、オルガン、ピアノからチェンバロ、クラヴィコードまで、多様な鍵盤楽器がそろえられている。大作曲家たちと同時代のピアノは、現代のものにはない個性と気品をまとい、どれも美しい。展示は基本的に楽器の質感を間近で確かめられるよう、ケースに入れない露出展示方式を採用。実際の音色を聞くことができるものもあるので、音とともに記憶に残すことができる。吹き抜けの天空ホールではコンサートが開催されることも。知らない音楽に出合えるかもしれない。

B1階の第2展示室にはオセアニア、ヨーロッパ、アフリカなど、地域ごとに特色ある楽器がまとめられている} B1階の第2展示室にはオセアニア、ヨーロッパ、アフリカなど、地域ごとに特色ある楽器がまとめられている

鍵盤楽器がズラリと並ぶ第3展示室。形状や装飾はもちろん、ボタンを押して音の違いを確認しながら見学しよう} 鍵盤楽器がズラリと並ぶ第3展示室。形状や装飾はもちろん、ボタンを押して音の違いを確認しながら見学しよう

実際に触れることができる体験ルームが人気

再び1階に戻ったら、階段を上った左手にある日本の楽器が集められたコーナーへ。雅楽の楽器や独自に発展した一絃琴(いちげんきん)など、日本の伝統的な楽器こそ、なかなか見る場所がないので、ぜひこの機会に目にしておきたい。第4展示室に進むと、20世紀を象徴する電子楽器と国産の洋楽器が並べられている。1888年(明治21)頃、足踏み式リードオルガンの製作に始まる、浜松における楽器産業の歴史を展示とともにたどろう。体験ルームは、家族連れやカップルに人気。親指ピアノ、バラフォン、セミージャなどの楽器に触れ、実際に音を出すことができる。「楽器を演奏できないから」「音楽に詳しくないから」と、訪問を躊躇する方がいるかもしれないが、楽器を通じて地域の歴史や文化に触れたり、音の出る仕組みを考察したりと、楽しみ方はそれぞれ。ぜひ一度は足を運んでほしい、浜松ならではのスポットだ。

電子オルガンやシンセサイザーなど電子楽器を展示する第4展示室。奥には国産洋楽器とともに、普及や生産に関する資料も紹介されている} 電子オルガンやシンセサイザーなど電子楽器を展示する第4展示室。奥には国産洋楽器とともに、普及や生産に関する資料も紹介されている

体験ルームでは足踏み式オルガンや琴に加え、アフリカや南米の楽器に実際に触れることができる} 体験ルームでは足踏み式オルガンや琴に加え、アフリカや南米の楽器に実際に触れることができる

スポット詳細

住所
静岡県浜松市中区中央3-9-1 map map 地図
電話番号
0534511128
時間
9:30-17:00
休業日
第2・4水(祝日の場合は翌日、8月無休)、年末年始
料金
【観覧料】
[大人]800円
[高校生]400円
[中学生以下・70歳以上・障害者手帳所持者]無料
駐車場
なし
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり(館内FreeWi-Fi)
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 世界中の楽器がたくさん展示されていた!
    5.0 投稿日 : 2023.02.10
    平日の午前中に行ってきました。広いフロアに楽器がたくさん展示してあり圧巻です。見学者が少なくゆっくり見学できました。学芸員の方が楽器の説明と演奏をしてくださったのですがシュールな感じで、もっと見学者が増えるといいのにと思いました。
  • 写真とは異なる不思議なピアノかあります。
    4.0 投稿日 : 2022.12.18
    浜松駅から近くて、時間によっては生演奏もあり、世界各国の沢山の楽器や、古い楽器もあり、また触れて演奏出来るのもあって、凄く行きたかったので楽しかったです。今回は、時間があまりなかったので、もっとゆっくり見たかった。写真もあまり撮れなかったです、
  • 最高の楽器博物館
    5.0 投稿日 : 2022.06.12
    浜松は楽器製造では世界的な中心の一つです、ここに世界の色々な楽器が展示されているは貴重です、世界の楽器が見事に揃えてありますどうして使うのかわからない楽器もあります説明があり充分楽しみました、浜松市に感謝です。

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アクセス

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