佐久島
島内22か所に作品が点在する、三河湾に浮かぶアートの島
佐久島へは、一色港から船の旅を満喫
愛知県の知多半島と渥美半島に抱かれるように、三河湾のほぼ中央に浮かぶ佐久島。島内22か所(2021年11月時点)に、無料で鑑賞できる大小のアート作品が点在。「アートの島」として大きな注目を集めている。島へ渡るには、西尾市の一色(いっしき)港から高速船を利用。一色港へは電車とバスで行くこともできるが、約1000台の無料駐車場があるので車で行くのがおすすめだ。佐久島には西港と東港があり、西港へは20分ほどで到着。東港へはプラス5分ほどかかる。2つの港の距離は約2km、歩くと片道25分程度だ。行きに西港で降りたなら、アート作品を巡りながら帰りは東港へ。行きに東港で降りたなら、帰りは西港から高速船に乗るのがいいだろう。
「西港休憩所」で島内マップを入手しよう
西港に降りた場合、まず訪れたいのが港のすぐ目の前にある「西港休憩所2階」。ここは名城大学理工学部建築学科MIURA LAB(みうららぼ)が改装したアート作品兼待合室「西港渡船場待合室リノベーション」があり、島内マップや「佐久島アート・ピクニック」と題したスタンプラリーを楽しめるパンフレットなどが置かれている。西港付近では、徒歩15分ほどの場所にある佐久島を代表するアート作品『おひるねハウス』に注目。石垣(しがけ)海岸に立つ大きな立方体の作品で、作品の中に入れるだけでなく、フォトジェニックな写真も撮影できることから、休日には行列ができるほど人気が高い。この辺りでは、築約100年の古民家を作品化した『佐久島空家計画/大葉邸』といった作品もおすすめだ。
東港周辺では全長約60mの『イーストハウス』に注目
東港周辺では、港からすぐ近くの大島桟橋ポケットパークにある巨大作品『イーストハウス』が人気。全長約60mもあり、2つの大きな立方体をつなぐベンチ状の道を歩いたり、立方体の中に入ったり屋上に上ったりと、自由に過ごすことができる。もちろん、写真撮影すればSNS映えすること間違いなし。そのほか、東港周辺では、かわいらしいカモメが無数に並ぶ大浦海水浴場の『カモメの駐車場』や、正念寺に鎮座する愛嬌たっぷりな表情の釣りの神様『海神さま』、渥美半島を見渡す崖の上に現れた建築作品『佐久島の秘密基地/アポロ』も見もの。時間に余裕がある場合、島の北側の海岸沿いの道を巡れば、深い水底のような空間が広がる『星を想う場所』といった作品を見ることもできる。
あさりやタコをはじめとする海の幸も楽しもう
三河湾国定公園内に位置する佐久島は、周囲を囲む海だけでなく、島内の自然も豊かで暖地性植物が多く生息。四季折々の草木が茂り、南の島の気分を味わえる。「三河湾の黒真珠」と呼ばれる西地区の集落も見どころのひとつで、迷路のように入り組んだ細い路地に黒く塗られた家屋が並び、独特の雰囲気を醸している。そして、島内には古くから続く民宿はもちろんおしゃれなカフェが点在。アート巡りの合間に、名物のあさりやタコをはじめとする海の幸をふんだんに使ったグルメを楽しもう。
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情報提供: ナビタイムジャパン