愛知
西三河
NISHI-MIKAWA
山と海の豊かな自然に育まれた景勝地や史跡、施設、グルメが多数
愛知県の「西三河」は、北は岐阜県と長野県に隣接し、南は三河湾に面する、愛知県のほぼ中央部を縦断するエリアのこと。北東部には山間地域、南西部には台地と平野が広がっている。三河湾も近いことから、山海の豊かな自然に恵まれ、古くから農業、園芸、畜産、漁業が盛んで、安城市のイチジク、西尾市の抹茶や養殖うなぎ「一色うなぎ」などが特産品に。江戸時代から造り続けられている岡崎市の「八丁味噌」も全国的に知られている。紅葉が有名な「香嵐渓(こうらんけい)」や、広大な敷地で遊具や乗り物を楽しめる「愛知こどもの国」、三河湾に浮かぶアートの島「佐久島」など、自然を生かした場所が観光地として人気。そのほか、徳川家康が生まれ天下統一のための拠点とした「岡崎城」をはじめとする歴史的な史跡が多い。さらに、世界的企業トヨタ自動車が本社を構える豊田市には、その「クルマ」作りなどを紹介する「トヨタ会館」があることも、西三河エリアの特徴だ。
エリアの見どころ
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香積寺
- 香嵐渓の自然に囲まれた由緒ある曹洞宗の古刹
- 1427年(応永34)、この地を治めていた豪族・足助(あすけ)氏の居館跡に建てられた「香積寺」。足助重範(しげのり)の孫・成瀬三吉丸基久などによって白峰禅師を迎えて開山された曹洞宗の古刹で、本尊は聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)だ。初夏の新緑や秋の紅葉で知られる自然豊かな景勝地「香嵐渓(こうらんけい)」の中心にあり、その香嵐渓ができあがったきっかけをつくったといわれる。1634年(寛永11)、香積寺11世の三栄和尚により、清らかな巴川沿いにカエデが植えられ、大正時代末期から昭和時代初期にかけて町民らによって植樹が広く行われたのだとか。1930年(昭和5)には、香積寺が建つ飯盛山(いいもりやま)を含む一帯は、香積寺の「香」の文字をとって「香嵐渓」と命名。巴川沿いの散策路から石段を上るとたどり着く参道は、三栄和尚が植えたとされる杉2本を含む無数のカエデや杉に覆われ、見事な自然のトンネルを形成。香嵐渓を代表する絶景スポットとして、地元の人や観光客から広く愛されている。
- スポットの詳細
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香積寺
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三州足助屋敷
- 職人の手仕事を間近に見られる、かつての農家の暮らしを再現した民俗資料館
- 1980年(昭和55)に開館した、古くから続く山里の暮らしや文化などを紹介する体験型の民族資料館。かつての豪農屋敷を再現した造りになっている。東海エリア有数の新緑と紅葉の名所として知られる「香嵐渓(こうらんけい)」の巴川沿い約3000平方メートルの敷地に、長屋門や母屋、土蔵、作業小屋といった建物が並ぶ。わら細工や機織り、桶作り、傘骨作り、傘張り、紙すき、炭焼き、鍛冶、篭作り、木地、藍染め、竹細工といった職人の手仕事を間近に見られ、わらぞうりや番傘といった商品を購入できる。さらに時期により、さまざまなものづくり体験も可能だ(有料)。昭和時代の暮らしの道具を展示する常設展や、趣向を凝らした企画展も随時開催している。食事処「桧茶屋」では、五平餅や鮎の塩焼き、そばやうどんなどの田舎料理を味わえる。また、三州足助屋敷に入場せずに利用できる喫茶店「堅香子(かたかご)」では、緑に包まれたテラス席が評判だ。
- スポットの詳細
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三州足助屋敷
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岡崎公園
- 徳川家康ゆかりの史跡や歴史資料館がある城址公園
- 江戸幕府初代将軍である徳川家康が生まれ、天下統一に向けて拠点とした岡崎城をはじめ、家康ゆかりの史跡が多く残る「岡崎公園」。岡崎城の城跡を整備した約10万平方メートルの園内には、1959年(昭和34)に復興された三層5階建ての天守のほか、家康の出生から天下統一までなどを解説する「三河武士のやかた家康館」、岡崎城の二の丸があった場所に建てられた本格的な屋外能楽堂「二の丸能楽堂」、巽閣(たつみかく)、茶室「葵松庵・城南亭」、からくり時計、徳川家康公銅像、龍城(たつき)神社、元康(もとやす)像、五万石ふじ(ごまんごくふじ)など、見どころがいっぱいだ。三河武士のやかた家康館では、家康の出生から天下統一までの軌跡と、それを支えた三河武士たちを5つのコーナーに分けて解説。春には、岡崎公園とその周辺の乙川及び、伊賀川に咲く約800本の桜も見ることができる。
- スポットの詳細
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岡崎公園
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カクキュー八丁味噌(八丁味噌の郷)
- 全国的に有名な「八丁味噌」の蔵元で、歴史と製法を学ぶ
- 1645年(正保2)に創業した八丁味噌の蔵元「カクキュー八丁味噌」。その本社屋をはじめ、1907年(明治40)築の味噌蔵を改築した史料館や、実際に八丁味噌を仕込んでいる味噌蔵などが集まったスポットが、「八丁味噌の郷」だ。さまざまな見学を通して八丁味噌の魅力を知ることができる。
- スポットの詳細
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カクキュー八丁味噌(八丁味噌の郷)
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安城産業文化公園 デンパーク
- 四季折々の美しさを見せる花のテーマパークを散策
- 面積13万1000平方メートルという広大な敷地に、一年を通してさまざまな花が咲くテーマパーク。高さ19mのデンマーク風車や全長55mの滑り台、園内を周回する汽車型バスなどのほか、手作りのソーセージや地元の特産品が並ぶショップも評判だ。
- スポットの詳細
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安城産業文化公園 デンパーク
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刈谷ハイウェイオアシス
- 高速道路からも一般道からもアクセスできる、人気のドライブスポット
- 伊勢湾岸自動車道の上り・下りの刈谷パーキングエリアからも、一般道からも利用できるアクセス至便の複合施設「刈谷ハイウェイオアシス」。高さ60mの観覧車のほか、フードコートやショップ、産直市場、天然温泉施設、公園などが集結する。
- スポットの詳細
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刈谷ハイウェイオアシス
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三河工芸ガラス美術館
- 作品の中に入って楽しめるガラスと万華鏡の体感型ミュージアム
- 愛知県西尾市出身のガラス工芸家・神谷一彦氏が設立した美術館。2000年(平成12)に世界最大(当時)とギネス世界記録に認定された万華鏡作品など、体験型の作品が注目を集めるスポットだ。ステンドグラス作りや万華鏡作りなど各種ワークショップも開催している。
- スポットの詳細
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三河工芸ガラス美術館
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抹茶ミュージアム「西条園和く和く」
- 製造工程の見学や抹茶体験を通して抹茶の魅力に触れる体験型博物館
- 1888年(明治21)に創業した抹茶の老舗メーカー「西条園あいや」が手がける抹茶の体験型博物館。製造工程の見学、茶葉のブレンドや茶臼碾きといった抹茶体験を通して、抹茶の魅力を体感することができるスポットだ。
- スポットの詳細
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抹茶ミュージアム「西条園和く和く」
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おひるねハウス
- 中に入って昼寝もできる!アートの島「佐久島」を代表する作品
- 愛知県西尾市の一色(いっしき)港から高速船に乗ること約20分。島内22か所(2022年8月時点)にアート作品が点在する「三河湾のアートの島」として知られる「佐久島」。アート作品は、島の自然のなかに常設展示。もちろん鑑賞料は無料で、「佐久島アート・ピクニック」と題したスタンプラリーも楽しめる。そんな佐久島を代表する作品が、西港から徒歩15分ほどの石垣(しがけ)海岸にある『おひるねハウス』だ。一辺3mほどの立方体の内部が9つの部屋に仕切られている大きな作品で、外から鑑賞するだけでなく、ハシゴを上って中に入り、自由に座ったり寝転んだりすることができる。作品名のとおり、ほかに人がいないときには、海の風と潮騒を感じながらまったり昼寝も楽しめるだろう。フォトジェニックな写真が撮影できると話題で、休日の日中には行列ができるほど。朝早い時間帯や平日に訪れるのがおすすめだ。
- スポットの詳細
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おひるねハウス
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大正庵釜春本店
- 地元住民に根強い人気を誇る、釜揚げうどん発祥の店
- 名鉄岡崎公園前駅から徒歩1分。大きな店の看板を目印に店へ向かおう。明治中期に創業し、老舗うどん屋として地元の人々に親しまれてきた大正庵釜春。1980年(昭和55)10月に現在の場所へ移転開業した本店は、1階にテーブル席や座敷席、2階には大広間が完備されている。この店のこだわりは、もちもちとした食感が特徴の手打ち麺。店の入り口付近にある厨房の窓からは、製麺の様子をのぞくこともできる。「釜揚げうどん発祥の店」とされており、定番の釜揚げうどんはもちろん、地元で造られた八丁味噌の「みそ煮込みうどん」など、さまざまな種類のうどんを楽しめる。うどんのほかにも、そばや一品料理も味わえるので、お気に入りの一品を探してみよう。なかでも、とうもろこしと玉子あんかけのたっぷり入った「もろこしうどん」は、2021年(令和3)2月の「あなたが選ぶ、おかざきめし総選挙」で1位を獲得するほどの人気ぶり。岡崎観光の際には、地元のソウルフードを味わいに行こう。
- スポットの詳細
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大正庵釜春本店
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西条園 抹茶カフェ 西尾本店
- 西尾抹茶の専門店で本格スイーツを味わおう
- 「西条園 抹茶カフェ 西尾本店(さいじょうえんまっちゃかふぇにしおほんてん)」へ行くには、名鉄西尾線西尾駅が最寄り駅。駅から店舗まで離れているので、駅からはタクシーを利用するとスムーズだ。1888年(明治21)創業の株式会社あいやが展開する抹茶ブランド「西条園」は、西尾市特産の抹茶を使用したスイーツや和菓子など、抹茶のさまざまな楽しみ方を提案している。西尾本店は風情ある建物が特徴で、カフェスペースからは美しい庭を一望できる。敷地内の工場で作られた高級抹茶を使ったドリンクのほか、店内ではバラエティ豊かなスイーツが勢ぞろい。あんこや白玉などが載った「西条園抹茶ぱふぇ」は人気メニューの1つで、濃厚な抹茶ソフトはほどよい苦味が感じられる。また、夏にはかき氷が期間限定で味わえるなど、季節ならではのスイーツもあるので時期をあわせて来店するのもおすすめ。カフェにはショップも併設されており、土産に抹茶を購入することも可能。カフェのついでに立ち寄って、西尾観光の思い出を持ち帰るのもいいだろう。
- スポットの詳細
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西条園 抹茶カフェ 西尾本店
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上中のしだれ桃
- 水彩画のような風景に夢見心地。山里に現れるリアル桃源郷
- 矢作川水系の恩恵を受けた自然豊かな愛知県豊田市旭地区にある集落のひとつ、上中町。ふだんは観光客が立ち寄ることのないのどかな場所だが、1年にたった2週間、4月上旬には、山の斜面をピンクや白に染め上げるしだれ桃をひと目見ようと多くの花見客が訪れる。見晴らしのいい場所から一望すると、眼下に広がるのは淡い色彩が美しい水彩画のような風景。辺り一面には甘い香りが匂い立ち、人々を夢の世界へと誘う。\アクセスには、開花シーズンに合わせて運行されるシャトルバスの利用が便利。駐車場から少し歩くとすぐ、山間を縫うように整備された約1kmの散歩道にたどり着く。道中の各所には合計約3000本のしだれ桃が花を咲かせ、触れられるほど間近に見られるものも。色鮮やかな唐紅、はかなげな薄紅、清廉さをまとった白、白にピンクの斑点が入ったまだら模様など、一つひとつの花に注目して歩くのもおもしろい。
- スポットの詳細
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上中のしだれ桃
人気スポット
旅のヒント
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その1
飯盛山と巴川を中心に広がる「香嵐渓」。近くには1427年(応永34)に創建された「香積寺」、民族資料館「三州足助屋敷」がある。約200台ほど車が駐車できる宮町駐車場を利用して、待月橋を渡り「三州足助屋敷」「香積寺」の順で足を運ぶとスムーズに散策することができる。
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その2
一色港から「佐久島」へ行く高速船は早朝から夕方まで。面積173万平方メートル、周囲約11.6kmの佐久島でのアート巡りは、歩くと半日ほどかかる。西港と東港の周辺でレンタサイクル(有料)を利用することも可能だが、住民の迷惑にならないよう配慮を。
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その3
「愛知こどもの国」や「三河工芸ガラス美術館」などがある西尾市。公共交通機関でアクセスする場合は名古屋鉄道とバスを利用しよう。
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その4
「岡崎城」がある「岡崎公園」は、日本さくら名所100選のひとつ。例年3月下旬から4月上旬にかけて、公園とその周辺の乙川及び伊賀川に、約800本のソメイヨシノが満開になる。時期に合わせて訪れるといいだろう。
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